さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ポート・バイカルの散策

2018年09月19日 | ロシア



ポート・バイカルの線路沿いに30分ほど歩いてきました。



こんな集落があるくらいのところです。別に観光地じゃないですしね^^;



どうやら商店のようです。



子供たちが御菓子やアイスを買っていました。



フェリーでも見ましたけれど、すごい乗り物ですよね。あとで気づいたのですが、一年の
大半が氷で閉ざされている地方だから、長い冬に大活躍するわけですね。



さてまたのんびりと港に帰るとします。





子連れのおばさんが、この建物に入ってゆくのを見ました。まさかはばかり?



天気に恵まれてよかった。



すごくでっかいけれど、これは何だ?



おお、ポイントの切り替えは、そりゃあ手動でしょうねえ。



ロシアの車は驚くような旧型が多いです。むかしなつかしい「パブリカ」じゃないよね!?
と目を凝らしてみるのも何度か。日本はまだ十分乗れるのに買い替えさせようと、システム
自体が長持ちさせられないようになっていますから、古い車なんてほとんど見ませんよね。


フェリーで対岸のポート・バイカルへ

2018年09月18日 | ロシア



ホテルの朝食です。中国人の団体旅行客は、どん欲に観光スケジュールを組むので、
だいたい朝一番に食堂が混むことになります。なので私はいつものんびりと遅くに^^;



きれいに晴れています。なのでこの日はバイカル湖のフェリーに乗り、対岸のポート
バイカルに渡ることにしました。



船着き場には、こういうモーターボートをチャーターした旅行客もちらほら。



フェリーがやってきました。なんか美しくない形状ですね^^;



瀬戸内海の連絡便と同じで、車を乗せて短い距離を往復するだけなので、流線型にせず、
四角い地面を切り取ってそれが移動するという感じになるわけです。



対岸のポート・バイカルには、ご覧の通り線路があります。むかしむかし、シベリア鉄道
が建設されているとき、ここのバイカル湖付近だけが最後の難所で残ってしまったそう
です。冬には凍結するので、その上を橇で連絡したり、なんと氷の上に線路を一時的に
敷いたりもしたとか。

そして全面開通したあとで、のちに山越えの新しい路線が造られたとき、ここの一部
だけが残されてしまったとか。まるで新幹線ができて、高崎から横川まで残された行き
止まりの路線のよう。「盲腸線」なんて言うらしいですね。



ちなみにこのフェリー、乗る時にも、乗っている間にも料金を支払うタイミングがなく、
降りるときにはみんなバラバラと降りてゆきました。誰も払っていません。無料なの?
しかし帰ってくるときには、数十円だったかの料金を船上で払いました。片道だけとる?



この行き止まりの盲腸線、いまは観光列車になっていて、なかなかの人気だそうです。



リストヴャンカから見たバイカル湖の景色は、細長い湖を横から見ているので、対岸の
山が連なる様子が見えていましたが、ここポートバイカルからは湖が縦の方向に見える
ので、水平線がきれいに見えます。一番奥は東京~大阪間よりも遠いんですからね~。
それにしても、水が澄んでいてとてもきれい。



2~30人のフェリーの乗客は、下船後にバラバラと散っていきましたが、だいたいは
この線路沿いに町の方向に向かって歩いてゆきました。



それにしても日差しが強くて暑い。稚内よりもずっとずっと北で、しかも山岳地帯だから
涼しいと思って上着まで持ってきていたのに(この時期、スコットランドだったら
セーターだぞ)、連日30度近い感じです。すっかり日焼けもしました。


バイカル湖博物館

2018年09月17日 | ロシア



ホテルの部屋からの眺め。レイクヴューでしたが、1階でしたので、上階のほうが
眺めがよかったでしょう。ちなみにwifiが使えない。フロントに行くと、おばちゃんが
「あんたの言ってることはわかるけど、ダメ。ここの設備がオンボロなのよ!」と
きたもんだ。ま、仕事のメールを読まないですむと考えましょ。

ビールを飲んで、懐かしいブラウン管のテレビをつけてみたら、ロシア語でホーム
ドラマをやっていました。まだ夕方までしばらく時間があるので、ひと休みした
あとで湖畔まで下りてゆき、博物館を見物しようと散歩に出ることにした。



ここはバイカル湖の南のはずれに位置しています。この右側に進んでゆくと、アンガラ川
につづいていて、イルクーツクを通ります。そこからロシアの大陸をどんどん北に進んで
ゆくと、ついには北極海に流れ着くのです。



左の方向は湖の北東方面。数百キロも湖が続いているのです。



ものすごく広いけれど、海ではないので湖面はとても穏やか。



さてパイカル湖博物館にやってきました。



中国人の団体が来ると、一気に混みあいます。ぐへー。



バイカル湖は最深部が1680m。ものすごい深さです。魚がいるのもほんの水面近くだけ。



だから昔から、「どれくらい深いんだ?」「下のほうはどうなっているんだ?」という
探索が熱心にされてきたのです。



小さな博物館だから、展示物はたいしたことありませんでした^^; でも階段に掲示
されていた写真はきれいでした。こういう四季折々の画像を何十枚も並べたらいいだろうに。



水族館エリア。この湖には、固有種が1500以上もいるんだって。絶対に汚しちゃいけ
ないところですね。それにしても、こいつはなんだ?ロシア語表記じゃ全然わからん。







これが昼に食べたオームリかしら。



うおっとダイナミックに泳いでいたのは「バイカルアザラシ」。淡水に住んでいるのは
ここだけらしいです。すごいスピードで通過するし、手前のガラスもあるのでピントが
合わず、まともに写真が撮れませんでした。かわいい顔してるのにな。



さて外には、探索に使われた潜水艦が展示してありました。1000m以上も潜っていく
のって、コワイよねー。



さて夕暮れ時になりました。街灯もない田舎の夜道を延々と歩いてレストランに往復する
気にはなれなかったので、ホテルのレストランを利用することにしました。

わりと広いレストランなのですが、行ってみたらすべてのテーブルに料理の準備がされて
おりました。「こりゃあ本日貸し切りなんでしょうか~」と聞くと、「そうだ。部屋で
食べてくれ」と言われる。むぅ。

そこでカウンターに座ってメニューを見るが、なんとロシア語と中国語のみ。ほとんど
わからない。しかたなく自分で用意したいくつかのロシア語のメニューを見せてもない
ものばかり。ガイドブックの写真で「ビーフストロガノフ」や「チキン・キエフ」と
いった定番を見せても全部ない。「ニシンの前菜」があるというので注文したら、あとに
なってウェイターが調理場から戻り、「ない」という。なにやら肉のグリルがあるという
ので、もうお任せにした。それと「ピロシキならあるぞ」というので、気が進まなかったが
それにした。ちなみにウェイターの青年、英語がアップアップ。「ピロシキの中はなん
なの?」と聞いてもわからない。「肉なの?」と聞いてもわからない。たびたびスマホを
出して自動翻訳の助けを借りたが、どうも意思疎通ができなかった。

払いも、「部屋につけといてくれる?」がわからず、カードだのキャッシュだの聞いてきて、
「チェックアウトするときにまとめて払ってもいいですか」がわからなかった。もしか
するとそういうシステムはないのかもしれない。




で、ルームサービスで届いたのがコレ。左は豚肉のソテー。右はピロシキ。中身は
任せたら、なんかジャム系の甘いのが入っていました。。。

見栄えだけはいいでしょ。贅沢いうのもなんですが、昼に比べたら満足度急降下w

飲んだくれる、煙草をプカプカやる、ネットをつなげて音楽を聴く、というのが
全部ないから、少し戸惑う。でもそういう時間がこんなときくらいあっていい。


バイカル湖の魚、オームリに感動

2018年09月16日 | ロシア



この日はバイカル湖のほとり、リストヴャンカに向かいます。バスはどうやら中央市場
から出る模様。市場はすごく広いので、昨日下見をしておきました。



ここがどうやらそうらしい。バスといっても、こういう10人乗りくらいのやつです。
タイムテーブルもなく、なんか30分おきぐらいに出るとか、車が乗客でいっぱいに
なったら出るとかテキトーな情報しかない。



バス停につくと、でっかいバスの前でおばちゃんが「リストヴャンカ?」と聞くので
「そうだ」と答えると、目の前のバスに乗れという。「切符ないけど…」なんてのは
無視され、乗り込むと開いている席はひとつしかなく、座るとバスは出発した。



1時間ほどでバスはリストヴャンカに到着。思いのほか順調に到着しました。
ちなみにバスの料金は200円ほど。異様に安いな。



うわー、広いし、水が澄みきっています。面積は3万㎢って、九州よりは小さいけれど、
四国の1.67倍です。その水量は、地球上の淡水の約20%を占めるとか。世界中の真水の
5分の1がここにあるんだよ!



最大幅は約80㎞ほどで、長さは約600㎞。東京から大阪を通り越してしまうほど。
冬にはぶあつい氷に閉ざされるというので、そんな時期にも来てみたいものです。
「バイカル湖 冬」で画像検索すると、すごい画像がでてきますよ。



あちこちに、こんな掘立小屋の「ツーリスト・インフォメーション」ありました。
バス停の横にあったので、入るとおばちゃんがひとりいました。「ここらの地図とか
あるんでしょうか」と聞いたら、「スーパーマーケットに行け」と言われました。
これってなんなんだ?なんの情報なんでしょね。



例によって、検索していくつか候補をあげておいたレストランが全然ない。ようやく
ひとつあったので、第3~4候補だったのだがここにする。



ビールがうまいぞ。なんか秘境に来たというよりは、高級リゾート地に来たという
気分だ。食事も終わりころになったとき、中国人の団体がやってきた。



「バイカル湖の白身魚にレッド・キャビアのせサラダ」がこれ。そぉ~~かっ、「赤い
キャビア」って、イクラのことなんだー。



ドレッシングが微妙に甘かった。あれっと思ったのだが、これがイクラの塩加減と
白身魚に合っていたぞ。白ワインが飲みたくなる。1本開けるのもな、と躊躇。
酒飲みの連れがいれば、さっさと迷わず頼めるのになー。



食べたかったバイカル湖のオームリという魚。鮭の一種だそうです。こんがり焼けてて
バジルソースもベリグー。特筆すべきはね、三枚におろした形跡はないのに、背骨
どころか小骨もなかったのです。どうやったんだ?だからまるまる食べられたのです。

そもそもナイフとフォークでは魚が食べにくい。だから西洋人には鮭が人気らしい。
それにしてもこの魚は、目の前のものすごく澄んだ水の湖で捕られたものだというだけで
味も違うってもんですよね。



うひー。大満足だったので、アイスクリームとカプチーノも注文。こんときゃ2400円
くらいでした。通貨が有利ってお得ですよねェ。贅沢して少し申し訳ないくらいの気分。



ふたたび海岸沿いにホテルへ向かう。このときは3㎞あまり歩きました。タクシーを
拾えばすぐなんですが、せっかくこんなところまで来たので、とぼとぼ歩くのを選択。



リゾート地として開発が進んでいるようでした。また違う季節にも来てみたいなあ。



お土産屋さんがあったので、ちょっと立ち寄り。



白樺細工の小物入れを買いました。匂いを嗅ぐと、ほんのり木の香りがします。
絵葉書も買ったのですが、ホテルで書こうと思ったところ、住所録を忘れたことに
気づく。バイカル湖から出すことに意味があるんだけどなー。



暑い!なんか上は20度いかないなんて中途半端に信頼できない情報を得ていたので、
長袖と上着まで持ってきていました。しかーしっ、イルクーツクでもリストヴャンカ
でも、30度近いじゃねーかっ。日差しは強く、すっかり日焼けして汗だくになりました。



水を触ったら冷たかったので、ザブンと入ったら気持ちいいんだろな~。しかし
世界有数の透明度を誇るこの世界遺産。俺が汚しちゃ怒られるかな?アイムジャパニーズ
クリーンおじさん、フォーギブ・ミー&レット・ミー・ゴーって、許してくれないかな?



最後は少し山道を登って、ようやく到着しました、その名も「ホテル・バイカル」。
どうやら歩いてくる奴は皆無のようだ。そういう道だったもん。俺はいつもそうだな。
夜は明かりもない暗い道だし、あの歩いてきた街道を30分以上歩かないとレストランは
ない。こりゃあ夜はホテルで食うしかなさそうだなあ。


ロシアはレストランが見つけにくい

2018年09月15日 | ロシア



ホテルから出たすぐに、ポーランド・カトリック教会があります。夕陽を浴びています。
もう19時頃
かな。15時を過ぎたらホテルに戻ってひと休み。本を読んだり昼寝をしたり。
6時間も歩き回って
いると疲れてきますからね。そして夜が近づいたら酒と食事に再出動
というわけだ。雨もあがったぞ。



ロシアでは、「カール・マルクス通り」と「レーニン通り」がメイン通りにつけられる
ようです。つか、ソ連時代にみんなそうなって、そのままきているわけだな。



さてここが高級な店が並んでいるカール・マルクス通りだ。お目当ての評判のいい
レストランがあるはずだぞ。



この左前の建物あたりにあるはずなんだが、ぜんぜんそれらしきものがない。ネットで
確認して、地図にメモっておいたんだがな。あとでわかってきたのだが、ガイドブックや
ネットで調べても、そのレストランがないことが多い!おかしいよね。何度探してなくて
あきらめたことか。わりと回転が速いの?評判がよかったらそうそうつぶれないよね?
それと、あったとしても「レストランやってます」的な空気がない。暖簾や提灯下げて
おけとはいわねーが、看板も飾りも電気もついてなくて、「これかぁ?」と内部の見えない
ドアを開けると「あるじゃん!」ということも。共産圏の商売っ気のなさがまだ残って
いるのかなー。



だんだん遅くなってきたのに、あっちいってもこっちいってもナイぢゃねーかっ!
この地面にめりこんだドアを開けてやろーか?なんか手前の部分が、地面の液状化で
ガタンと1階ぶんおっこった感じだよねェ^^;



最初に狙った店はもうないとあきらめたのだが、他の候補もナイ。メイン通りなのに、
歩いててレストランらしきものが見当たらないんだよ。ガイドブックにはいくつも
あるのにさ!



こういう廃墟が町中にあったりするのだ。



こういう路地裏に庶民的な食堂なんかがねーのか?居酒屋系統はこの街にはないのか?
みんなどおしているんだよ???結局30分ほども彷徨う。

そしてとある道を曲がったところに、地下へ降りる階段があり、そこにはいかにも
「飲み食いにいくぞ」という感じの若者たちがゾロゾロと入ってゆくのを見た。
ロシア語の看板があったが、まったく読めない。なんかバーとかあるんかい?と思って
まさに突撃。違ってたら出てくりゃいいだけ、と薄暗いところを降りてゆく。



そしたら、うわー!こんな赤坂か六本木なんかにありそうな高級な店だった。どこに
座るんかい、と思ったら、Uの字に6人くらい座れるソファーがテーブルを囲った
席に通された。銀座のクラブみたいだ。。。(行ったことないけど)




ウェイトレスは美人&笑顔がかわいい若い女性が3人ばかりいました。型通りの笑顔で
「いらっしゃいまーせー♪」というやつではなく、自然に感じのいい笑顔である。だんだん
わかってくるのだが、ロシアではすごい美人があっちにもこっちにも。さらに天真爛漫な
笑顔が溢れていたりするのであ~る♪

英語のメニューがあって助かった。ジョージアのワインを試したかったので、見つけて
注文。グラスはないので、「1本開けてね♪」とお願いする。



するとあとから青年が心配そうにやってきて、「ご注文されたワインは、グラスでは
なくボトル1本で提供しているのですが」と確認しにきた。「わかってるよ^^だから
ボトル持ってきて
開けてね♪」というと笑ってました。1本飲むやつは滅多にいないのか?

これは「キンズマラウリ」というやつか?ロシア語の綴りは読めないのぉ。。。
さてこれのお味はというと、なっ!「甘い!」ラングドックの「リヴザルト」を思い出さ
せるような、デザートワインを1杯分混ぜたみたいな甘さがある。こってり深くて味わい
がありますよ。ただ食事にひとりで1本はなあ。。。ジョージアのワイン初体験でした。



さて手前のサラダは、ロシアでは定番の"muksun"という白身魚を使ったものだとか。



ほれ、こんな感じ。俺は淡白な白身魚が大好きなのである。選んだワインには合わない
気もしたが、ここでさっぱりした白ワインを頼んでいたら、さっぱり&さっぱりになって
しまうから、こってりの赤でもよかったのかな、とひとりダボダボ注いで飲み続ける。



固い黒パンに入ったのは、「ホワイト・サーモン」と書かれて
いました。メニューの
中でも高級品。なんか高そうなレストランで高い料理を食べても、これは1000円
ちょっとの値段です。つまりワインを1本飲んで、料理を2品頼みましたが、3千円台
でした。日本ではさえない居酒屋でもそんな値段だよねえ。ロシアは物価が安いのです。
それよりも、料理の質が高い。初日から、こりゃあいいぞ、と思ったのでした。