アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

アンカツ手記・火曜日

2010-05-11 23:53:19 | 競馬
アンカツ手記・火曜日--------------------------------


皆さん、ご声援ありがとうございました。
ダノンシャンティでNHKマイルCを勝つ事が出来て、
ホッとしています。
毎日杯の楽勝ぶりから、ビッグチャンスとは思っていましたが、
人気に応えて優勝するのは難しいこと。
堂々と差しきった馬を褒めてあげたい。

後方からのレースは、作戦ではありません。
あの馬のペースを守って、
気分良く走らせてあげようと考えていました。
そうしたら、自然とあの位置になったということ。
前がかなり飛ばしていたので、
予想以上に離されましたが、焦りはありませんでした。

4コーナーでも、先頭とは数十メートルの開きはあったでしょうか。
それでも、気持ち良さそうに走っていたし、
直線半ばまでには、一気に差を詰めました。
勝てると確信したのは、1ハロン標識の少し手前。
まだ相当な差があっても、勢いが違いましたから。

それにしても1分31秒4という日本レコードにはビックリです。
歴戦の古馬でも、1分32秒で駆けるのは至難の業なのに、
まだ成長途上の3歳春にレコードを塗り替えるとは恐れ入りました。
今回は、4着馬まで1分31秒台で走破しており、
レベルの高さが浮き彫りになったと思います。

10日朝、松田国さんの口から、
「将来は英米遠征も」という構想が語られたそうですが、
ほんと夢が広がります。
その前に大きな仕事が待っています。
30日の日本ダービー。
今年の3歳馬は、マイル路線も中長距離レンジもメンバーの質量共に厚いです。

それでも、ダノンシャンティの傑出した瞬発力をもってすれば、
十分に勝機があるでしょう。
僕自身、NHKマイルCに挑むにあたり、
調教、実戦共にダービーを意識した騎乗を心がけたつもり。
だから楽しみいっぱい。
明日は、今週のヴィクトリアマイルでコンビを組む
藤沢和厩舎の4歳牝馬ラドラーダについて書きます。


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改めて、G1を勝つってのは気持ちの良いものだ。
「年に1つG1を勝てれば上等」とアンカツは言っていて、
それはまさにその通りで、普通の騎手はその生涯をかけてG1勝ちに挑むもの。
トップジョッキーと呼ばれる人たちが、1年に1つの勝ちを目指す。
アンカツと豊の2人がそれよりもさらに一つ上に位置していて、
1年に3個ペースでG1を勝ってきているわけだけども、
アンカツとしては昨年秋からG1での惜敗がずっと続いたことで、
ちょっとG1勝ちの大変さと大切さを思い知った感じだねw
ま、とりあえず今回の勝利で惜敗の流れはリセットされたものとして、
また気楽に、3勝4勝を期待して行きたいとは思っているんだけどw


改めて見直しても、シャンティの終いの脚の凄さと言ったら。
大外から一気に前の3頭に並んできた時、
その勢いならば一気に交わして行きそうな感じだったんだけど、
一瞬だけ緩んで並ぶような感じになっている。
ここで手前を替えて再加速をしてるんだよね。
まだ余力があるぞとはっきりと言える交わし方だった。
これ、おそらくだけど、もう一つ上のギアがあるね。
直線勝負でシャンティに勝てる馬は、古馬も含めても存在しない。
アンカツの言う通り、文字通りに「傑出」しているだろう。
かからずに自分のリズムで最後の直線に入れるか、
今後はそれだけを追求して行くことになると思う。

ダービーではさらに強力な相手とぶつかることになるが、
それは相手からシャンティを見た時も同じこと。
勝負根性と競馬センスを併せ持つヴィクトワールピサか、
パワーと持続力を極めたような馬ペルーサか、
どんな状況でも諦めない不屈の精神を持ったルーラーシップか、
極限の瞬発力を武器とするダノンシャンティか。
はたまた、ヒルノダムールやサンライズプリンスを筆頭とする、
伏兵と呼ぶにはあまりにも強い面々か。
良い意味で、何度もやれば結果が変わるんじゃないかと思うんだけども、
第77回日本ダービーはたった一回きり。一発勝負。
一瞬たりとも見逃せない一戦になりそうだ。
こりゃ瞬き禁止だなw


松国さんから海外遠征の話も出てきた。
まずはダービーを終えて、本格的な路線を決めて、
来年になってからということにはなると思うんだけど、
俺の個人的な思いを書かせてもらうと、
欧州でスローからの瞬発力勝負で世界の度肝を抜いて欲しい気持ちがあるな。
まあ、まずはダービーが終わってからだ。