今日、スタッフさんと話していて
高齢の親のことになりました。
老化すると取り繕うことができなくなるから
本来の自分が出てしまうんですよと。
介護をしている父ですが
味覚障害もあり食べる気力も無くなっています。
血圧も家庭用の血圧計だとエラー表示。
あまりの低血圧に、測定不能です。
上が80をきり、ひどいと75とかでふらふらです。
そんな父が夢うつつなのか、昔昔の話をよくするのです。
若いころ職場で絶対1番になると思って営業していた話とか
その後、起業して会社を立ちあげたころのこととか
そのときの苦労話とか
で、さんざん話して眠ってしまったのですが
目が覚めたら、誰か自分を雇ってくれるところはないかなと・・・。
これにはビックリで何を言い出すんだと・・・。
頭の中の若い自分の記憶が
働いていない今の自分に対してうしろめたかったというか
昔と今が入り混じって、思うところも混在して
このびっくり発言だったんだと思います。
仕事人間でしたし負けず嫌いでしたから未だにそのまま。
これが取り繕わなくなった姿なのかなと・・・。
他にも、なんでも1番になるぞって思ってきたけど
今は透析の病院でも、ケアセンターでも
男性では最高齢だそうです。
そして、こんな1番はいやなんだとも言っています。
昨日は、友達も知り合いも会社の関係の人も
お付き合いのあった人はみんな死んじゃって、誰もいない。
仕方ないけど、死ぬのは嫌だなぁと。
その後、お母さんがひとりぼっちになっちゃうから
優しくしてやってな、とか
家族みんなで仲良く過ごしてな、とか
どうしちゃったんだというほど弱気な発言です。
もう、あんまり時間がないのかもしれないと感じました。
若いころ、怖くて怖くて、何か意見するなんて
とんでもないような父でしたが・・・。
生きる気迫に溢れたような人で、若々しいイメージでしたが
痩せて小さく弱くなってしまった父のそばで
とりとめのない昔話や日々の愚痴を聞いています。
聞いていますと言っても、すぐそばのテレビが
大音量でついているので、ほとんどうなずいてるだけです。
それしかできなくなっていますが
そばにいることが大切なのかなと・・・。
残された時間、もうあんまりないように思います。