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そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

メイちゃんの病気

2023-04-19 07:36:17 | 病気&事故の話し/猫編
2013年に多頭崩壊の現場からレスキューしてきたメイちゃん。
幸せな家猫として過ごしてきましたが
このところ体調が思わしくないと連絡をもらっていました。

口内炎のため抜歯の施術はしてありますが
どうやら顔が腫れて来た・・・と思ったら
反対側も腫れて来て、触るとこぶのようなものもあるそうです。



すぐに受診して、細胞を取り外注検査に出して確認してくださいました。

どうやらリンパ腫のようです。
それも非常に珍しいタイプのものだそうで、抗がん剤が
うまく効くのかどうか、手さぐりになるとのお話しです。

すんなり触れる性格の子ではないし
病院に入院や通院が果たしてメイちゃんにとっていいのかどうか
判断しかねてのご相談でした。

いろいろよく考えて、最終的に決めるのは飼い主さん本人ですよ。
そう答えることしかできませんでした。

ただ、貴女ならどうするの?の問いには
わたしなら、可能性があるならもちろん治療を選びますけど・・・。
そう答えました。

少し他の子のケースもお話ししているうちに
抗がん剤の治療をしてみる方向で気持ちが固まったようです。

病気と向き合うのは、病気にかかってしまった猫だけではなく
飼い主さんはさらに気持ちを奮い立たせないといけないことだと思います。

うまくいくのかいかないのか
かかる費用もかなりな金額です。
万が一転移などみとめられたら、そんなことを考え始めたら
怖くてたまらないはずです。

ともに暮らした愛する猫のために
これがいちばんだと思える選択をしてもらいたいと思います。
先のわからない中で、その子のためだと出した結論。
それが正解だと思うのです。

治療がはじまったら、その様子はいつでもいいから教えてねと
お話ししました。

持ちなおして元気になってくれることを
心から願っています。
祈ることしかできませんが、精一杯祈ろうと思います。


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飼い猫になった未来ちゃん

2023-04-18 23:34:26 | 病気&事故の話し/猫編
積極的にTNRをやっている地域での出来事です。

この地域は、野良猫の不妊手術をすることに対して
住人のみなさんが理解を示し始めていて、かなり浸透しています。
浜松市内でも、その意識が最も進んでいるのではないかと思われます。

ただ残念なことに、手術をするにはまだ少し小さかったり
子猫だったり、病気で苦しんでいる猫にまでは
一丸となって対応するという流れにはなっていません。
手術する猫以外には目がいかない方もまだまだいるのです。

そんなときは、つまり特定の誰か・・・に、
言葉は悪いですが押し付けている感があります。
自治体で保護場所を持つというところまではいかないので
誰かの善意におんぶしてしまうというのも、うなずける話です。
また、これ以上増やしたくないという思いがみなさんの中に根付いても
助けるという感情にならないわけです。
好きな人と嫌いな人との感情の壁は、なかなか乗り越えられない課題です。

現場で活動をする実働部隊が、保護したり里親探しをしたり
費用面でも苦労しているようです。
もちろん、猫と暮す会でも里親探しの協力はしてきました。
ただ、年齢もわからない病気の猫の相談となると、
現場の皆さんでまず保護ができるのかどうか、
それともその場所でお世話しながら
治療をしていくのかどうかを判断してもらうしかありません。

さて、この地域に3月末、
痩せてぼろぼろの猫がいるという情報が入りました。

数日後、捕獲班のUさんが、この猫を捕獲することに成功しました。
5年前に兄弟といっしょに捨てられたさび猫です。
さび猫の兄弟猫は亡くなり
残されたさび猫はひとりでずっとがんばって生きてきたそうです。

この子は以前TNRで手術に連れて行ったときに
すでに避妊手術が済んでいたことが判明しました。
そのとき耳カットのみしてもらっています。

捕獲後、すぐに獣医さんを受診してくれました。
血液検査の結果は、慢性腎不全です。
数値はかなり悪く・・・貧血もあります。

どうするのか迷いに迷っていましたが、Uさんは覚悟が決まったようで
自宅に連れ帰りました。
これまで保護することには消極的だったご主人も快諾してくれたそうです。



ずっとUさんががんばってきた姿を、いちばん近くで見ていて、
ほっておけないことをわかっていたからでしょうか。
このさび猫さんが、あまりにもいい子だったせいでしょうか。
抱っこも好き、なでられるのも好き



ふたりは、毎日点滴することを決め、この子にやってあげられることを
探し始めてくれました。



おかげで、外でぽつんと箱座りしていたときとはうって変わって
可愛い家猫の表情、元気な姿になっていきました。

名前は、未来ちゃんです。

もちろん腎臓そのものが元に戻るわけではありませんが
点滴をしたり、身体にあったフードを食べることで
進行をかなり遅らせることができます。

未来ちゃんには『これから』がたくさん見えてきたと思います。
今から過ごす時間は、未来ちゃんにとって
快適で居心地のいい安らげるものになりました。

あのまま・・・だったら、もう今頃力尽きていたのかもしれません。

心ある誰かが手を差し伸べたことで
未来ちゃんの運命は大きく変わりました。



どこまでどう続いていくのかは、神のみぞ知るところです。
でもその最後を迎える日まで、きっと未来ちゃんもUさん夫妻も
幸せで楽しい時間を送れるはずです。

みんなで力を合わせて、いっしょに生きることを楽しんでもらえたら
嬉しいです。
お二人がはじめて飼う猫が未来ちゃんで良かったですね。
未来ちゃん、おめでとう。



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エイズキャリアのさくらこちゃん

2023-04-02 23:57:31 | 病気&事故の話し/猫編
あるお店の前で、やせ細った猫を見つけて
見て見ぬふりすることができなくて、連れ帰って下さったのは
猫と暮らす会から、これまで2匹の猫を譲渡をした里親Iさんです。

以前もIさんは猫を保護したことがありました。
みんながすりすり寄ってくるその子に気づいていたのですが
大人猫だったその子を連れ帰るのは勇気のいることでした。
そのときも、手を差し伸べて保護してくれました。
その猫は、無事に会を通して佳き里親さんの元にたどりついています。

今回の三毛ちゃん、保護してすぐに受診。
脱水もひどく体重も1.8キロ。
年齢は10歳を過ぎていて、血液検査の結果
エイズキャリアの女の子だったそうです。



今の季節、さくらのお花にちなんで『さくらこ』ちゃんと名付け
3匹目のお家の子として自宅に迎え入れる決心をしてくださいました。

これから高齢猫のこと、エイズキャリアのこと
勉強していきたいと言って下さってるそうです。
担当スタッフさんを通じて、そんなお話しもうかがいました。

私自身も、これまで多くのエイズキャリアの猫と暮らしてきました。
他の猫との隔離を先生も勧めて下さったと思いますが
どうするのか考えた結果、隔離生活はしませんでした。

他の猫達と仲良くできるのかしばらく様子は見ていましたが
どの猫たちも、他の子たちと相性も良くすんなり溶け込んでいきました。

気性が激しく、テリトリーを強く守りたい猫なら
隔離が必要だろうと思います。
でも、たまたまかもしれませんが
わが家の場合は喧嘩することもなく、穏やかに、
それぞれの天寿をまっとうしてくれました。

部屋の暖房とか温度管理、食事内容など、気を使う部分はありましたが
悪しきものと忌み嫌うようなものではないと思っています。
キャリアはまだ発症しているわけではないのですから。

また人間のエイズとは全く違います。
人にうつるわけでもないし・・・。

エイズキャリアの猫と暮らしてきたわが家の他の子たち。
高齢になって別の病気で受診したとき、血液検査をしましたが
1匹もうつっていた子はいませんでした。

仲良しになれれば問題ないんだろうなと思います。
でも、あくまで個人的な話ですから、みなさんが個々に考えて
どう暮らしていくのがベターなのかを決めればいいのかなと思っています。

人間も動物たちも、いろんな病気にもかかります。
治せるものばかりではありません。
生きていれば仕方のないことだと思います。

今回、いろんなことを抱えたさくらこちゃんを
すんなりと受け入れてくださって
本当に素敵な話だと思いました。



目には見えない魂が、たいへんきれいなIさんなのだと思います。
いざというときどうするのか
その人の本質が試されるような気もします。

またそういう方に見つけてもらえるものを持っていたさくらこちゃん。
この子も神様に、
生きなさいと後押ししてもらえる何かを持っていたんですね。

体調がよくなったさくらこちゃんのこれからの姿を楽しみにしています。


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マンソン裂頭条虫

2023-03-25 14:40:01 | 病気&事故の話し/猫編
お腹からへんなひも状のが出ていると相談を受け
写真を送ってもらいました。



自宅に来るようになった猫で、野良猫なのか飼い猫なのかわからなくて
しばらく様子を見てもらっていた猫です。



写真を見て、マンソン裂頭条虫だと思われたので
急いで捕まえてもらうことを提案。

手術そしてマンソン対策をサクサクとしていただきました。

素早く対応してくださったおかげで、この子はすっきり暮らしていけます。
たぶん、食べるものを探して蛇やカエルを捕食していたせいですね。



ここにたどり着いたおかげで、これからはキャットフードをもらって
生きていくことができるようになりました。

にしても・・・マンソン裂頭条虫の長さといったらおそるべし。
1m、長いと2mにも成長します。
こんなのお腹で成長してたのかと思うと、気の毒で気の毒で・・・。

わたしも、今は別の世界にいっちゃったイオンちゃんのお腹から
これが出たときは、びっくりでした。
田んぼの真ん中で捕獲しましたが、子猫ながら生きるのに必死で
カエルとか採って食べていたのがわかりました。
がんばっていたんですね。

マンソンが見つかったと聞くたび、イオンちゃんのことを思い出し
過酷な環境で必死だったんだなってけっこうしみじみしちゃいます。

人にはうつりませんから、安心して治療してあげてほしいと思います。

さて、猫と暮らす会でもマンソン裂頭条虫が出てきた子たちが大勢いて
スタッフさんがリアルな写真を送ってくれています。

見たくない人もいると思いますが参考までに。






一刻も早く、治療してあげたくなりますよね。
蛇やカエルのいる地域で保護した猫たちは、たいがいこの虫がいます。
治療すれば、すっきり治ってしまいます。

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疥癬だった天くん

2023-03-18 16:27:19 | 病気&事故の話し/猫編
治療が無事に終了し、天くんはすっかり元通りの身体になったと
ご連絡いただきました。



あの日保護されなければ
この冬を乗り切ることなんてなかっただろうと思います。

良かったね、天くん



誰に見つけてもらえるかで、運命が変わってしまいます。
神様はきみに強運というカギを握らせてくれていたようです。

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ルナちゃんのこと

2023-02-03 10:52:32 | 病気&事故の話し/猫編
昨年11月の半ばにご相談がありました。
交通事故だと思われますが、負傷した猫を保護された方からでした。

2週間前に、起き上がれずに転げ回っている若いネコを保護しました。
近所に兄妹がいるようなので、
体調が戻ったら元の場所に返してあげたいと思って、
夜間救急にかかり自宅に連れて帰りました。

現在通院治療中ですが、まだ後ろ足にうまく力が入らないのか、
安全に歩けません。
頭に何らかのダメージを受けているそうです。
ご飯はかなり食べられるようになったのですが、水は全く飲めません。
ミルクでもむせやすく、たくさんは飲めない状態です。

当人は早く釈放してほしいようで、脱走の機会を狙っているように見えます。あまり長く人手に触れていると、
野良猫は家族に受け入れられなくなるとも聞き、心配しています。
元気になって、不妊手術をしてから…と思っていますが、
思った以上に回復までが長そうだと思い始めています。

このような場合も、元の居場所に戻して良いのか、
動物愛護センターに聞くべきなのか、
逆に聞いてはいけないのか悩んでいます。

この件で知り合った方に、猫と暮らす会は信用できる所だと聞き、
色々教えていただきたく連絡いたしました。

お忙しい中、申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

このような内容でした。
お電話でいろいろとお話をさせてもらって
結局、このまま飼って下さるという方向になりました。

黒猫で、お名前はルナちゃん。
まだ若い女の子です。

いったんめでたしめでたしで終了してしまいましたが
ふとルナちゃんどうしたかなと気になり、現在その後のことを
うかがいたくメールを送ったところです。

頭に受けたダメージがどうだったのかな。
お水は飲めるようになったのだろうか。
お家には馴染んで、ともに暮らせるところまできたのだろうか。

ルナちゃんが転げまわってる姿を目撃した人はけっこういたそうですが
どなたもルナちゃんのために動くことはなかったそうです。
E子さんが、意を決して受診に動いてくれましたが
まだまだそこまでできる方ばかりではないということですね。

元気で回復してくれているといいのだけれど。
嬉しいお話が聞けたらいいなぁと思います。

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疥癬と首輪が皮膚にめりこんだ猫

2023-02-01 11:54:43 | 病気&事故の話し/猫編
昨年、12月に相談があった茶白君のことをご紹介しようと思います。
以前から地域の野良猫の手術や子猫の里親探しに
積極的に関わっているIさんからの相談でした。

相談内容は、疥癬(カイセン)でガリガリで、
痒がっててなかなか体重が増えない猫を保護しましたが
何かできることはないでしょうかというものでした。
すでに病院は受診済みで、先生からアドバイスももらっていました。

このところ皮膚病の相談がとても多くてびっくりします。
疥癬は、ヒゼンダニの寄生による皮膚病で、相当な痒みを伴います。
早く治してあげないと、掻きむしったりして傷が化膿しますし
相当なストレスも伴いますから、いずれ命を落とすことになります。

ただ、お薬をつければすぐに治るものではなく、時間は必要です。
痒みのあるうちは、食欲も落ちるかもしれません。

どこで保護したのかも聞いてみたところ
近くのお寺の裏にこの猫と子猫がいたそうです。
見つけたご友人は子猫だけを保護し、
誰がつけたのかわからないノミ取り首輪が
首にめりこんだ茶白君は捕まえられずにそのままに。

確認してきてほしいと頼まれたIさんは、その場所に行ってみたそうです。



病気と怪我、痩せ細った茶白君を探し出し
運よく保護できたそうです。



すぐにかかりつけの獣医さんに連れて行き、事情を説明したところ、
めりこんだ首輪を切断し、首の皮を縫う手術を
してくださったそうです。



去勢手術と、疥癬の治療も同時にしてくださっています。



あとは時間をかけてゆっくり回復を待つ以外ありません。
他の飼い猫たちもいるので、退院後はケージの中で
安静、隔離を目的として過ごさせてくれていました。

ひと月過ぎて、体重も1キロも増えて毛も生えてきましたと
嬉しいご報告をいただきました。



お名前は【天くん】。
自宅に迎え入れることを最初に少しだけ渋っていたご主人が
つけてくれたそうです。

元々Iさんは友人に頼まれて探しに行った経緯もありますから
すんなり納得はできないご主人の気持ちもわかります。

怪我の治療、疥癬の治療が必要なはげた猫。
それを見て、うちには入れたくないと考える人もいます。
これじゃ保護してあげるしかないよねと思う人もいます。
ご主人は後者、Iさんの気持ちを汲み取ってくれる方だったようで
7匹目の家の子だねと言ってくれたんだそうです。

実はこの話になる前に、Iさんご夫妻には保護を考えていた別の猫がいました。
ご主人の仕事場に現れるさび猫です。
やはり疥癬に苦しんでいて、体ははげはげだったようです。
名前も、仕事場で【葵ちゃん】と呼んでいたそうですが、
保護をためらった・・・・そうです。

ご主人がやっとその気になり、
まさにIさんが捕まえに行くはずの日の朝
冷たくなった姿で発見されたそうです。

葵ちゃんのことがあった翌日だったため、
Iさんは疥癬で苦しむ天くんを、どうしても助けたかったそうです。

亡くなっていた葵ちゃんも疥癬猫。
『自分の代わりに助けてあげて』と
Iさん夫婦にメッセージを送っていたのかもしれません。

逝ってしまった命はどうすることもできません。
人はそんなとき、後悔したり哀しんだり
様々な想いを抱くものです。

葵ちゃんにやってあげられなかった分も、
おふたりは天くんのために心を砕いていくのだと思います。
天くんを家で迎える決心をするのは、簡単ではなかったと思います。
でも葵ちゃんがいてくれたから、繫がりました。



天くん、本当に良かったね。
おめでとう。
末永くしあわせにね。

********************************************

疥癬治療は、添付するタイプのお薬と、
触れない野良猫気質の厳しい猫には
飲み薬で治療する方法があります。

その時々の状況にもよりますが、できることなら
ぜひ治療してあげてもらいたいと思います。

近隣で暮らす、他の動物たち(人間も含みます)にも
うつってしまうことがあります。

罹患した猫たちは痒みが厳しくつらい状態で過ごしています。

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僕はデニコ

2023-01-26 12:09:34 | 病気&事故の話し/猫編
僕はデニーズって言います。
母さんがデニコって呼ぶんで、中には女の子だと思ってる人もいるかも。
でも男の子だよ。



僕はまだ小さい時に痙攣が起きて、MRIとかって仰々しい検査して
よ~く調べてもらったんだよね。
そしたら、『てんかん』って病気がわかったんだよ。

そっから、しばらくは何度も何度も痙攣発作を繰り返してて
そのたび母さんも父さんも、オロオロウロウロしてて。
自分でも何が起きたかわからないから、超焦った・・・💦

そのたび母さんが涙目ででっかい声で僕の名前を呼ぶんだよね。

だんだんお薬の量も調整できて、体も大きくなって、去勢手術もできて
今は普通の猫と変わらない生活してるよ。

だけど
ここのところの大寒波で、鼻がやたらつまって食欲が落ちる↷↷↷



いつもどんくさいこと笑われてるけど
匂いに鈍感なのはダメだって母さんが説教してくるんだよ。
心配症なんだよね。

母さんの手作りのあったかいもふもふにくるまって
寒さ対策してま~す。



お薬もちゃんと飲めてるよ。

みんなも寒さに気をつけて過ごすんだよ。

***********************************************************

デニコは、2021年5月20日にわずか200グラムそこそこで
行政に持ち込まれた子でした。
里親募集できる日を、
もしかしたらデニコにいい縁が舞い込めばと
望みは今もしっかり持って過ごしています。

預かりスタッフさん宅のお笑いキャラの愛くるしい猫💛
それがデニコです。


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いくらちゃん♡もう少しだよ

2023-01-26 10:42:04 | 病気&事故の話し/猫編
昨年末、12月15日。
たぶんその日が命日になっていてもおかしくなかった小さな子猫。
行き倒れになって、まさに力尽きる寸前でした。

通りかかったのはE子さん。
きっと子猫には強運の女神が味方してくれていたんだと思います。
E子さんは今までもたびたび猫たちを助けて
自宅の子にしたり、里親さんを探したりして
彼女の中にほっておく選択肢は1ミリもないと思います。
愛情も、責任も、きっちりバランスよく持ち合わせた人です。
現在も8匹の猫たちと暮らしています。

自宅に連れ帰ってから、丸2日間昏睡状態だったそうです。



体重はわずか600グラム。
境界線を綱渡りするような時間だったと思います。

奇跡的に回復してきたものの、これ以上ない痩せた身体。
風邪もひいていて、白濁の残った目。
全身カビだらけ。
病院では丸刈りにして対応してくれたそうです。



E子さんにもうつって痒みとの戦いです。

真菌ははじめてのことでアドバイスをとご相談がありました。
真菌は長引きますが、お部屋をきれいにして、シャンプーしたり
薬を塗ったりしていくしかないため、焦らずこまめにケアするのが
いちばんです。
カビ以外の部分が安定した猫であれば、飲み薬もあるのですが
これはかなり強いため先生との相談になります。

人間にうつったカビも、受診してお薬を塗って
徐々に回復を待つしかありません。
お家の猫たちとは部屋を分けて、しっかり隔離もすることが大切です。



600グラムだった体重は2100グラムまで増えたそうです。
あともう少しです。



いくらちゃんがE子さんに出会ったということは
与えられた命をまっとうしなさいって
産まれる時に神様に言われてきたってことですね。

助かるとか助からないとか
命が大切だとかどうだとか
頭で考えてても、実際目の前に瀕死の猫がいたら
どう動くか、何をしようとするのか理屈じゃないって思います。

自分の環境とか、年齢とか、お金があるとかないとか
それも大事なことだけど、いざってときにはもっと自分を動かすものが
自分の中に養われているのかが大切だと思います。

特別な人が助ける側でいるわけじゃなくて
大切なことをわかってる人が、奇跡を起こせるんだと思うんですよね。

いくらちゃんの身に降り注いだ奇跡
いっぱい貼りついてた不幸と病気のお札は、
E子さんがカビのシャンプーしながら
ぜ~んぶ洗い流してくれましたね



いくらちゃん♡よかったね♪
今度はあなたがその愛らしさで、お返ししてく番だからね。

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胃腸障害と寒さ対策

2022-12-16 16:24:12 | 病気&事故の話し/猫編
12月に入って、しばらくは夜も9℃とか13℃とか
日によっては何とかなるかなと思われる気温でした。

ここ数日は風も強くて、日中ですら6℃とかを表示しています。

今月に入ってから、ピタッと子猫若猫の相談がなくなりました。
代わりに、体調不良でうずくまってる猫を見かけたとか
そういうときどうすればいいですかとか
TNRしたのに猫の姿を見かけなくなってしまったとか
そんな相談が増えています。

そして、保護できた猫たちも次々に体調を崩しています。
とにかく暖かくしてもらうしか手立てはありません。
室温26~28℃くらいで、あとはこたつとかペットヒーター
猫ベッドに湯たんぽなどなど
できる方法はそれぞれのお家で考えてみてください。

暮らす会で子猫のいるお部屋は、28℃設定にしてもらってます。

保温をしっかりして、あとは受診してきちんとお薬などをもらい
安静と栄養補給につとめるしかありません。

今はやっかいなのが、嘔吐下痢を伴う胃腸障害です。
吐き気がひどいと気持ち悪くて食べられなくなりますから
気の毒なことになってしまいます。

季節の変わり目の寒暖の差でやられているのかなとも思いますが
もうひとつ考えられるのが、食べ過ぎです。
猫は本能的に、寒さが厳しくなる前にはたくさん食べ込んで
太ろうとする傾向があります。
真冬に痩せていては、その年を越せないということなのかもしれません。
ですが、この食べ過ぎも軟便とか、嘔吐の原因につながることが
しばしばあるわけです。

しっかり見極めて、対応していくしかないのですが
ある程度の大きさがある猫なら、2~3日で回復します。

慎重に様子を見ないといけないのが子猫たちです。
脱水傾向になりやすいので、しっかり受診していくのがベストかなと
思います。

信頼できるかかりつけの先生がいると、こういうときは安心ですね。
そして、寒さ対策をしっかりとお願いします。

外で暮らす子たちは、誰にも寒さ対策なんてしてもらえないし
どれほど大変だろうかと思います。
浜松ですらそんなことを思って苦しくなるのに
雪の積もるような地域で暮らす猫たちってどうしているのかと
毎年毎年考えてしまいます。



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FIPのひめちゃん

2022-11-26 10:01:42 | 病気&事故の話し/猫編
わたしからも多くのみなさまに拡散のお願や
協力を依頼いたしましたが
FIPに罹患したひめちゃんの医療費のためのクラウドファンディング

100%達成できたご報告とお礼のメッセージを里親さんからいただきました。

お薬の効果もありひめちゃんは元気に過ごしているようです。
寛解まではもう少し日にちが必要なようですが
本当に良かったです。

死んでいくしかなかった病気が、助かる病気になったことは
なんともありがたいことです。
みなさまの協力と医学の進歩に心から感謝申し上げます。

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ひめちゃんの応援

2022-11-12 00:48:36 | 病気&事故の話し/猫編
FIP(猫伝染性腹膜炎)で投薬治療中のひめちゃん




拡散を希望されています

クラウドファンディングに挑戦したことは先日も記載しました。

いろいろな意見はあるのかなと思いますが

共感していただける方は、ぜひ応援してあげてください。

まだ若い愛猫の元気のない姿

薬を使わなければ、すぐに死んでしまうと言われる

恐ろしい病を宣告された恐怖。

誰かを頼ってでも助けたいと考えることが、

選択肢にあってもいいと思います。

ひめちゃん、がんばって!
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FIPで治療中のひめちゃん

2022-09-29 04:56:21 | 病気&事故の話し/猫編
今年、猫と暮す会から譲渡したひめちゃん



FIPの確定診断を受けて高額のお薬を投薬しています。

わかっていたとはいうものの、かかる医療費に苦戦しているとのお話し。

悩んだ末、クラウドファンディングに挑戦することにしたそうです。



Twitterで日々のひめちゃんの様子をお知らせしているそうです。
@FIP0920

よかったらぜひ、応援してください。




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ダブルキャリアの猫と向き合う

2022-04-30 05:25:59 | 病気&事故の話し/猫編
ダブルキャリアというのは、
血液検査でエイズ(FIV)と白血病(FeLV)が
プラスに出てしまった・・・つまり感染しているという意味です。

ただしキャリアというのは、感染しているけど発症はしていない、
ウイルスが眠っている状態の猫のことを言います。
眠ったままの状態をいかにキープできるかでその後の寿命が決まります。 

どちらか片方なら、かなりがんばって長生きした子たちもたくさんいます。
その両方となると・・・。
しかも保護した時点での状態にもよります。

わたしの知っている猫では、これまで3匹いました。

1匹目は友人の猫です。
名前はのえるちゃん。
近所で置き去りにされたのではと言われている猫でした。
リリース予定でしたが、検査の結果ダブルキャリアとわかると
1部屋に隔離しても家の子にする、と決めました。
当時3~4歳だったと思います。
それはダブルキャリアのその子が気の毒だということはもちろん、
外に帰して、地域の他の猫たちに被害拡大をさせたくない
という判断でもあったと思います。

それから大切にお世話し、可愛がり、2年1か月生きられました。
体調を崩してからは食欲も不振になり、みるみる弱っていきました。
いろいろ工夫してがんばっていたのですが、最期は鎮静をかけて・・・。
眠りについたのえるちゃんが、目覚めることはありませんでした。

これ以上苦しませたくないという決断をしましたが
ずっと心のどこかで終わりのときに人の判断を入れたことが
残っているようでした。

2匹目は、譲渡した猫でイール君。
3歳8カ月でした。

愛嬌のあるとってもかわいい子で、具合が悪くなっても
ぐっとがんばるできた子でした。
飼い主さんご家族も、この子のために
抜歯したり輸血もしてくださいましたし、
いろいろと手をつくしていましたが・・・。

長い活動の中で、強く印象に残る子の1匹です。
小さい時も高熱を出したり、もうダメかもの状態から復活し
それでもこの子がいいと言ってもらえた子です。
本当によくがんばって生きてくれました。

3匹目は・・・。
現在、譲渡会場をお借りしているル・グランさんのオーナーさんの
猫です。
お名前は、むう太君。
2020年1月に保護したそうです。
真冬の草むらでうずくまっている激やせのよれよれの猫。
なんとか暖かい場所でお腹いっぱい食べさせてあげたい。
その一心で保護にふみきったそうです。

10歳の野良だったむう太君が、家猫として生きられたのは1年。
通院やら入院やらで延命に近い生活になってしまったことを
彼女は悔いているようでした。
治療はエゴだったのではとか、
他の猫と同じ部屋でみんなで過ごせなかったこととか、
本当に保護が正しかったのだろうかとか。
いまだ納骨ができないことも話してくれました。

どの事例も、ただただ頭が下がります。
幸せにしたかったんだと思います。
もしかしたら、もっともっと長く生きられるかもと思ったはずです。
この子は大丈夫と、思いたかったと思うのです。

他の猫と隔離するのは正しい判断です。
そして、その子のために何とかしたいとがんばったことも
まちがってなんていないのです。

猫たちにはしっかり伝わってると思います。
自分のためにできることをしてもらって
考えてくれて、悩んでくれて、迷ってくれて・・・。
そんな風に誰かにしてもらえる猫は、絶対に幸せなのだと思います。

がんばっただけに、もっと何かできたんじゃないかとか
それがよかったのかと思うのが人という生き物ですね。

何をしてもしなくても・・・。
失った悲しみの前には、間違っていたのかもとか
あのときああしていたらとかの、
別の後悔も湧き出てくるものなのかもしれません。

ダブルキャリアの猫。
その子たちのために必死になってくれた人たちがいて
それこそが、真似のできないすごいことだと思います。

最近相談された猫たちで、白血病(FeLV)とわかって亡くなったり
譲渡ができなくなってしまったケースが続いています。
白血病(FeLV)の猫がいる地域は、母子感染や同じご飯を食べたり
接触があることで、感染拡大しているのかと思われます。

中と外を自由に行き来して飼う方もまだまだいますが
感染のリスクもあります。

難しい問題もたくさんあるのですが
そんな中、こうしてダブルキャリアの子を慈しんでくださった話は
救われる気がします。
やり遂げてくれた方のお話しは、胸をうつものがあります。

様々な病気があるのですが、そのときどの道を選ぶのか
わたしたちひとりひとりが試されるときでもあるんでしょうね。

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FIP(猫伝染性腹膜炎)に有効なお薬の話し

2022-04-12 05:40:23 | 病気&事故の話し/猫編
3月18日はわたしのお誕生日でした。
その日、嬉しすぎるお話が舞い込んできました。

これまでFIPの特効薬とされるのはMUTIANというお薬でした。
(入手がしづらいということもありCFNやSPARK&AURAに切り換える
協力病院さんも増えているようです。)

一般的にはこの薬があまりにもエビデンスが少ないため
信頼できるのかどうか・・・そのため使用を控えているのでは
と思うのです。

また驚きの価格なため
なかなか手が出せないという経済面での問題もありました。

今回、お誕生日にかかりつけの先生からうかがったのは
インドで同じ効果が期待できると開発されたお薬を
その病院で入手できるように手配してくださったという内容でした。

インドはお薬を開発するのに認可するとかしないとかの問題が無いため
実現したようです。
今までのものとは比較にならない値段で薬が入手できると。

今後は使用して得たデータで、
実際の再発率とかがわかってくるのではないかと思います。

これまで、120万だとか150万だとか言われ
安易に手を出す気になれなかった薬です。
体重や病気の進行度にもよると思うのですが
10万とか20万とかで寛解できるかもと言われたら
使いたいと考える飼い主さんの数は格段に増えると思うのです。

待ち望んでいたお薬です。
そのお話をうかがった帰り道、車の中で涙が止まらなくなりました。
わたしの腕の中で看取ったFIPの猫たちのこと
里子に出したお家で力尽きてしまった子たちのこと
この病の前になすすべなかった愛しい猫たちのことが
頭の中をよみがえりました。
短くてもがんばったあの子たちが、この薬を生んでくれたに違いありません。

これからは、死の宣告だと思わなくても済むんです
歴史はこうやって変わっていくんだなと思いました。

なんて素敵な誕生日のプレゼントかと・・・驚きました。
猫神様のすることは、摩訶不思議です。
頑張れってエールをもらっているんだと思えました。

4月5日にお薬が病院に届いたと連絡をいただきました。
CIPMOLNU・・・シプモルヌ??
(スペルちょっとまちがってたらごめんなさいです)
というお薬です。

現在この病気を告知されて治療をあきらめているとか
今後告知されてしまったとか
そんなときは、FIPに有効とされる治療が浜松市でも受けられることを
思い出してもらいたい・・・そんな風に思います。


コメント (6)
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