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“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

想像力

2011年08月27日 10時00分13秒 | 臼蔵の呟き
おはようございます。今日は涼しく、すごしやすい気温です。昨夜は、学生時代の先輩、同僚と38年ぶりの再会、お酒でした。当然ですが白髪と年齢は重ねていましたが、懐かしい宴会でした。1人は京都で奥さんは病気でなくしていました。2人は大学の教授です。2人は退職し悠々と生活です。県庁職員だった人もいました。現役で企業の部長もいました。今年でサリーマン生活をやめて社会の為に直接的に役立つことをしたいと話していました。この人は原子力が専門ですので除染の取り組みをしたらどうかとすすめました。30年くらいは社会に貢献できると思いますがね。震災、原発、復興に関して専門分野別にこうでもない、あーでもないと議論が盛り上がりました。話の中で京都の大文字焼きは「けしからん」と陸前高田の市民の思いを踏みにじったのは許せないと。京都在住者の出身地は仙台市です。また、彼は4月以降は大学の研究で仙台市に住みながら震災復旧、復興にあたっているとのことで「少しかわいそうでした」。建築と地域経済が専門だそうでした。

想像力に関してです。ある組織の全国会議で話題が震災、放射能問題になったときに、関心が薄れていることを痛感したそうです。関東、東北地区の方が発言するばかりで、関西、九州等の方は触れない、関心を示さない感じだったと言っていました。そうだろうなーと思う反面、時間の経過の中で関心が薄れて行く様を感じました。大江健三郎氏がいう「あいまいな日本」を地でいく話です。どうして物事の本質を自分に引き寄せて、考えること、行動する事が出来ないのでしょうか。そして、過去のことを忘れる、水に流す、俺には関係ないことだと忘れる。こんなことを何回続けるのでしょうか。
昨夜の飲み会で友人(研究者)が話していたことーーオランダのテレビ局が震災復旧、原発事故に関して取材しに来た。その申し込みが自分(友人はオランダの大学にいたことがあったので)にあった。そこでその道のプロに依頼しようということで研究者に声をかけて取材に応じたとのことです。距離で言えば「オランダは何千キロも日本から、東北から離れています」「九州、関西は東北から遠いのでしょうか?」考えさせられる話です。

想像力は自分が体験できないことを想像する事で追体験する事が出来ます。そのことで実際に起きた事実を理解し、感じること、考えることが出来るのだと思います。1人の人間が全てのことを体験することは出きません。特に、他者の痛みを知る、思い至ることは人間関係を改善し、みずからの地域にも還元される「よさ」(災害対策などで)も得ることが出来ると思います。経済一流、政治は三流、国民性としては「インスタント族」などといわれ続けるのでしょうか?考えたいものです。








北海道電力が「やらせ」指示

2011年08月27日 06時22分45秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。

 本日、民主党の代表選挙が告示されます。小沢グループ(140人)や鳩山グループ(50人)が海江田経済産業相を支持したようですが、またも数合わせですね。前原前外相が国民には一番人気があるかもしれませんが、外国人から献金をもらったり、TPP交渉参加を当然視して農業は経済全体に占める割合が極めて少ないというような発言をしてり大きな問題をかかえています。それにしても原発推進のダーティー海江田とは・・・

 いずれにしても、誰が代表になっても民主党はダメでしょう。解散総選挙になったら第一党から脱落するのは目に見えています。公約をすべて守れないのですから。



 今日は、民主党の話題ではなく、北海道電力の「やらせ」の話です。

 7月末に経済産業省に対して泊原発3号機の北海道主催のシンポジウムをめぐり「やらせ」はなかったと北海道電力は回答していました。それを受けてかグルになってか分かりませんが8月17日に高橋北海道知事が泊原発3号機の営業運転を容認しました。
 北海道電力とその取り巻きは、逃げ切れると思ったのでしょうか、証拠を突きつけられて事実を認めました。すぐに認めるなら最初から白状しろよ!

 「プルサール計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております。なお、今回のシンポジウムが地元四か町村で開催される最後のシンポジウムになると思いますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」と、この内容が書かれた文書が突きつけられたのです。

 普通に考えれば、当たり前の業務なのでしょう。こんなマッチポンプのようなことをやり続けてきたのが電力業界です。発言を組織して、賛成が多いように見せるなんていうのは何も悪いと思っていないのでしょう。そして、また、証拠が無ければ逃げ切れると思ったのでしょう。なんていう人達でしょう。あきれてしまいます。何から何までウソで塗り固められていると思わずにはいられません。

 プルサーマルは、原発からの使用済み燃料を再処理してプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料にした燃料を軽水炉(サーマルリアクター)で稼動することだそうです。プルトニウムとサーマルリアクターをくっつけた造語のようです。

 バレていない、やらせや談合が無数にあるのでしょう。

菅内閣の辞任と総括

2011年08月27日 00時00分00秒 | 臼蔵の呟き
菅首相が辞任、民主党代表辞任、党首選挙、首班指名へと移行する事が確定しました。政権が自己評価、総括するのは異例とのことですが、総括の内容が報道されています。その内容は①衆参のねじれ、②民主党の結束の乱れ、③内閣の低支持率と分析したと伝えられています。総括した部局は国家戦略室 阿久津政務官がまとめたとのことです。「マイナス要因は菅内閣時代以前(鳩山民主党内閣)の失敗にも起因する面が大きい」としたとのことです。

この総括に関して意見を記載します。内閣が退陣した要因を総括する事が異例とのことですが、総括行為は重要なことと思います。その上で、

まず第一に、なぜ衆参ねじれ国会になったかが事実に沿って総括されていないと思います。民主党の参議院選挙での敗北は消費税率の引き上げを選挙公約として提起したことです。1000兆円になろうとする赤字国債の発行と財政問題解決策は緊急性がある課題であることは確かです。しかし、なぜ財政赤字が巨額になったのか、その要因分析、その対策の立案にあたっては旧自民党政権と菅内閣が変わらないことを示しました。与謝野馨大臣、野田財務大臣の行動、言動がそのことを証明しました。その後、11年度予算審議で法人税率5%引き下げが決定されたことも菅内閣の本質をあらわしました。その結果、国民は民主党への期待が裏切られ、不支持、政治不信者の増加になったのだと思います。

第二は、民主党の結束の乱れです。そもそも選挙公約を投げ捨てるような党首、政権があるのでしょうか。マニュフェストは政党の国民への公約、政党の綱領的な文書です。その綱領を投げ捨てるから選出された議員が内部で抵抗する(結束が乱れた)=選挙民に説明できない。きわめて当然、常識的な行動です。その要因が内閣、菅氏にあったことを自覚しない言い分です。市民運動家とは考えられない言動と識見です。

第三は、前政権の政策批判です。そんなことを次の内閣が言っていたら党首、首班指名にのぞまなければ良かったはずです。自民党→民主党への政権交代に期待して衆議院選挙で民主党が多数派になったのです。(小選挙区制という選挙制度の問題も左右して)このときは自民党政権(前政権)の失敗、機能麻痺があったので鳩山政権誕生となり、民主党は喜んでいたはずです。ご都合主義といわれても仕方がない総括、分析です。

第四は、彼らの総括で決定的に欠如しているのは政治とは何か、政権はだれのために存在しているか、菅政権は国難にあたって何をしたか(出来なかった)が完全に欠落している点です。国民の苦しみ、国民が政治に何を期待しているかを知ろうとしていなかったことです。ここにこそこの政権、政府の欠陥、限界、本質があったのだと思います。