アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

アンカツ手記・火曜日、水曜日

2010-05-26 23:40:17 | 競馬
アンカツ手記・火曜日-------------------------------------

さあ、「競馬の祭典」と言われるダービーウィークです。
今年は、NHKマイルCを制した
松田国厩舎のダノンシャンティで挑戦します。
距離をどう克服するか、という課題はあっても、
末脚の威力では負けないと自信を持っています。

ダービーの詳しい話は明日以降にして、
まずは先週の疾病について説明します。
実は金曜日(21日)夜になって37度台の微熱があり、
軽い風邪かなあと思ったのです。
それが土曜日になると、何度も嘔吐するなど、
体調が悪化してしまいました。

急性の胃腸炎との診断を受け、点滴などの治療をしていただきました。
その段階では、日曜日も欠場が頭をよぎりました。
しかし、自分としてもオークスは何としても乗りたかったので、
祈る心境で一夜を過ごすと、当日にはすっかり回復していました。
もう大丈夫。
皆さんにご迷惑とご心配をおかけしたこと、心苦しく思っています。

楽しみにしていたオークス。
しかし勝負は非常な時があるものです。
6番という絶好枠を引いたと喜んでいたら、
当日の雨で馬場状態が急激に悪化したのが大誤算。
ゆっくり控えて行って、特に傷みが激しい3コーナーまでに外に出すつもりが、
外の馬群に包まれてスパートのタイミングが遅れてしまいました。
そこで実力のある8枠2頭に離され、
直線で追撃態勢に入ったときには既に勝負は決した後でした。

残念です。力は劣っていなかったと思っています。
大レースを勝つには、馬の能力、体調に加え、運が必要だと改めて思った次第。
乾いた馬場でやりたかったという心境ですが、
この悔しさはひと夏越した秋に晴らしたい。

ダービーについても、願わくばお天気馬場で戦いたいです。
ダノンシャンティのカミソリのキレ味を生かすには、パンパンの良が理想。
全国に大雨をもたらせた低気圧と前線の活動が沈静化するのを祈っています。
ではまた明日。

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オークスについては散々振り返って、もう書く事はない。
見直せば見直すほど、絶好の位置にいたんだなあと思われ、
馬場の悪化に対応して内に寄せなかったのは見事。
道中、どこかで1頭分だけで良いからスペースが空いていたら、
8枠の2頭とも勝ち負けに持ち込めたのだけど、
パトロールを見る限り、本当にどこも空かなかったことが分かる。
まあ、運がなかったのだろう。それでも力は見せた。秋に期待したい。

土曜日の乗り替わりについては、急性胃腸炎だったとの事。
症状の重さは様々だと思うが、何度も嘔吐したとなるとかなり大変だったと思う。
水分を取るなり、点滴を打ってジッとしてれば治るものではあるが、
1日で復帰できた事は本当に良かった。
いきなりで本当にビックリしたわけだが、これはどんな人にだって起こりえること。
食べ物や飲み物から感染するものだが、原因が不明なことも多いらしく、
気をつけると言っても、気をつけようのないことがたくさんあるので、
なんというかまあ、ダービー当日じゃなくて良かったと思うしかないな。
むしろついてたと思っておこうか。

昨日、ローズキングダムに軽いアクシデントがあったみたいだ。
おそらく日本競馬史上最高のメンバーが顔を揃えることになる日本ダービー。
主役級がどんでもないことになっているが、
ここまで盛り上がっているのは伏兵陣も豪華に揃っているからこそだ。
ここからは1頭、1人たりとも欠けて欲しくないと思う。
天気を祈ると共に、全ての人馬の順調な調整を祈りたい。






アンカツ手記・水曜日--------------------------------------

ダノンシャンティには、毎日杯で初めて乗せてもらって勝ち、
前走のNHKマイルCでは、驚異的なレコードタイムで差しきることが出来ました。
1分31秒台なんてタイムは、一流古馬でも出せない数字。
それを3歳春、わずか5戦目で記録したダノンシャンティって凄い馬です。

2度レースに乗って一番思うのは、馬に落ちつきが出てきたこと。
毎日杯の前に跨った時には、馬のテンションが高く感じ、
さらにうるさくなるようなら大変だな、と思ったものです。
それがNHKマイルCの追いきり、レース当日と、
燃え過ぎる事もなく平常心を保つことが出来ました。
心配した方向とは反対に、コントロールできるようになったのは何より。
今回は、一気に800m延長され、持久力も問われるだけになおさらです。

04年ですから6年前は、同じ松田国厩舎のキングカメハメハで、
NHKマイルCとダービーを連勝しています。
化け物のように強い馬でした。
ダノンシャンティも、1800mまでは傑出した馬でしょう。
問題は距離が延びて、未踏の領域に入ることです。

松田国さんは、2歳の時点からダービーを意識されていたとの事。
僕もこれまでの調教、レースにおいて、ダービーを念頭に騎乗してきたつもりです。
そういう意味では、備えは万全だと思っています。
ただ、いくら人事を尽くしても、馬には適性ということもあるので、
2400mが大丈夫とは断言できません。
レースを目前にした今、何とか乗り越えて欲しいと念じています。

25日のシャンティは、担当の助手さんが乗ってしっかり調整されたそうです。
右回りの19日、左回りの23日にはCWコースで時計を出し、
「目標に向かって、決めたことを上手くクリアしている」と松田国さん。
26日の追いきりは僕が跨ることになっています。
さあ、待ったなし。
明日は、リハーサルの感触と、「2冠」への手応えを書いて締めます。

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まずシャンティの実力に関してはべた褒めの一言で、
NHKマイル前に続いてまた「傑出している」という言葉が出てきているけど、
文字通り、抜きん出た存在であるという意味の言葉だ。
前走の結果をもって、自信が確信に変わっており、
マイルあたりの距離なら、負ける気は全くしないんだろうね。
今回のライバル、ヴィクトワールピサ、ペルーサ、ルーラーシップですら、
マイルあたりでは相手にしないだろうと思う。
これが2400mになってどうなるかだ。
2000mだったら、物凄く良い勝負になりそうだが。

テンションが落ち着いてきたというのは素晴らしいこと。
NHKマイルCのパドックでは結構テンションが高く見えたが、
抑えの利くレベルで推移しているのだろう。
そういう調教を積んできた成果だ。
明日詳しく触れたいが、今日の調教も素晴らしかった。
調教駆けするモンテクリスエスを終始圧倒しており、
ラストまで交わさないようにじっくりと進むことが出来ていた。
最高の感触を得たのではないかと思う。

アンカツの言う通りに、
馬には受け継いできた血があり(なんだってそうだが)
距離適性というものを考えれば、必ずどこかに限界があるもの。
終わってみて、2400は駄目だったという可能性も十分にある。
が、今はこなせるものと信じていくだけ。
準備は出来た。これ以上ない準備が出来たと思う。
最高の結果を待ちたい。




リーチザクラウン 元に戻りつつあるようでw
安田記念に出走するリーチザクラウン、
1週前の今日からアンカツが騎乗しての調整が始まる。
今日は栗東坂路で追いきられたが、
テンからかかり気味にスピードアップして最後粘る感じの走り。
50.9-37.9-25.8-13.4
時計が出なかった前走時からかなり変わってきた感じで、
なんというか、良く言えば活気が戻ってきたということだろう。
悪く言うなら、成績の悪かった時期の調教に近づいてきたということw
ただ、昨年は速い全体時計に加えてラストも抜群に動く馬だったので、
(だからレースで走らないのが理解しがたかったわけだが)
ズブさというか・・・渋さが加わっているのは間違いないんじゃないか。

どうあれ、元気であることは間違いない。それは実に結構なこと。
今年のメンバーは非常に軽く、香港の馬が相手になりそうだ。
この最大のチャンスを是非とも生かしたいところ。
ここで一つ大きな勲章を手に入れることが出来たら、
これから大きく飛躍出来そうな気がする。




金鯱賞はアドマイヤオーラ
ホワイトピルグリムと天秤にかけていた金鯱賞だったが、
オーラのほうに騎乗することになったようだ。
能力全開の場合、オーラのほうが上なのは間違いないところだが、
(オーラより強い馬自体が現役にほとんどいないわけだが)
1年3ヶ月ぶりでどうなるかというと、やってみないと分からない。

今日はCWでアマファソンとレーヴドリアンとの併せ馬。
離れた後ろから追走してコーナーを回るとそのまま内に滑り込み、
軽く追い出されると一瞬で2頭を抜き去ってしまった。
オーラが凄かったというより、相手が動いてないように見えるが、
抜け出してから相手を待つように軽く動き、最後まで軽い動きだった。
追えばもっと大きく突き放していただろう。

83.5-68.2-53.6-39.7-13.0
松博流の調教としてはかなり速めの全体時計を出しており、
時計と、見た目の動きでは、いきなり走れそうな感じ。
映像を見る限り、回転の速い脚の動きは健在だ。

オーラから見て、そんな大した相手はいない。
後はオーラがどれだけ走ってくれるか。それだけだ。