そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

エイズキャリアのさくらこちゃん

2023-04-02 23:57:31 | 病気&事故の話し/猫編
あるお店の前で、やせ細った猫を見つけて
見て見ぬふりすることができなくて、連れ帰って下さったのは
猫と暮らす会から、これまで2匹の猫を譲渡をした里親Iさんです。

以前もIさんは猫を保護したことがありました。
みんながすりすり寄ってくるその子に気づいていたのですが
大人猫だったその子を連れ帰るのは勇気のいることでした。
そのときも、手を差し伸べて保護してくれました。
その猫は、無事に会を通して佳き里親さんの元にたどりついています。

今回の三毛ちゃん、保護してすぐに受診。
脱水もひどく体重も1.8キロ。
年齢は10歳を過ぎていて、血液検査の結果
エイズキャリアの女の子だったそうです。



今の季節、さくらのお花にちなんで『さくらこ』ちゃんと名付け
3匹目のお家の子として自宅に迎え入れる決心をしてくださいました。

これから高齢猫のこと、エイズキャリアのこと
勉強していきたいと言って下さってるそうです。
担当スタッフさんを通じて、そんなお話しもうかがいました。

私自身も、これまで多くのエイズキャリアの猫と暮らしてきました。
他の猫との隔離を先生も勧めて下さったと思いますが
どうするのか考えた結果、隔離生活はしませんでした。

他の猫達と仲良くできるのかしばらく様子は見ていましたが
どの猫たちも、他の子たちと相性も良くすんなり溶け込んでいきました。

気性が激しく、テリトリーを強く守りたい猫なら
隔離が必要だろうと思います。
でも、たまたまかもしれませんが
わが家の場合は喧嘩することもなく、穏やかに、
それぞれの天寿をまっとうしてくれました。

部屋の暖房とか温度管理、食事内容など、気を使う部分はありましたが
悪しきものと忌み嫌うようなものではないと思っています。
キャリアはまだ発症しているわけではないのですから。

また人間のエイズとは全く違います。
人にうつるわけでもないし・・・。

エイズキャリアの猫と暮らしてきたわが家の他の子たち。
高齢になって別の病気で受診したとき、血液検査をしましたが
1匹もうつっていた子はいませんでした。

仲良しになれれば問題ないんだろうなと思います。
でも、あくまで個人的な話ですから、みなさんが個々に考えて
どう暮らしていくのがベターなのかを決めればいいのかなと思っています。

人間も動物たちも、いろんな病気にもかかります。
治せるものばかりではありません。
生きていれば仕方のないことだと思います。

今回、いろんなことを抱えたさくらこちゃんを
すんなりと受け入れてくださって
本当に素敵な話だと思いました。



目には見えない魂が、たいへんきれいなIさんなのだと思います。
いざというときどうするのか
その人の本質が試されるような気もします。

またそういう方に見つけてもらえるものを持っていたさくらこちゃん。
この子も神様に、
生きなさいと後押ししてもらえる何かを持っていたんですね。

体調がよくなったさくらこちゃんのこれからの姿を楽しみにしています。


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