木更津からバスに乗って東京に帰ります。旅の最初に渡った橋が見える。少し懐かしい。
そういえばいくつも「恋人の聖地」を見たが、あそこが最初だった。別にそういう
ところに関心ないんだけどw
内房線に乗って房総半島の南端を回ったなあ。
さて房総、さようならー。
あ、これは小櫃川だ。亀山ダムからドドド!と出てきて、久留里線に沿って流れて
来て、ついに大きな川となって東京湾に流れ込むんだ。これをたどる旅でもあった
わけだなあ。
そしてバスはアクアラインに入っていきます。先頭の座席に座ったのです^^
海の上へ。
このあたりは遠浅。子供の頃に潮干狩りに来たことがありました。
遠くに工場群が見えている。
旅の最初を思い出すよ。
車はみんな一直線にすごいスピード。
空にはひっきりなしに飛行機が羽田空港に離発着。
あっという間に海ほたる。向こうにはもう対岸の東京が見えている。
ここからトンネルに突入だ。
しゃー。
海の底をくぐっていくのでした。よくまあこんなのを造ったもんだよ。
これで南総一周の旅を終わりますー。(^益^)ノシ
久留里城址に来て静かな時間を過ごしていたが、頭上はあいかわらず飛行機が飛び交う。
房総半島は一日中飛行機の音が鳴り響いているのだ。
久留里城址資料館に立ち寄った。無料♪ 展示品も少なく、撮影不可。涼しいから
少し落ち着かせて頂きました^^;
裏には新井白石の像。久留里の出身だったんだ。学問に秀でていてそんな立派な人が
政治を担うのは悪いことではないと思うが(いまの政治家を思い浮かべる)、その
働きについては賛否両論の評価のようですな。。
あら、さっきの天守閣のところよりも、少し下がったこちらのほうが景色が良い。
久留里線の終着、上総亀山では電車が8時台の次は14時台と絶句するような少なさ
でしたが、ここ久留里からは1時間に1本程度走っている。プラプラ歩いてきたが
時計を見ると、さっさと戻れば次の電車にすんなり乗れそうだ。
というわけで、途中で湧水で喉を潤して駅に戻ってきました。都合よく数分前^^
椅子がお城の形だよ♪
あれっ、今度は一両だ。
次の駅、俵田は改札がこんな感じ。いいねえ^^
標が一本!
山の中から出てくると、水田が続きます。
終点・木更津のひとつ前の駅名は「祇園」。木更津にはかつて遊郭があるほど賑わって
いたと聞いていたので、名残りがあるのかと期待していたが、見事に普通の住宅地。
駅舎は小さな小屋のよう。何か撮影しようと構えていたが、あっさりスカされたw
というわけで、最初にやってきた木更津に戻ってきました。南総をぐるりと
コンプリート。10年ほど前にやってきてチョコレートパフェを食べた思い出の
喫茶店に入りました。我がブログの記事をさかのぼればきっと出てくるぞw
ちょうどランチタイムで混みあっていました。暑くて汗をかいたので、迷った末に
パフェではなく氷宇治金時に。まわりはほぼ全員働いている人たちで、みんな
食事。こちら朝から立派な温泉宿の朝食をたっぷり食べてきたので腹は空いてないし
暑い中を歩いたので、氷が嬉しいぞ(^益^)b
そういえば旅先で、昼間にまわりはみんな昼食時間だというのに、俺だけひとりで
酒飲んでるってこと、ありがちです。今回は違うヴァ~ジョンw
さあて関東の超ローカル線、久留里線の終着駅上総亀山から出発だ。
最初は山の中を通過する。「エッ!」というような原生林があったりする。こういう
土地って、所有者がいるのかしら?
そして視界が開けると水田が広がる。
そしてまた原生林。。。
線路は小櫃川(おびつがわ)に沿って進みます。亀山ダムから流れてきている川です。
その名の由来は木更津で訪れた「きみさらずタワー」の上に鎮座する像、日本武尊と
弟橘姫の伝説によります。海に身を投げた弟橘姫の亡骸がしばらくして浜に打ち揚げ
られ、それを不憫に思った付近の住民は山で木を切り倒し、その木を川に流して亡骸を
納める「小さなひつぎ(櫃)」を作ったとか。カンオケが流れる川かい~w
次の電車が6時間余りも来ないというローカル線、たったの15分乗っただけで
立ち寄るつもりの久留里駅に到着した。そりゃ自家用車がほしくなるよなあ。。。
これから城址を上るので、荷物をコインロッカーに預けたかったが、ナイ。
高校生の男女4人が駅で話をしていた。本人たちには自覚がないだろうが、そして
特に幸せを感じちゃいないだろうが、しょぼくれてきたをぢさんから見ると
「いまが貴重な幸せな時代なんだよォ」と思ったり。ピカピカしてるもんなあ。
さて久留里の町を散策。これから城址に向かいます。
「世界の旅」?旅行会社があったんだな。その向こうの金物店は古そう。
レストランは生きてるのかな。。。
これはシャッターが開かなくなって久しいな。
おー、酒蔵。昨夜飲んだ「吉壽」だ。これから歩くし暑いから酒は買えないな。
ここも金物屋か。真ん中のたばこ屋さんが懐かしい感じ。素朴でかわいい「ヨシちゃん」
が座ってるといいな♪
そして町はずれ。これも放置かあ?
「城と生きた水の里」だって。ここから城址に山登り。
おー、村上春樹的な異世界への入り口感。
トンネルを抜けると月がふたつあったり、影と切り離されたりw そして美少女が
出てきたりィ~w
おっ、天守閣は閉鎖中とな。地震って、東日本大震災以来修理してないの?
なかなかきつい坂だ。。
おっ、階段でショートカット。しかし「ヤマビル」に注意なんて書いてあるので
舗装された道路のほうを進む。
久留里城の歴史。関心のある方はお読みください♪
ヒーフー、急な坂が続く。今回の旅は城やら神社やら、急な坂道や長い階段が
何度も。蒸し暑い中を頑張ったwww しかしそれが旅の醍醐味だ。
頂上に近づいてようやく道はやや平たんになりました。もうすぐだ。
見晴らしはそれほどでもないが、鬱蒼とした緑も絶景だ。
そして天守閣に到着。新築で小さい。地震で壊れかかった屋根を見たが、特に
崩れている様子はなかった。あそこに上っても景色にたいした違いはなさそうだ。
というわけでこんな感じだ。
温泉宿の立派な朝食。昨日8時と予約しておいたのですが、申し訳ないことに急遽
15分早めて頂きました。それはなぜかというと、これから乗る久留里線の時刻表を
調べたら、8時48分発の次は、なんと14時27分!!!さすがに午後の2時半まで
待てないので8時48分に乗るしかなく、そういうわけで朝食を早めて頂いたのです。
10時台でも11時台でも、なんて思っていた考えが甘かった。しかし6時間も間が
空くとは思わなかったよ!乗るのはたったの15分ほどなんだが。。。
というわけでさっさとチェックアウトw
右に見えている亀山温泉ホテルはよかったぞ♪ 昨日は曇ってたけど今日は晴れだ^^
昨日渡った鉄橋もサヨウナラ。
上総亀山駅は宿から歩いて20分かかりません。途中クローバーが一面の草原に。
デエトによさそうだよなあ! 「いいえ、草に 寝転ぶ あなたが好きだったの~♪」
という太田裕美ちゃんの名曲「木綿のハンカチーフ」を思い出す^^
というわけで上総亀山駅に到着。ターミナルだから線路が終わっています。電車が
もう来てやがら。
このJR久留里線、なんでこんな山の中までで止まっているんだ?と思って調べてみたら、
やはりこのさき山の中を通過して外房へ、房総半島を横断する計画があったそうです。
それが頓挫して山の中でストップ。そうなると乗客は増えるはずもなく、いまや
100円を稼ぐのに13580円もかかるという(!)超赤字路線なのです。だから8時台の
次は14時台なんかよ。。。廃線になる日は近いw
駅は民家みたいだ。
看板も地味。乗客は老夫婦が1組待っていた。さらに写真を撮っている青年がひとり。
鉄道ファンですね。そいつはいま止まっている電車でやってきて、すぐに折り返すのだ。
私の友人に「乗り鉄」がいますが、そいつはローカル線に乗ると、終点まで行って、
だいたいそこには何もなかったりするし、さらに本数がとっても少ないので乗って来た
電車で帰るのです。だから終点駅での滞在時間は10分くらいだったり、5分のときも
ある。というわけで、ここで見かけた青年は駅の看板や駅前の様子を急いで撮影して
いました。この電車の折り返し時間は15分しかないのだ。次にしたら6時間後!
駅前には閉店している元商店らしき建物が。看板は消滅している。
駅には何十羽のツバメが飛び交っていました。これはトイレ。
駅舎の中にも巣がある。下にはフンがw
というわけで、久留里線に乗り込む。なんと3両編成!まあいろいろ理由があるの
でしょうが。。。
宿の窓からは亀山湖が見えました。温泉旅館の和室はほんに贅沢♪
さて夕食だ。俺にしては珍しく居酒屋ではなく立派な夕食付。だってこのあたりには
酒場がないからなあ。
こういうのは浴衣姿が素敵な女性と・・・ううむ、斜め前には小さなかわいい男の子を
連れた若夫婦が座っていた。お母さんは浴衣が似合ってるぞ^^;
俺にはもったいないほどの立派なお料理w
ビールがなくなり、刺身には日本酒を注文。
千葉の地酒3種というのもあったが、8種があるとなればそっちだろォ~!
配膳係の女性は持ってきたときに「多いので、お部屋に持って行って飲んで頂いても
いいんですよ」と言ってくれたが、たぶん飲み切るなw
恋人と二人なら一緒に飲んで「これがさっぱりしてていいよ♪」とかやるんだけど
なあ。。。
見ただけでは理解不能です。さっきの献立表をご覧下さい^^;
最後はビーフステイク! これにご飯、漬物、汁もつきました。少食の俺が完食!
酒も全部飲んだ! 配膳係の人が言う通り、上の吉壽、福祝、右の東魁が口当たりよく
美味しかった。「あら、全部飲んだのね!」と褒め(?)られた(^益^)b
食後のアイスは数種類から選べる。その選択肢の中で「ブルーなんとか」とは
何ですか?と聞いたら答えられなかったので(笑)千葉名産の落花生を選んだ^^
飲んだ食った飲んだ食ったw
そして温泉には夜通し入れるので、これは深夜1時。食事の時に女性一人旅の人、
小さい子連れ夫婦と俺の3組しかおらず、御夫婦は貸し切り風呂を予約しているのが
聞こえてきたので、男風呂は俺の貸し切り♪というわけで誰もいるはずがないから
撮影させて頂きました^^;
湯は墨でも入れたように黒い。温度は俺の好きなぬるめ^^ 画像に写っていない
左のほうに岩山があって、そこから瀧のように湯がダバダバと流れ落ちてくる。
表面にその湯が流れてくるので、下のほうがぬるい。これは理想的だ。足先、手先が
熱くなるから、そこがぬるいと長く入れる。
そして右の半月形の湯舟はかけ流しの(つまり暖かい湯舟のほうは加温している)水を
少し温めたぐらいの低温。だから少し熱くなってきたらそっちに入って体を冷ます。
サウナ⇔冷水風呂の往復もいいが、ぬるめの温泉⇔冷たすぎないかけ流しの往復は
至福!深夜で貸し切りだし!