goo blog サービス終了のお知らせ 

“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

スラップ裁判

2013年10月10日 06時00分15秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

なんじゃこりゃ   ネコジャラシ   本名は「エノコログサ」  イネの仲間の雑草です。北海道にもありますよね?  この写真は上から穂が垂れ下がっている状態ですので若干の違和感はあるかもしれません。  ところで「雑草」って人間の勝手な決めつけですよね。エノコログサが雑草で、バジリゴは美味しいからハーブで、これは植物差別かもしれません。生物多様性やただ生えていることにどんな意味があるかなどは関係なく、人間にとっての使用価値だけで区分しているだけですね。

沖縄県の北部に東村(ヒガシソン)という村があります、そこの高江という集落は人口160人のひっそりとした所です。しかし知る人ぞ知る有名な地域です。パソコンで東村高江で検索するとすぐに引っかかってくると思います。この集落に、アメリカ軍のヘリコプターの着陸地「ヘリパット」を作る計画が持ち上がり、住民はそれに反対して道路に座り込みなどをして抵抗しました。

スラップとは、英語の単語の頭の文字を取って作られた造語です。英単語を直訳すると「住民運動に対する戦略的な訴訟」です。すなわち、政府や企業など権力・資金力を持った者が、口封じのために弱者である個人を訴えることです。メチャクチャな損害賠償を請求するなどして、反対運動を抑え込む時などに使われる汚い手段です。こんな汚いことを最初に考え付くのはやはりアメリカ合衆国の人々です。1980年代頃から問題が顕著になりはじめ、多くの州ではスラップ裁判を禁止する法律が作られました。

しかし、日本では、防衛庁沖縄防衛局がアメリカ合衆国に成り代わって高江の住民を2010年に提訴しました。住民で反対運動の中心になっていた人を座り込みは「通行妨害」だと訴えました。このやり方は、住民からこの指導者的な役割の人だけを浮き上がらせ、回りの住民を付いていかないようにさせる汚い作戦です。

スラップ裁判の戦略的な本質そのものです。

1審、2審とも国の訴えを認め、住民1人を「通行妨害」だと認める判決を出しました。当然、最高裁に上告しています。

沖縄の静かな農村で、軍用(殺人)ヘリコプターの着陸場を集落を取り囲むように6カ所も作ろうとしているアメリカ軍に対して、豊かな自然と生活を守りたいために建設反対をするのは当たり前でしょう。それを、アメリカ合衆国に成り代わって告訴するとは、防衛庁はどこの国の役所ですか! 怒りを禁じえません。

それも、指導者の一人だけを「通行妨害」などというワケのわからない軽微なショウモない罪状で訴えて、住民から浮かせようとするやり方は汚すぎて許すことができません。日本国が住民運動を弾圧している、弱いものいじめをしていることはマスコミでは報道されることはありません。

沖縄県東村高江の伊佐真次さんを応援しましょう。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。