サナダ虫 ~解体中~

Go on and fuck yourself

「地球儀のスライス」【小説】

2014年10月28日 | 批評 「読」 
「地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE」(著:森博嗣)を読んだ。


「小鳥の恩返し」 「片方のピアス」 「素敵な日記」 「僕に似た人」 「石塔の屋根飾り」

「マン島の蒸気鉄道」 「有限要素魔法」 「河童」 「気さくなお人形、19歳」 「僕は秋子に借りがある」

この10作品を収録した短編集。


感想。

①“まあ君”にニヤリ。

②小鳥遊君、高級クラブで働いたことあるのか・・。

③更に、小学校の担任に殴られたことあるのか・・。


三度目の再読。やはり読めば読む程面白い。

S&Mシリーズが2作品、これから始まるVシリーズ(序章)が1作品収録されており、

後々重要になる人物やモノも登場してくるので要注意。

★★★★☆


ちなみに解説は、漫画家の冨樫義博。

先生もちゃんと仕事してね・・。

「有限と微小のパン」【小説】

2014年10月10日 | 批評 「読」 
「有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第10弾で完結。


善と悪、正と偽、明と暗。

人は普通、これらの両極の概念の狭間にあって、 自分の位置を探そうとします。

自分の居場所は一つだと信じ、中庸を求め、妥協する。だけど、彼ら天才はそれをしない。

両極に同時に存在することが可能だからです。


感想。

①犀川先生、気付けよ。(例え眼鏡が曇っていたとしても)

②フィアンセはストーカー。

③「萌絵ちゃん、とんでもないプロポーズをされる!」の巻。


S&Mシリーズ、とりあえず完結。

でも、まだまだ「これから」なんだけど。

本シリーズの主人公は犀川&萌絵だけど、森作品全体の主人公は四季だからな~。

★★★★★


そんな訳で、このままVシリーズへと入ります。

再読=キャラ読みですな。


“キャラ読み”と言うと、何かアレだが、

森作品はキャラ読みしないと面白さが激減するので。

○○と△△は同一人物だった!というのが多数存在するので。

自分、赤柳初朗=紫子だと踏んでいるので!(希望)

「数奇にして模型」【小説】

2014年09月29日 | 批評 「読」 
「数奇にして模型 NUMERICAL MODELS」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第9弾。


自分は、どこまでで一つだろう?

生きていれば一つなのか?

生きているうちは、どうにか一つなのか?


感想。

①オタク満載。

②相性最悪だと思うけど・・。

③「萌絵ちゃん、薬品を嗅がされ、手足を拘束される!」の巻。


変人や天才が多い森作品だが、本作で更に(強烈な)キャラが増えたような・・。

金子くんも大活躍で、国枝先生も随分丸くなられた。ちょい役の曾我先生も好き。

700ページ越えの長編ではあるが、サクサク読める。

★★★★☆


まさかの連続TVドラマ化するとは・・。(10月21日から放送)


キャスティングは最悪だけど、勿論観ます。

あくまでも“ドラマ版”として楽しめたら。


作品の醍醐味である、あの思考や会話をどう表現するのか見ものだな。

第二の人生。

2014年08月19日 | 自分 
皆様、お久し振りです。

7月から人生初のプータローとなったサナダです。


のんびり退職手続きをし、ハローワークに登録し、ゴールデンボンバーのライブへ行き、

生理2日目のくせに婦人科検診を受け、ダラダラと引っ越し準備をしておりました。(ネットからも離れてました)


11年以上も働き詰めだったこともあり、暫く休養してもバチは当たらんだろうと、

こんな感じで、1年・・・・いや、半年はプラプラするつもりでしたが、

何と、再就職先が見つかってしまうという大ハプニングが発生!




無職期間、まさかの3週間!(笑)




引っ越し&仕事が、ほぼ同時スタートするはめになり、本当にドタバタでしたね・・。

運が良いのか、悪いのか。

・・いや、普通に考えて良かったんだよな。うん。


給料は安いけど、新居からも近いし、色々条件も良かったので決めてしまいました。

とにかく待遇が良かった。

前の会社での仕事っぷりを評価して貰えて、上層部の連中にやたらと気に掛けられております。

こりゃ辞めるに辞められないぞってくらい。いや、辞めないけどさ。(今の所)




漸く1ヶ月が過ぎ、仕事も新生活も落ち着いてきました。




新しい職場では、何とビックリ、力仕事メインで働いております。(汗)

あんなに汗をかいたのは生まれて初めてだ!ってくらい、毎日健康的に動きまくっております。(汗)

水分補給しまくっているのに、全くトイレへは行かず、全部汗!!


身体中あちこち痛いわ、痣は増えるわ、火傷はするわ、爪は剥げるわで、

つくづく肉体労働は向いてないなーと感じております。

166cm46kgには土台無理な話でしょ。(笑)


まぁ、3ヶ月(試用期間)との約束なので頑張りますが。

重いものを運ぶ以外は、そこまで大変ではないので。

困った客の相手は嫌だけど。(ヤク○とか)




アパート暮らしも楽しくて、今の所は順調です。

綺麗でオシャレ(デザイナーズ物件とやら)なのもあり、掃除やゴミの分別にも力が入ります。

苦手ながら、自炊も頑張ってます。野菜も食べてます。お弁当も作り始めました。

毎日、電卓片手に家計簿とにらめっこしています。(これが本職・・・・の予定)


こんなに家庭的だったんだな~、自分。

誰か扶養にしてくれ! 今後の税金が超怖ェーんだ!!(本音)




そんな訳で、環境はかなり変わってしまいましたが、

これからも細々とブログ更新を続けていきますので、宜しくお願い申し上げます★

函館感想

2014年06月28日 | 自分 
急遽決まった函館3泊4日旅行!(2週間前に決断)

退職前の有休消化として、堂々と敢行!


移動は全て安いバスを利用。

しかし、乗り継ぎ時間を含めたら、軽く10時間越えの長旅でケツが痛ェーッ!


ワールドカップのコートジボワール戦がTV放送。

興味がなく読書に集中するも、突然の歓声。(本田がゴールを決めた瞬間)

こんな所でも日本は一体になれるのか・・。ワールドカップ凄ェな・・。

それからはご存知、意気消沈。


移動で丸1日潰れた!


朝はのんびり起床し、朝市へ繰り出す。

遅めの朝食は勿論、海鮮丼! 毎日ガッツリ海鮮丼!

ウニの美味さ半端無ェーッ! ウニ嫌いだったんだけど、本物は全然違う!

新鮮なウニは飲み物です。


間に一服(お茶)して、早めの夕食。(1日2食)


汚ェ店の函館塩ラーメン! 美味かったけど足りねー。

ボリューム満点のシュウマイ追加! 餃子でも良かったなぁ・・。うぐぐ。

備え付けの普通の箱ティッシュ、何故かめっちゃフローラルな香りがしました。


函館B級グルメ、ラッキーピエロ!

想像以上の味! チャイニーズチキンバーガー美味ェーッ! ポテトも最高!!

テイクアウトにした為、「ビニール袋は必要ですか?」に「はい」と答えるも、

後からレシート見たら、ちゃっかり5円取られてるーッ!!

有料だったのかよ! ならいらねーよ!!


つーか函館、とにかく寒かった!

22度とか嘘だろ。17度くらいに感じたよ。

結局晴れることなく、雨も降って霧も出て最悪。


五稜郭では、歳ちゃん堪能。

タワーに昇り、下を見下ろすも、気持ち悪ッ!

中途半端な高さと、あの斜めの構造が、高所恐怖症ではないのに気持ち悪ッ!

何かしらんが、ソフトクリームを食べなきゃって気になる。(みんな食べてる)


ベイエリアもブラブラ散策。

無駄に坂なんか上っちゃったりもして。(疲れた)

海だー!

内陸の者だから結構珍しく、目に入っただけでも「おっ」てなる。

波打ち際を見てると怖くなる。海はそんなに好きじゃない。住めない。

雨で濡れたはずの傘、何かベトベトするよ・・。


この他、半年前にオープンしたばかりの蔦屋書店にも♪(今回の大本命)

オシャレ過ぎる空間! 住みたい。


毎度恒例、旅先からのポストカード。

風景印も押して貰って、3人に送るも1人届かず。(爆笑)

運、悪過ぎだろ・・。


ホテルは連泊。

着替えを最小限にし、洗濯して使い回す。

一度掃除に入られる。パンツ干してた・・。

夜、ドアノブをガチャガチャされる!

オートロックだし、チェーンもしてたので、絶対開かないって解っていても怖ェーッ!!


帰りも丸1日掛けてバスで帰宅。


というか旅行中、毎日会社から連絡来まくりで正直ウンザリ・・。

しかもソレ、教えたヤツじゃん! 覚えてよォ~。

スゲー不安になってくる・・。(この旅行以外、有休取れずに毎日出勤・・)




つーか実は、旅行初日に風邪を引きまして。(笑)

のどは痛いわ、鼻水は止まらないわ、夜は発熱するわで、最悪の旅行となりまして。(笑)


勿論、その後は悪化しましたよ!




・・とまぁ、こんな感じでした。ゲホゲホ。

いい経験でした。ゴホゴホ。

「今はもうない」【小説】

2014年06月26日 | 批評 「読」 
「今はもうない SWITCH BACK」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第8弾。


人間が世界を支配している?

誰がそんなことを言ったのだろう?

もちろん、人間以外に言わない。


感想。

①そっくり。

②“早苗”さんに失礼過ぎる。

③「萌絵ちゃん、隣の別荘で殺人事件が起こる!」の巻。


作中にも書いてある通り、ミステリィではなく恋愛小説。

前作「夏のレプリカ」に続き、犀川先生の出番が全くない!(事件は看破してるけど)

可愛過ぎる萌絵ちゃんも必見。

★★★★★


このS&Mシリーズは三度目の再読中だが、本作だけが実は四度目。

つまり、シリーズ(というか著者の作品)で一番最初に読んだ作品ということだ。(残念至極!)


順番通り読んでいった読者は騙された人も多いようだが、

思いっきりヒント(というか答え?)も出てるぞ・・。S&Mシリーズとな・・。

「夏のレプリカ」【小説】

2014年06月13日 | 批評 「読」 
「夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第7弾。


たとえば、「子供に夢を与える」と言いながら、

本当に夢を見る者を徹底的に排斥しようとする社会。

集団はいったい何をおそれているのだろう。


感想。

①章のタイトルが面白い。

②妊婦は酒飲んだら駄目だよ。

③「萌絵ちゃん、単身犯人宅に乗り込み襲われかける!」の巻。


三度目の再読。偶数章のみで描かれる簑沢家誘拐事件。

同時期に起こった「幻惑の死と使途」(奇数章)とは対になる作品。

「幻惑~」とは対照的に、物凄く地味。萌絵以上に犀川先生の出番は殆どナシ。

萌絵の親友・杜萌が主人公として話が進み、何とも哀しい結末。その後が気になる終わり方。

★★★★☆


ちなみに。

例の彼は、コチラで再登場している。

「幻惑の死と使途」【小説】

2014年06月03日 | 批評 「読」 
「幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第6弾。


記号を覚え、数式を組み立てることによって、

僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう?


感想。

①新車購入シーンがお気に入り。

②Gシリーズの加部谷恵美初登場!

③「萌絵ちゃん、単身犯人宅に乗り込み襲われる!」の巻。


三度目の再読。奇数章のみで描かれるマジシャン消失事件。

同時期に起こった「夏のレプリカ」(偶数章)とは対になる作品。書き方が面白い。

「~レプリカ」とは対照的に、物凄く派手!

登場人物欄がなかったことも・・・・まぁ納得かな??

★★★★★


ちなみに解説は、引田天功。

「まどろみ消去」【小説】

2014年05月28日 | 批評 「読」 
「まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE」(著:森博嗣)を読んだ。


「虚空の黙祷者」 「純白の女」 「彼女の迷宮」 「真夜中の悲鳴」 「やさしい恋人へ僕から」

「ミステリィ対戦の前夜」 「誰もいなくなった」 「何をするためにきたのか」 「悩める刑事」

「心の法則」 「キシマ先生の静かな生活」

この11作品を収録した短編集。


感想。

①イラスト、山田章博だったっけ!

②叙述トリックが多め。

③「悩める刑事」が好き。


三度目の再読。今までよりも俄然面白く感じた。

S&Mシリーズが2作品収録されており、ワケワカラン不思議系の作品もあるが、

毎度新たな発見があり、森作品は読めば読む程評価が上がる。これは断言出来る。

★★★★☆

「封印再度」【小説】

2014年05月23日 | 批評 「読」 
「封印再度 WHO INSIDE」(著:森博嗣)を読んだ。

S&Mシリーズ第5弾。


Searching the Bull  Discovering the Footprint  Perceiving the Bull  

Catching the Bull  Taming the Bull  Riding the Bull Home  The Bull Transcended  

Both Bull and Self Trancended  Reaching the Source  Wandering in the World


感想。

①タイトルとサブタイトルが面白い。

②私も西瓜と黄粉が大嫌いだ!

③「萌絵ちゃん、ブッ倒れる!」の巻。


三度目の再読。(本棚整理の為、シリーズ一気読み敢行中。※4年前の続き)

殺人事件や「天地の瓢」「無我の匣」の謎よりも、

萌絵と犀川先生の関係がぐっと近くなる一冊。もはや恋愛小説。(笑)

★★★★★


取り乱し過ぎの犀川先生は必見!

しかし、普通の男相手ならまだしも、犀川先生だと洒落にならず、ちょっと可哀想だった。


萌絵ちゃん、イタズラが過ぎますよ。