東京電力が、冷却水の太平洋への放出を漁業協同組合に求めました。筋違いもはなはだしい要求です。原子力事故は終息したとする野田の声明もうそ、その声明を違うといわずに追認し、自らは手を汚そうとしない安倍、自民党政権のごまかしは許しがたいものです。
そもそも、海洋は日本だけのものではなく、まして、東北の自治体のものでもありません。そのような問題を国会でも審議せずに、東京電力が困っているから、地元漁業協同組合に打診する。このような姑息なやり方が許されてよいはずはありません。
ただでさえ、風評被害に苦しむ漁業者をこれ以上苦しめることをやめるべきです。その上で、地下水対策、汚染水の保管対策、廃炉への計画提示、問題の審議を国会であきらかにすべきです。
<記事>
福島第1原発の地下水海洋放出計画をめぐり、東京電力は7日、相馬双葉漁協(福島県相馬市)の組合員向けの説明会を同市で開いた。放出予定水から放射性セシウムが検出され、組合員からは放出反対の声が相次いだ。
組合員は、東電がセシウムの検出ゼロと説明した放出予定水から微量ながらセシウムが出た事態を問題視した。「東電は信用できない。放出水のセシウム濃度は周辺の河川水より低いと言うが、当てにならない」と反発した。
「海に流されれば風評被害が広がり、漁の全面再開が遠のく」と放水に反対する意見が続出した。
南部房幸組合長は「組合員の反発は当然。東電は説明を尽くしてほしい」と話した。
福島県漁連は24日の組合長会議で放出計画を認めるかどうかの意見をまとめる方向だったが、漁業者の反発が強く、難しくなった。県沖は原発事故で休漁し、試験操業で漁が一部再開した。
放出計画は原発構内で増え続ける放射能汚染水を減らす目的で、増水の原因になっている地下水を汚染前にくみ上げて海に流す。
説明会は県漁連が主催し、約120人が参加した。
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