月日の経つのは早い早いと、ここのところ毎年のように言っている。
今年も、もうすぐ師走だ。
改めて月日の経つのは早い。
そは、まさに無駄に馬齢を重ねているということ。
本当に、世の中に貢献するとか、せめて実のあることをなして日を過ごすことができないかと、いつも思う。
しかし、それも無理なことは判っている。
こうして独り言ちながら、老いてゆく。
しかし、これも大半の人間の定めであろう。
そんなに悲観することもない代わりに、ゆめゆめ自らの老練、老獪、老達を誇ってはならない。
若い人たちに対して、恥であること、失礼であることこの上ない。
こまごまは十一月に済ませけり 素閑
やさしげに十一月の午後の陽や 素閑
しづかなり十一月の啼く鳥や 素閑
茂き樹も枯れ果てたるや十一月 素閑
ひと時の十一月の午後の茶や 素閑