アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2010-03-30 22:31:12 | 競馬
土曜 阪神
6R パドトロワ 1着
「変な格好をしていた時にスタートしてしまい、出遅れてしまった。
 でも、前はムキになっていた馬が返し馬から大人しくて、
 道中も落ち着いて運べたのが良かった。
 今ならもう少し距離が延びても大丈夫かも」
1200m戦ではっきりと出遅れてしまったわけだが、
それを苦にしないくらいに力が抜けていた。
単勝のオッズが1点台の前半じゃなかったことが意外すぎた。
カネトシディオスは怖かったし、同時に人気を吸う事を期待していたが、
警戒していなかったタバルナが、○どころか◎をかなり奪っていたのにはビックリ。
しかもブックの想定オッズではタバルナが1番人気とか・・・w
戦前の評価を見てて、俺には理解不可能だったのだが、
結果を見て、見る目があったのかなかったのか、よく分からない気持ちになったw

大きく出遅れたが行き脚は抜群で、
外枠だったこともあり、すんなりと位置を押し上げれた。
速い脚を使って動いたので暴走してもおかしくなかったが、
アンカツの制御の元に動けていて、4角でも絶好の気配。
直線に入って早々に堂々と抜け出して、タバルナ以下の追撃をまったく許さず。
着差以上の力差があって、圧勝と言って良いだろう。
10回やったら10回とも勝つくらいに抜けていた。

出遅れた事は、今後の為にむしろ良かったかもしれない。
落ち着いて運べれば、距離はもうちょっといけそう。
1400m、1600mも走れたら、幅がグンと広がるからね。
新馬戦ではスイスイ進んで最後はだれてしまったけど、
今回くらい落ち着いて行けたら、マイルでも面白いか。
駄目なら駄目で、スプリント戦線で頑張れば良い。
次走を楽しみにしたい。




10R ダノンシャンティ 1着
「出して行くつもりはなかったけど、
 それなりにゲートを出てくれたので自然とあの位置に。
 3角で外に出したら少し行きたがったけど、ずっと楽だったし、
 終いがしっかりしている馬だから安心して乗れた。
 追ってからの反応も良く、強い内容だったね。
 これからが楽しみな馬だよ」
心配されていたスタートを五分に決めた。
ここでルーラーシップが終わったのはありがたいと思ったが、
結果的に、シャンティの力が本当に凄まじかったので、
ルーラーシップと競り合ってどうなるかも見たかったかな。
まあ、強敵との競り合いはダービーでのお楽しみだろう。

1000mの通過が62.3とややゆったりとしたペースで、
それぞれが満足のいく位置でレースを進めれたのだろう、
隊列を乱す馬が1頭もいないままに直線に入った。
シャンティはいつでも行くぞという気配を漂わせているが、
アンカツがまだ早いぞと制御しながら走らせている。
その指示にしっかりと従ってくれており、
前走は馬群に包まれて嫌々をしていたのだけど、
やはりあれは配置が悪すぎただけの事だった。
馬の気を悪くするような事をしなければ、折り合いはつく馬。
そして、折り合いがついたら物凄い脚を繰り出す馬だ。

抜群の気配で外々をスッと押し上げて行くと、
直線に入って大外から内の各馬の行き脚を見る余裕。
ラスト300を切ってもまだ様子見をしている余裕があり、
ラスト1ハロンにかかるあたりでゴーサインを出した。
仕掛けられるとあっという間に内の全馬をパスして、
一気に抜け出してから、さっさとレースを終了する余裕。
実にアンカツらしい省エネの騎乗であり、
また、それを実現する事が出来るシャンティの豪脚だった。

ラスト3ハロンが11.5-11.1-11.5の、極限の瞬発力勝負。
前で粘る3頭が必死に頑張って11.1で走っているのだが、
シャンティはそれに馬なりでついて行ってるのだから凄い。
そこから100mほどで交わし去ってレースを終えているが、
追ったところで100mを5秒3くらいで走っていると思われる。
京都や東京でならまだ可能なんだけど、これは阪神でのことだからねえ。
これは、超のつくG1級の馬が持っている脚だ。
ディープインパクト、グラスワンダー、キングカメハメハ、ウオッカ、
思いつくところでは、このあたりが持っていたもの。
これからの活躍を期待せざるを得ない、素晴らしい走りだった。

次はNHKマイルC。
人気を背負うことが確定したが、無事ならその通りのレースが出来ると思う。
ダービーでは距離との戦いになるだろうけれど、
今回くらい制御が利くなら、大丈夫そうかな。
松国さんがぶち上げていた、キングカメハメハの再来発言。
正直、それは大袈裟だろうと思っていたわけだけど(申し訳ないw)
実現へ向けて、はっきりと第一歩を踏み出した。




11R カイシュウボナンザ 7着
「手応え十分に直線を向いたのに追ったら伸びないんだ。
 以前はスパッと切れたんだけどねえ」
絶好のスタートからゆっくりと進めた。
周りが進むのに伴って後退していって、
後方3番手の位置に楽に取り付けた。
このまま自然と加速できれば・・・の道中。
追走は楽で、ちょっと前にエックスダンスの姿も見えている。
4角でエックスを追って外に持ち出して行ったのだけど、
これについていく事が出来たら勝ち負けだったのだが、
外にもたれるような感じがあって、一気に引き離されてしまった。
離されてからもう一度ジリジリ詰め寄ってきてはいるんだけど、
末脚爆発とまでは行かず、3着にも届かなかった。

2走前にも中山の4角で大きく外へ飛んでいるのだが、
今回はそこまでは酷くなかったけど、何か癖になっている感じ。
もうちょっと、せめて3着のロードエキスパートくらいの脚を使って、
3着に食い込んでくれたら良かったのだけど、
勝負どころでのもたつきが直らないと難しいかな。
アンカツの言う通りに、前はもっと綺麗に切れる馬だった。
今はもたつきながら伸びてくるって感じになってるね。

それから、ペースとしてはややスローだったのも痛かった。
ハイペースを求めての格上挑戦だっただけにね。
まあ戦えていないわけではなく、1000万でも通用の器。
500万条件くらいは早く抜けて欲しいものだ。








日曜 中京
9R マヤノロシュニ 17着
「ゲートで座り込んでしまい、飛び上がる感じに。
 今日は競馬にならなかったね」
結果は置いといて、このメンバーで2番人気になったのは凄いw

スタートを決めて前のほうで組み立てたかったが、
伸び上がるように出てしまって後方に。
やむを得ず後方のインを走っていたが。
位置を押し上げようとラチ沿いを進んでいたが、
少しだけ押し上げた後、3角前に後退を始めている。
とても勝負にならないって感じで直線に入り、
とりあえず追ってるフリっぽいことをしながらフィニッシュした。

師から調子落ちのコメントがあったことは非常にありがたかった。
予想で書いた通りに、ブックではっきりと調子落ちが示唆されていたので、
期待を薄くして危機を避ける事に成功できたのは収穫。
調子落ちの上に立ち遅れて、さらに馬場の悪い内を走った事で、
とてもじゃないが勝負にならなかった。
また状態を立て直せば好勝負をしてくれる馬だろう。




11R ビービーガルダン 2着
「スムーズに流れに乗れたが、4角あたりで少し反応が悪くなってしまった。
 それに、左回りでは外に逃げるような面を見せていた。
 でも叩いてキッチリ変わったように短距離戦では上位の力があるね」
刻々と変化するであろう馬場状態をどう見るかが重要だったが、
直近までのレースから、差しは効きにくいと判断。
例によって好スタートを決めると、仕掛けて出て行った。
行けるなら先頭まで奪ってやろうかという勢い。
内からセブンシークイーンとヘッドライナーが強く出てきたので、
それならばと3番手の外目に待機した。
最初に出して逃げ馬をけしかけてから引いて横綱相撲に入る形は、
一時代を築いたダイワメジャーとアンカツが得意としていた競馬だね。
まずは思い描いていた通りのスタートになった。
11秒程度の速いラップを刻み続けてくれたので、
ガルダンとしては非常に良い感じでレースに入る事が出来たのだが。
道中は内にエーシンエフダンズがいて、これは力的に敵ではないはずだが、
4角に差し掛かるあたりではむしろこちらのほうが行き脚が鈍い。
さらに外に膨らんでいくような格好で、不穏な気配。
阪急杯でさっぱり伸びなかったのと似た感じになっていた。

ただ、あの時と違ったのは、
こちらが大外にいる形で、誰にも競りこまれなかったこと。
後ろから来ていたのがグランプリエンゼルで、
それほど強くない馬だった事は好材料だった。
そこから外に膨らみながらも、この地点では無理に矯正はせず、
とにかく加速を衰えさせないようなスタイルをとった。
これは、あの地点で成しえる最高の処置だったんじゃないかと思う。
内のエーシンエフダンズに被せる事を優先的にする事も出来たと思うが、
それをやっていたら、おそらく再加速に入れず、
掲示板にも載れないままに終わっていたんじゃないかな。

膨らみつつも直線に入ると、後は叱咤激励するのみ。
外にもたれる面を矯正する意味も含めてだろう、
右鞭で激しく檄を飛ばし続けた。
内でスムーズに抜けたキンシャサノキセキ、
追い込んでくるエーシンフォワード、サンカルロ、アルティマトゥーレ、
手応え的には決して良くはなかったのだが、
全馬が苦しくなった最後の1ハロンで一番しぶとかったのがガルダン。
しかし、失速したキンシャサを追い詰めたところがゴールだった。
勝った四位は直線が長かったと言っていたが、
こちらからしたら、数字通りに中京の直線は短かった。

道中は後ろにいた馬を差しきれなかった形だから、
まさにコーナーリングが明暗を分けたというしかない。
これはまあ、誰もが分かっていた事ではあるけれど、
やはり右周りのほうが断然合っている。
ただ、駄目なりに上手に対処する事が出来て、
その欠点を抱えつつも頂点を争うことが出来たわけだから、
力上位であった事も間違いない。

勝ったキンシャサノキセキは、桂川SでG1級であると断言した馬だが、
遅まきながらついにG1馬となったことを、心から祝福したい。
これで重賞4連勝だが、これくらいやって当然の馬だろう。
ガルダンも負けてはいられない。
秋のスプリンターズSではこちらの方が断然有利な舞台。
帰ってくるローレルゲレイロともども粉砕して、G1初勝利を飾りたいね。

とにかく素晴らしいレースだった。




12R タマモスクワート 5着
「外からマクられる形だったし、前もバテて下がってくる格好。
 位置取りが悪くて厳しい競馬になってしまったね。
 外枠なら違っていたと思うよ」
不安だったスタートはほぼ五分にまとめる事が出来た。
そこから追っつけて前に行こうとして、行き脚もそこそこだったが、
さすがは超ハイレベルの先行馬が揃った一戦、
こちらの行き脚をさらに上回る速度で他馬が動き、次々と交わされた。
まあ、スクワート自身も行き脚が悪いというわけではないので、
10番手あたりで良い感じで走れていた。
ただ、大きな誤算だったのはアンカツも言っているバテて下がっていた馬で、
対象は3角から失速してきたアグネスヨジゲン。
インで位置を押し上げようとしていたこちらの目の前に下がってきて、
ちょうどそこで画面から消えてしまっているのだが、
おそらくこれを交わすのに一度ブレーキを踏まされている。
4角で再度映ったときには既に外に出ていたからね。
気合を入れながら良い勢いで外に持ち出して行って、
上々の末脚を繰り出すことが出来たと思うのだが。
これは予想通り、ハイレベルの先行馬が揃った事により、
前に行った馬がそのまま押し切ってしまう一戦となった。
必死に追い上げたが、離された5着に入るのが精一杯。

アンカツの言う通りに外枠なら違っただろうし、
アグネスヨジゲンがこちらに向けて下がってこなければ、
上位勢ともう少し戦えただろうとは思うが、
今回のところはこれで仕方ないだろう。
1着、2着、4着馬は最初の500mを28.9で進んでおり、
これで残る(というかさらに伸びる)んだから、相手は間違いなく強かった。
ここまで相手が揃うのは3ヶ月か4ヶ月に1度レベル。
次も普通に勝ち負けを期待して良いと思う。
ずっと人気薄の馬だが、次は人気サイドになるべき馬だ。




おまけ アンタレスS スパルビエロ圧勝
マコトスパルビエロが圧勝で中央重賞初制覇を果した。
アンカツから馬の特徴を詳しく聞いたという後藤だが、
実際に、よく馬の事を掴んでいたと思う。
スタートこそ良かったものの、そこからやはり遅れてしまったが、
出鞭と共に喝を入れて、他馬が休みだしたところでも加速を続け、
5番手まで押し上げたところで良しとして進んだ。
無理にハナを奪う必要はない事は聞いていただろう、
展開が、前から1頭ずつポツポツ並ぶ形だったのも最高だった。

気合を入れつつも、いつもより相手が弱い事もあって追走はかなり楽。
外から絡んでくる馬が不在、前が1頭ずつで外々を振られる事も無し。
実にスムーズに4コーナーに入る事が出来た。
フサイチピージェイが逃げれずに自滅したことと、
番手のウォータクティクスが終わっちゃってるのも好材料で、
前にいる馬がこちらにとっては格下の馬ばかり。
いつもは行き脚が鈍くて苦しそうに見えるスパルビエロが、
むしろ楽な手応えで上がってきて、楽々と全馬パスして独走。
そのまま誰もついてくる事がなく、圧勝となった。

一言で言うならば、相手が弱すぎた。
大きく成長して、今ではG1でも堂々と上位で戦える馬なのでね。
フサイチピージェイが出遅れた地点で勝利は決まっていたのだろう。
ハンデを嫌われて4番人気で6倍もついていたのだろうけど、
それよりも、これまで積み上げたものの方がでかかったね。
脚元の関係ですぐに次走を決められない馬だけど、
順当ならばアンタレスSに出てくるだろうと思われる。
出てくるならば、トランセンドにとって最大の敵になるだろう。
帝王賞へ向けて、なかなか厳しい戦いになりそうだ。

その先の夏のブリーダーズGCあたりのことを考えると、
ガルダンと共に確勝のレースが出来そうでありがたい充実ぶりだけどw
2着だったナニハトモアレにはもうひと頑張りしてもらって、
マーキュリーCから日本テレビ盃あたり、昨年のスパルビエロ路線を行きたいねえ。
このレースは3連単36点買いだったけど、取れたのでホクホクでしたw