そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

捨てられた子猫たち

2024-06-27 02:56:16 | いっしょに考えたいな
6月17日、遺棄による仔猫9匹を行政から引き取りました。
前日、河川敷に段ボールに入れて放置されていたところを
通報を受けた警察が保護したそうです。

保護されたのはとってもいいことでした。
カラスやトンビの餌食になったり、
イタチやタヌキに捕食されずに済みました。

ただ、100グラムに満たない極小ミルク飲みも含め
本当に生まれたばかりの大きさです。
いったいいつから放置されていたのか
ママの初乳も飲めていたのかもさっぱりわからない状態です。

しかも警察が動いたのが日曜日で夜。
行政で対応できる職員もいない中、
施設内に置かれただけの状態となりました。
朝には身体が冷たくなっていて低体温症を起こしている子もいました。

朝出勤した職員さんたちが、あったかくして
緊急案件としてすぐに猫と暮らす会に連絡をしてきました。
聞いて・・・間に合うか!と祈るような気持ちでした。



ひとりがすぐに迎えに走ってくれて、準備していたスタッフさん宅に搬入。
あっためた点滴を入れて、ミルクをあげ体重測定の支持を出しました。
なんせ9匹、3人がかりでの作業です。

極小ミルク飲みを助けるには、力を合わせて連携しないとなりません。
一刻の猶予もないとはこのことです。
ひととおりのことが終わり、
あとはこの子たちの生命力にかけるのみとなりました。
体温がなかなか上がってきません。

たぶんこの大きさでは、獣医さんに行ってもなすすべなしです。
こまめに様子を見てもらうようにスタッフさんにお願いしました。

こんな産まれたばかりの仔猫たちを、どうして捨てることができるのかと
思ってしまいます。
捨てたら犯罪です。
せめて、社会のルールに乗っ取って
行政に引き取りに出すくらいのことは考えてもらいたいと思います。

行政もいつでも引き取るわけではありません
全部助けられるわけでもありません
(キャパシティーの問題があり当然です)

でもできる限り生存の可能性を与えるという方針がありますから
生きられるチャンスは広がります。
もちろん行政に連れて行けと言ってるのではなく
河川敷に捨てる行為をするぐらいなら・・・・ということですから
間違えないようにしてください。

より生存できる方に考えてもらえないかという究極の話です。

まだまだ目の前からいなくなればいいという稚拙な考えの人間がいて
しかもそういう人たちは、産まれたら捨てる犯罪行為を繰り返します。
母猫の手術をするのは、たった1回で済むのに
お金が惜しいのかめんどくさいのか・・・。

野良猫に、バカヤローまた生みやがってとか言ってる人がいますが
馬鹿なのはどっちだと思います。
今は浜松市は野良猫の手術に非常に理解があって
相談者は4000円の負担で手術ができるようになっています。
運搬が嫌なら相談してくれれば支援団体がかなり格安な金額で
搬送も手伝ってくれます。

生きている子たちを粗末に扱う人たちは
経済的なことだけではなく、心の豊かさも欠いているのかなと感じます。

猫の問題ですが、いろんな側面からアプローチしないと
生きづらい世の中になってしまう気がします。

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シン君☆またね

2024-06-27 02:12:15 | 天に還った猫たち犬たち
悲しいお知らせが届いたのは6月の初めのことでした。
キジトラのシン君が亡くなったという報告です。

5月31日の夜、自宅から脱走し、翌日家の前の道路で
すでにこと切れていたそうです。
たぶん交通事故による死亡だと思われます。

日ごろ外に出していたわけではありませんが
これでは里親さんも悔やんでも悔やみきれないと思います。
わたしたちも、まだ4歳と若いシン君の訃報に
しかも事故死に、ショックを隠しきれませんでした。

会から譲渡した猫が脱走すると、わたしたちは必死で探します。
里親さんがめげそうになるのを励まして
あきらめずに探します。
でもお家から出て翌日の事故。
なすすべなく、ただただシン君の魂が安らかであることを祈るほか
ありません。

2019年の5月初めに生まれて、ミルクから育ててきた子でした。



人馴れ抜群で、可愛くてやんちゃで元気な子でした。



里親さん家族にとっても自慢の子だったと・・・。

シン君を譲渡した翌年
息子さんが学校帰りに保護してきた黒白の猫さんと
親子のように仲良しで、ずいぶんお世話もしていたそうです。





面倒見のいいお兄ちゃんだったんですね。
気のいいシン君のことを思うと何とも言えないものが
こみあげてきます。



人間にも犬にも猫にも、みんなと仲良くできるシン君でした。





少し休んだら、必ずまた戻ってきてね。

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6月は悲しい季節

2024-06-27 01:37:02 | いっしょに考えたいな
私にとって、というか猫と暮らす会にとってというか
それは猫全般のことなのか・・・。

6月は毎年いろいろなことが起きます。

連絡を受けて出向いても、すでに亡くなっていたり
ひどい状態で保護されたり
無残な姿で捨てられていたり
本当にこんなかわいそうな目にどうして遭うんだという子たちを
たくさん見ることになります。

拾い上げるための席も、いつもいっぱいです。
何とか詰めて詰めて・・・ひとつでも多くの席を確保してあげたいと
思うのですが追いつきません。

悲しみに埋没するわけにはいきませんから
できることを淡々とこなしています。

この季節は、生後1~2か月の子猫たちが
ちょろちょろと出て来て、親からはぐれてしまい
かなりダメージを受けた身体で保護されたりしています。

または産まれたての子猫、まだ初乳も飲んでないような子猫が
敷地内や会社の倉庫内で生まれているのを発見されて
まとめて段ボールに入れて捨てられたり
行政に引き取りに出されたりしています。

心が痛まない人が大勢いて、
猫の命は夏のやぶ蚊ぐらいに思われているのかなと
感じることがしばしばです。

それでも、どうにかたどり着いた子たちは
縁のあった子です。
無事に育てばしっかり里親さんを探し
こちらのスタッフさんの元で亡くなれば、手厚く見送ろうと思います。

スタッフさんたちのスキルも上げていかないといけないし
判断能力もアップさせていかないといけないし
先生方にもお願いすることが増えていきますが
乗り切るしかない時期です。

6月は・・・とタイトルに書きましたが
7月も続きそうでちょっと覚悟しているところです。

子猫にとっては受難の時期が続きます。
また、こちらにただ連絡だけすれば引き取ってくれるとか
迎えに来てくれるとか思う丸投げ相談にはお応えしていません。

相談者の方が自分のできることもぜひ考え
提示してほしいと思います。
同じ方向を向いて助けていきたいのです。
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