さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

寅さん記念館と江戸川

2014年06月27日 | 関東甲信越



寅さん記念館にやってきました。こんなのがあるとはずっと知りませんでした。

撮影に使われたセットが展示されています。ああ、なつかしや。車屋です。



この角度から見ると、寅さんが照れながら帰ってくるところ、そして喧嘩して飛び出して
ゆくところが思い出されます。



ここでみんながご飯を食べているんですよね。
展示してある画像は古い時代のもの。



そして寅さんがこの階段を上がってゆくのです。もちろん上に部屋はなく、撮影では
見えなくなったところで「カット!」だったのでしょうね^^;



奥にはタコ社長の印刷工場がありました。ひと昔前は、こういう中小、いや零細企業が
沢山ありました。私の生まれ育った下町には工場も沢山ありました。しかーし、
印刷はコンピュータやプリンタがやってしまうし、事務作業や手仕事は激減し、
工場は人件費の安い海外に移転するし、仕事は圧倒的に営業ばかりが残る
はめになりました。

すると密着した人間関係のなかで、人に好印象を与えるようにうまく演じることが
できる、はきはきとそつなく立ち回れるような才能、つまり「コミュニケーション能力」
といったものがやたらに重要視されるようになりました。

げんなりしますね。だって様々な人間がいるのに、ステレオタイプの基準ばかりに
人々をあてはめようとするわけだから。それに乗り切れない人はキビシイ。

あ~、だから寅さんみたいなアウトサイダーが「夢」なんだなあ~。

いや、寅さんは営業の「コミュニケーション能力」に長けていたっけね!(^益^;



寅さん記念館の裏側は、江戸川に直結しています。あまりにもきれいに整備されて
いるので、寅さんがブラブラ歩くにはちょっと似つかわしくないかー。

矢切の渡しが運航していました。そうです、「野菊の墓」ですー。民さんか~。
彼女はいまなら高校生。政夫は中学生だぞ!思い出しただけで涙が出そうwww


帝釈天と大和屋の天丼

2014年06月23日 | 関東甲信越



柴又・帝釈天にやってきました。源ちゃんがほうきを持って掃除をしているところに
さくらさんが自転車に乗って通りかかるなんて場面が思い出されます。さくらさんは
私の永遠の憧れ。しかしあんな女性とつりあうには、よっぽど真面目ひたむき誠実で
ないとなあ…。_| ̄|〇



御前様でも歩いていればね(^益^)



寅さんの撮影スタッフも通ったという大和屋。店先で天ぷらを揚げています。



古き良き時代の雰囲気が残っています。



壁には記念の写真がかけてありました。後藤久美子が出ていたのは最後のほう
ですが、もうこんなに色あせちゃって。



これがお目当ての天丼。タレはけっこう甘い。この天ぷらをタレにじゃぶん、と
つけてあって、それでもサクサクしているうちに食べるのが最高です!

先日の銀座で食べた高級天丼よりも旨いと思った私は、やっぱり庶民派なのか?


柴又 帝釈天参道

2014年06月21日 | 関東甲信越



久しぶりに葛飾・柴又に行きました。むか~しデエトで来たけれど、そんときゃぁ
こんな寅さんの銅像はなかったねェ。ご本人、絶対「やめてくれよォ!」って
言いそう。

「男はつらいよ」シリーズは大好きで、全作見ています。私も旅が大好きなので、
あちこち行った所が出てくるのも楽しみです^^

寅さんシリーズは、高度管理社会への批判がこめられています。会社人間が
追いつめられて、寅さんに癒されるという話が何度か出てきましたね。義弟の
ひろしは、学歴社会(出世→成功)からは落ちこぼれましたが、地道に仕事を
して、立派な家庭を築いています。ささやかな生きがいと幸せを得ているその
ひろしでさえも、忙しい毎日のなかで寅さんを「いいなあ」と羨ましがるのです。

寅さんは、そんな社会のしがらみからは一切離れて自由気ままに暮らして
います。そんな姿が「いいなあ…」と人々が憧れるぶんだけ、日本社会は、個人
が世間に組み込まれるストレスが強いのでしょう。寅さんは仕事だけではなく、
恋人を持つことによる女性に対する責任、家族に対する責任も持たないのです。

考えてみれば、少年雑誌の主人公もやはり自由気ままが多い。ワンピースは
海賊。ドラゴンボールは戦いにあけくれ、坂田銀時は「よろず屋」です。すべて
一切の社会的責任を持ちません。これじゃあ家族のみならず、自分だって
養えないですよねえ(^益^;

私もよく旅に出ますが、いくら安くあげようったって、交通費、宿泊費、食費、
たまには酒を飲んだりすると、そりゃあ金がかかります。旅がらす風来坊の
生活は、まあ無理でしょう。だから永遠の「夢」なのかなあ。



さて帝釈天への参道です。なんかきれいに整備されてるー。すっかり立派な観光地。
高齢者が多いのは当然か。



ダンゴ屋さん。昼飯タイムの前だったので、そのあとならなあ。



寅さんにちなんだものもたくさん売っています。雪駄や帽子なんかもその影響かしら。



商店街はわりと短く、まもなく帝釈天が見えてきました。右の川千家は老舗のうなぎ屋。
せっかくなのでちと奮発、とも思いましたが、先日吉野家で安いうな丼食べたばっかり
だったからなぁ~。


ふるさと納税でもらえた名産品

2014年06月18日 | らくがき

ふるさと納税制度をご存じでしょうか。

住民税を住んでいる場所ではなく、他の地域に払うシステムです。

そもそも税金を東京みたいな豊かな大都市ではなく、税収入の少ない故郷に
払いたいという人のために出来たシステムで、別の場所に直接税金を払うの
ではなく、他の場所の自治体に寄付をして、住んでいる場所の税金を控除して
もらうという間接的な納税場所の変更なのです。

寄付なんだから、別に縁もゆかりもない場所を選んでもいいのです。

私は東京に生まれ育ちましたが、石原都政のときにオリンピック誘致で莫大な
予算を使っているのをいかがなものかと思い、さらに自分の息子のヘタクソな(?)
絵を都が買うのに高額の税金を使っているのを知り、そんなことなら震災で困って
いる地域に寄付してやろうと思って、ふるさと納税を続けてきました。

今年はどこに寄付しようかと考えていたら、寄付をするとその土地の名産品を
送ってくれるという自治体が沢山あることに気づきました。



そこで大好きなマンゴー発見! (=゜益゜):;*.’:;

寄付したら、もう翌週には送られてきたよ。デパートで見かけるけどさ、なかなか買う
決心がつかないヲ値段でしょ^^; 箱のなかには立派なのが2個もー!

ナイフで切ると、立ち上る芳醇な甘い香り。舌の上でとろける食感。口いっぱいに
広がる豊かな香りと甘さ。こりゃ歴代の悪い王様だってそうそう食ってないよ!
世界最高峰の美食です‼



さらに大好きなスイカ(^益^)b でっかいのが2個もォー!

鳥取出身の友人が、「大栄町のスイカは美味いよ」と以前教えてくれたのです。
でもそんなん、どこに売っているのかわからないよねェ。

去年鳥取を旅行したとき、飲み屋のおやじと「大栄町のスイカ」の話になりました。
ドバイに輸出すると、すんごい値段で売れるそうです。あそこはオイルマネーの
大富豪のみならず、世界中のオー金持ちが集まるリゾート地。うまいスイカ食える
なら、いくらでも出すってことなんでせう。ざけんぢゃね~ってか。


いつか食べることがあるのだろうか…と心にしまっておいたコレ、ふるさと納税の
一覧にあるじゃねーですかっ!迷わず私は寄付しましたよ^^ 「寄付」ってゆ~より、
スイカを買った?

2個目に入ったとき、ちと違う食べ方を考えました。千疋屋のスイーツで、杏仁豆腐の
上に丸っこいスイカを並べたのがありました。それを作ってみたのです♪スーパーで
売っている杏仁豆腐の素を型の中に作り、シロップをかけて、そこにスイカを小さく
切って一杯に並べるだけ^^

杏仁豆腐のほのかなスパイスと、スイカは合う!スイカの果汁がシロップに交じって
最高‼いくらでも食べられる。スルスル食べられるもんだから、あとで腹がパンパンw
みんなも作ってみよう~~(^益^)b


というわけで、いろいろ調べて、これから北海道のでんすけスイカ(真っ黒いやつ)、
巨峰、うなぎ、牡蠣といろいろ送ってくることになっているのですぅ~^^;


おじぎさまざま

2014年06月13日 | らくがき

三浦一馬のバンドネオンを聞きに行きました。
ピアソラの作品を中心に、タンゴの曲を楽しんだわけです。

今ふうの若者でファンも多い様子でしたが、客層はヲ年寄りが多かったです。
クラシックのコンサートなどはほとんどそうですけどねェ。

去年もそうだったのですが、プログラムのいくつかは、曲に合わせて男性と
女性がタンゴのダンスを踊ります。それがすごいの。主役のバンドネオン
演奏が完全にBGMになってしまい、素晴らしい踊りに見入ってしまいます。

女性ダンサーはCHIZUKOさんという人でした。タンゴ世界選手権で
ファイナルまでいった人だとか。

その人の終わったときのおじぎが印象的だったのです。
正面を向いて、上半身と頭を下げてゆくと同時に、スリットの入ったほうの足を
前に少し出して、その片足を内側に曲げながら体を縮める。

体全体が微妙なS字になるんです。

なんて色っぽいの! (*´д`*)ノシ

そこで思い出したのが、以前にロシアのバレエを見たときのこと。
最後にプリマ・バレリーナがおじぎをするとき、両手をフワリとさせながら
体が沈んでゆきました。まるで深海のなかのよう。人間というよりは、
ほとんど妖精? 妖艶な色気を醸し出すタンゴとは正反対の世界ですねェ。

今までに見た、最も印象的なおじぎは玉三郎でした。
歌舞伎ではだいたい見栄を切って、正面を向いた姿で幕が下ろされます。
それはそれで素晴らしく美しいのですが、おじぎは現代劇の「夕鶴」を見たとき。

鶴である「つう」が、与ひょうを思いながらも飛び去ってゆき、雪の中で片手を
上げて別れを悲しんでいる姿で幕が下りたのです。そんな可憐で人間離れした
美しさを演じることができるのは、いまでは玉三郎以外にはいないでしょう。

そして鳴りやまない拍手が続き、ふたたび幕が上がると、そこには正座をして
前に両手をつき、頭を深々と下げた玉三郎の姿が。

雪のなかで悲しみに立ちすくむ姿は劇のなか。そしておじぎをしているのは
演じきったあとの役者玉三郎。ぎっしりつまった観客の目、すべてが玉三郎を
見つめています。その視線は、最初から演劇を見て感動した経験すべてに
対して、喜びと感謝、賛美の気持ちがこめられたものでしょう。

玉三郎の一部の隙もない完璧な姿。それを包み込むすべての観客の視線と
万雷の拍手。その関係性全体が、まさに完全なる空間美の体験です。

おじぎひとつでも、これほどの感動を呼ぶものなのですねェ~^^