アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2010-05-24 21:56:34 | 競馬
日曜 東京
10R メイショウヨシヒサ 3着
「この距離でも問題はないみたいだね。
 少し口が硬いので、道中でうまく抑えが利かないんだ。
 そのあたりが解消されると、もっと良い競馬が出来ると思うんだが」
不良に近い重馬場、時計の出やすい状態だったので、
それで1分36秒6なら、やはりレースレベルは低かった。
それでも、マイルは十分にこなすことが出来た感じだね。
仕掛けてそれからかかり気味の追走になっていたけど、
それでも持ちこたえて、追われて良く伸びているのだから、
もう一つ、1800mにチャレンジしてみるのもありだろう。
俺としては、1800になると多分駄目だとは思うけど。

この馬の本質は追い込み馬で間違いないと思うが、
(馬がリラックス出来る状態を作ろうとすると、自然と後ろになるのだろう)
それでは頭まで間に合わないということで、
前走と今回で、最初とレース中盤に急かす競馬をした。
それが抑えの利かなさに影響しているのは間違いないと思うが、
かろうじて制御が利いた状態で走れている、と言い換える事も出来る。
まあ、それぞれレースの流れなんかもあって良し悪しだろうけど、
これまで基本的に馬に任せて走らせていた時には、
必ず走ってくれたけど勝ちきるところまで行かなかったので、
これからは不発を覚悟で行ってみる競馬を続けてみるのもありだろう。
この歳(7歳)になっていまさらだなあと思わないでもないがw
これまでに長期休養を何度かやっている馬でもあるので、
普通に使い込んできた馬よりは、それなりに発展性がありそうだ。

秋の東京開催まで休養するならば話は別だが、
続戦するなら違う競馬場でレースをすることになる。
(夏のローカル開催には1400mがない)
次が1700mになるなら、ちょっと様子を見たいと思う。
阪神で1400mを使うなら、引き続き期待してみたい。




11R オウケンサクラ 5着
「立ち遅れてしまったんだけど、中団で上手く脚をタメることが出来たよ。
 この馬場も上手くこなしてくれたんだけど、
 欲を言えばアパパネやサンテミリオンといった有力馬より早く動きたかった。
 ちょっと動きたい時に動けないポジションに入ってしまって・・・。
 それが悔やまれるね」
立ち遅れたというか、昨日書いた通りに2歩目が遅かったのだと思う。
内に寄れてしまってギンザボナンザと軽く接触していた後、
すぐにニーマルオトメが前に切れ込んでくる形になったので、
位置としては後ろのほうにならざるを得なかった。

ただ、ちょっと結果オーライな感じなんだけども、
おかげで、アンカツの言う通りに上手く脚を溜めることが出来た。
少し心配された折り合いについても全く問題なし。
馬群のど真ん中で、内ラチから少し離れることになったが、
これについても、幸いにも良いほうに出てくれた。
内ラチ沿いを走った馬はほぼ壊滅。ノメっていたのコメントばかりで、
最初の予定通りに好位のインになったら、
アプリコットフィズやショウリュウムーンみたいになっていたかもしれない。

敗因については昨日思うところを書いたけど、アンカツの思いも全く同じ。
サクラの特徴は当然よく分かっていて、早く動きたかったのは間違いないのだが、
どう見ても動いていくスペースがどこにもなかった。
前が動かない(並んで同じ速度)ところ、外の人気2頭だけが流れて行ったので、
自然とそれを待たざるを得ないことになってしまった。

末脚勝負という面において、
アパパネには少しだけ劣るけど、サンテミリオンに劣る事はない。
大雑把に上がり3ハロンで言うなら、上位2頭と同等で34秒台の脚を持っている馬。
よって、序盤中盤に2頭と並んでいたこと自体は何一つ問題なかったのだが、
その最後の3ハロンの中に質の違いがあることが問題だった。
ここからは数字遊びになってしまうが、3頭が34.5で上がると仮定すると、
サクラの場合は11.9-11.4-11.2と、
起動がかなり遅いけど加速するとどんどん乗ってくる馬。
これに対して、サンテミリオンは11.1-11.7-11.7という感じで、
仕掛けたらサッと反応して、渋太く脚を伸ばして行く馬。
アパパネの場合は、11.8-11.0-11.7という感じで、
勝負の瞬間の一瞬の決め手において、この世代の頂点に立っている馬。
この中で、誰が自発的に動かないといけないかといったら、
それは起動が遅いサクラに決まっている。周りに合わせていたら遅れてしまう。
それが完全に封じ込まれていたので、どうにもならなくなってしまった。
別に横典と蛯名はこちらを狙って競馬していたわけではないのだろうけど、
何だか知らんが上手い具合にサクラの進路を潰しながらの競馬になっていた。

雨がどんどん強くなったことも大きかった。
内を走っていた馬たちは、思うように加速していかなかった。
サクラの前や内の馬たちは、3角からほとんどスピードアップできず。
まったく結果論だが、外枠の2頭は枠に恵まれた感じ。
いつだったか書いたが、強者は視界をフリーにして行くことが一番大事。
強い2頭がフリーな状態でフルに実力を発揮したのに対して、
こちらは内枠から「周りにあわせながらの追走」になってしまい、
タイプにあわない競馬になってしまったことが辛かったと言える。
それでも渋太く掲示板を守ったあたりは、
「何でも出来る馬」の面目躍如といったところか。


まあ元々から、好位のインでジッとして空いたところをサッと抜けたい、
なんていうことを言っていたわけだから、
それがインじゃなくて外のほうで空かなかったというだけの話で、
上手く行けば勝ち負けと思っていたのが、上手く行かなかっただけ。
外々を堂々と大きく走ることになった2頭に対しては、
今回に関しては、最初から負けていたんだろうなあとは思った。