さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

アンガラ川のほとりを散策

2018年09月25日 | ロシア



なんでしょ、これは。ソ連のお堅い権威主義的イメージ。どうやら役所らしい。



アンガラ川に向かう途中に見かけた教会。「スヴャト=トロイツカヤ・ツェルカフィ」と
地図に書いてありますが、Holy Trinity Churchのことのようです。



さてアンガラ川に到着。この長い橋を渡ると、向こう側には駅があります。ついに明日
シベリア鉄道に乗ることになります。早朝なので、あてにならないバスを待つよりも
30分歩いてしまうか、と迷いましたが、この車ビュンビュンの通りを見て、タクシーを
使うことに決めました。

あとでホテルのフロントにタクシーの予約を頼んだとき、3人の若くてきれいな女性に
質問しました。「ロシアのタクシーは、乗る前に値段を交渉しなくてはいけないと
聞きましたが?」するとお嬢さんたちはニヤニヤして、「それは個人でやっている場合
です。きちんとした会社のタクシーは、値段が決まってますから大丈夫♪」



対岸には線路があり、列車が見えました。シベリア鉄道の本線なので、わりと頻繁に
長い貨車などが走っていました。なにせモスクワとウラジオストクを結ぶ本線ですから
ねえ。



あのバイカル湖から流れてきた水ですから、とてもきれいです。わがふるさとの隅田川
とはえらい違いですな。それでも、俺が子供の頃よりは隅田川もだいぶましになって
きたんですけれどね。



それにしても30度だよ。暑くて日陰を歩きたい。緯度でいうとね、北海道の北の、
サハリンの長い南北の島の一番北のはずれくらい。東京から札幌までを、もう一回
同じくらい北に行ったところ。羽田から札幌に飛ぶと、空港で「涼し!」思うのですが、
それをもう一回札幌から北に飛んでみい!涼しいはずだろ、と思うよね?

それが暑い~w

英国での秋を経験しているのですが、9月も半ばを過ぎると一気に秋が深まり、そして
長い冬に突入する。ここは氷に閉ざされたマイナス30度の世界になるそうですよ。
だって流刑地なんだもんねェ。


Harlampiyevskaya Archangel Michael Churchだそうです。



なにやら偉そうな奴が立っているぞ?



アレクサンドル3世でした。シベリア鉄道を起工した皇帝だから、ここで称えられて
いるのでしょう。大男だったそうです。せごどんとけんかしたらどっちが強い?


イルクーツクのバーには絶世の美女が

2018年09月24日 | ロシア



これはスパスカヤ教会。自分で撮った画像を見て、「どこだったっけ?」と思ったら、
ホテルのほうから何度も見たのとは反対側から撮ったから、わからなかったのでした。



さて斜めの日差し、夕暮れ時でしょ?もう20時頃なのです。今夜はイルクーツクのバーに
行きます。ネットで評判の店を検索しても、ないというか見つからないというか、はずす
ことが多いので、ちゃんとあるのかー?



この通りの角にあるはずなのだが、それらしい雰囲気はない。なんて書いてあるか
わからないし、飲食店じゃなさそう。



どうもショッピングモールのようだぞ。家具のショールームみたいな?しかもほとんど
閉店しているではないか。そりゃあ夜の8時過ぎだもんなあ。



うおっと、階段の上にあるぞ?「イルクーツクで最初のカクテルバー」って書いてある。
なんか高級感あふれる感じだぞ。ちと腰が引けそうになる。



うわー、なんかオサレー。かわいいお嬢さんに、ワインと魚料理を注文。客は他に
全然いない。



ロシア産のワインは、白だと甲州ぶどうのようで、赤だと北海道のぶどうに似ています。
それよりも、とにかく魚が旨い。ヨーロッパに旅行すると、どうしても肉が多くなりがち
で胃が疲れてきますが、ロシアは魚料理が豊富なので、とても体にいい感じです。



これは鮭ですが、バターがジュワジュワいいながら出てきました。バーといいながら
料理も充実。せっかくなので、メニューにずらりと並んだカクテルでも頂こうかと
「ナイト・ポーター」を注文。しかしなかなか出てこない。

しばらく待って、もしかすると忘れられているか、注文が通ってないか?とカウンターの
ほうに行ってみる。すると注文を受けたお嬢さんが、「遅くてすみません」というので、
「いちおう注文は通ってたのね。ではカウンターで待ちましょう」と座ったところに
バーテンダーさんがやってきた。なんかまだいなかったから作れなかったと。



すると、一瞬固まりました。すごい美人。美人だらけのロシアですが、このバーテンダー
さんは美しいを通り越して妖精レベル?さっそく作ってくれたカクテルを飲みながら、
てきぱきと飲み物を作っている姿に見とれていると、突然こちらを向いて話しかけて
きた。思考停止状態で脳みそが離脱していたので、話しかけられている現世に戻って
くるのに3秒かかる。「あっ!」と心のフォーカスがあったとき、「カクテルのお味は
どうって聞いているのよ♪」と言いながら天使の微笑。

ロシア女性は、ホルスタインレベルの虚入が多い。支離も致知も、「両手じゃ回らんだろ」
というすごさだ。しかーし、このバーテンダーさんは、ほとんど杭に布をかけたような
スタイル。それで妖精のような幻想性が感じられるんだなあ~。



「次は何がいいかしら」と聞いてくるので、迷っていると、「ジン、リキュール・・・」と
ベースを聞いてきた。「せっかくロシアに来たのですから、ウォッカにしてください」と
答える。すると「強いわよ♪でもそれならマティーニにしましょう。ロシアのウォッカを
使ってね」というお返事。最初VodkaがWaterに聞こえて混乱する。そしてマティーニなら
ジンではないか、と思ったことでさらに混乱。「ウォッカ・マティーニ」っつ~のも
ありなのね。

カクテルを作っているバーテンダーの手際を見るのは、それだけでもバーに行く楽しみの
ひとつだが、すごい美人が目の前で酒をつくっていると、もうこれは至福のひととき。
そして仕事の節目に「ロシアに来たのはどうして?」「この国はいかがかしら?」などと
声をかけてくれる。

そうなると、酔ってマズイとならない限りは飲み続けるしかなかろう。次の注文を聞かれた
ときに、「う~ん、シベリアの美女なんていうカクテルはないかしら」と微妙な口説きに
かかったが、見事にそういう意図はスルーされ、「〇×はどうでしょう?」と聞かれる。
おまかせでお願いすることに。

スカされたんだよ、バ~カ^^ と思ったみなさん、私の名誉のために言っておこう。
この女性はね、まさか自分がうっとりするほどの美女だなんて、夢にも思ってないという
奥ゆかしい人なの!そういう感じだったもん!いやホントーw



で彼女のお勧めがコレ。モヒート?氷が入っていて、冷たくてさっぱり。

最後に「いかがでしたか?」と聞かれたので、「素晴らしかったです」と答える。
さらに「目の前でカクテルを作るあなたに魅了されました。プリックラシーン(=美しい)」
と付け加える(でたぞロシア語!)。

笑顔が美し~い(*´ω`*)



今宵は見事な満月だ。俺の心も満月だ。
すっかり酔っ払って夜の街を歩きましたが、イルクーツクはコワイ雰囲気など全く
ないような街でしたよ。


リストヴャンカから再びイルクーツクへ

2018年09月23日 | ロシア



この日も快晴。リストヴャンカからイルクーツクへ帰る日です。



ちょっと前までは秘境だったのでしょうが、きれいなリゾート地になったリストヴャンカ
でした。



もうバイカル湖に来ることはないだろな~。



ロシアの車は驚くようなオンボロが走っています。右側の白い車は、なんとドアが
ひとつ取れていました。黒いシートがついていましたが、反対側から乗るのかな。



さて帰りのバスは、前に見えているようなワゴン車に乗っています。街道を走って
いるやつを手を挙げて止めるのです。来たやつはぎっしり乗客が乗っており、運転手が
「イルクーツクか?」と聞くので「そうだ」と答えると、「俺の隣に乗れ!」と、
前の運転席の真ん中に座らされました。俺が細身だから乗せてくれたのでしょう。

乗客はぎっしりになったので、それから通過するバス停には待っている客がいましたが、
すべて「次の便に乗れ」と断られていました。次のも一杯だったらどうなるんでしょう。
ま、空きが来るまで待つんでしょうねえ。

イルクーツクまで、ものすごく飛ばして約1時間。料金は200円弱。実は先日に夢を
見て、こういう小型のバスに乗っていて、街道を飛ばして車が傾き、横倒れになりそう
になって「みんな左に体重をかけて!」と叫ぶ夢を見たのです。それがまさに正夢。
ボロいバスがエンジンをうならせながら時速140㎞を超えてぶっとばす。正夢が悪夢。

しかしなんとか無事にイルクーツクに戻ることができました。バスは中央市場に到着。
見えている塔は、古い火の見やぐらだそうです。



マクバーガーって、何かに似てますよね^^;スターバックスによく似たコーヒー店も
ありました。



スイカは意外とうまいぞ。



市場のケーキ屋さん。ヨーロッパのと似ていて甘そう。



カラフルだとすごく甘そう。



あ~、むかしこういうバラあったな~。子供のころ、切って分けるときに、見栄えがする
これがほしい!って欲張るけれど、胸焼けして気持ち悪くなった思い出がよみがえる。



いまパリやロンドンでは甘すぎなくておいしい日本のケーキが人気だそうですが、
こういうところで出せば評判になるかもしれませんね。



さてどこかで昼飯を、と探す。



なんか大皿から自分で選ぶ食堂がありました。選べて嬉しくても、あまり旨くない^^;



数日間禁煙をしておりましたが、ロシア人はあっちでもこっちでも老若男女を問わずに
吸いまくっているので、ついに耐えきれずに一箱買ってしまう。しかしやな写真だなw



バッグのはしっこに、気仙沼のホテルにあったマッチがあった。これで吸える!
しかし本数は少ない。渾身の一本を吸う。あとはマッチがなくなったら、誰かに
火を借りるか?


リストヴャンカの展望台へ

2018年09月22日 | ロシア



ホテルから山道を登ってゆくと展望台があるというので行ってみる。パイカル湖の絶景が
見られるかも。



リフトに乗ってゆきます。



そぉか、長い冬の間は、ここはスキー場なんだな。



というわけで、山の上に登ってみると、こんな景色。



売店でアイスを買う。「バイカル」だってさ^^



みんなアイスを食っています。ロシア人はアイスが好きなんだとか。



これが展望台から見たバイカル湖。特に絶景ってわけじゃねーな。。。



せっかく来たのでしばらくあたりを眺めてみるが、すぐに退屈してくる。



というわけで、30分ほどで降りることにしました。



ホテルの窓から。う~ん、変わらない(´・ω・)w



部屋でのんびりしたあと、夜になっての夕食です。8時でもまだ日没時なので明るい。
青年のウェイターがメニューを持ってくると、ロシア語と中国語。中国人に思われた。
青年は英語が苦手のようで、また出たスマホでの翻訳。こいつはそこそこ使えます。
昨夜同様魚がないというので、「ボルシチ」を注文。



上の画像じゃわからないので、スプーンで具を持ち上げてみました。味はまあまあ。



チキンを注文。あまり旨くない。気のいい青年は「チキンはどうでしたか」と聞いて
くるので、いちおう「うまいよ」とは答えておきましたが。ちなみに料理人がひとり
しかいないのか、これだけ出てくるのにちょっと時間がかかりました。なんか満足
不十分な感じだったので、また何か追加注文しようとしたら、「コックがあと1時間
かかりますと言ってますが」と青年は苦笑い。こんだけ大きな山の上のホテルで、
広い食堂にちらほらとしか客がいないのに^^;

「バーはあるのか、やってるのか?」と質問したが、青年にはどうしても伝わらず、
あきらめる。翌日わかったのだが、奥にあったんだよw



散歩中に街道で見つけた酒屋でウォッカを買っておいたので、それを部屋で飲む。
ストレートはきついなー。しかしロシア人は、一気にクイッと飲むそうだぞ?
スコットランド人がウィスキーを飲むときもそんなの見たな~。やっぱり寒いところ
ではそういう習慣になるのか。やってみると、じんわりと食道と胃が熱くなるよ。

左の白い石は、ポート・バイカルで拾った石です。持って帰って、アラン島、ウィグル
の砂漠で拾った石と並べておきますか。


リストヴャンカにフェリーで戻る

2018年09月21日 | ロシア



最初に到着した駅に戻ってきました。まだ観光列車は止まっています。



「工場直送」って、こういう日本車は東南アジアなどではよく見かけるそうですが、
ロシアにも多いんですよね。新潟から船でくるのでしょう。



駅舎には「鉄道博物館」があるのですが、そこにいた係りのおっさん、何やらロシア語で
言うのでちんぷんかんぷんだったのですが、「入り口のドアまで来い」と手招きする
のでついて行くと、開館時間が夕方から2時間くらいだったのです。観光列車の到着に
合わせているのか?

というわけで、入り口から見える限りの盗撮。金払うほどじゃねーってか^^;



本線ができたら取り残されてしまった支線ですが、廃線にせずに観光で十分に利用
できているようです。



対岸に戻ります。あっちからずっとこっちを見ていましたが、いまは逆。



どういう利用をした船なのかな。ちょっと変わってるよねえ。



陸にあげられた廃船。子供だったらよじ登って入っちゃうけどー。



むかし小学生のころ、海にいって廃船を見つけ、内部を探検したことがありました。
奥に入っていくと、小さくてこじんまり立派な船長室を発見したのは感動でした。



これは倉庫かな。



帰りのフェリーも、行きとほとんど同じメンバーの観光客。次は2時間後だからなあ。
そうなるよねえ^^; あとで街を歩いていたら、そのときに同乗していた韓国人の
おばちゃんに声をかけられました。たぶん「あんた船の上にいた人だよねえ」とか
言ったのでしょうが、最後の「アンニョンハセヨ」しかわかりませんでした~。



さて昼飯タイム。やはりネットで下調べした店はあれもこれも見つからず。歩いていて
「食ってるな」と目についた店に入る。



たくさん歩くときには困ったことになる可能性があるのだが、暑さに耐えられず
やはりビールを飲んでしまう。うま~~い!そしてこの料理は。。。



バイカル湖の魚をたたきにして、玉葱を刻んだものとスパイスを練り合わせたもの。
つまり俺の好きな「なめろう」じゃねーかっ。これがこれが激うま!!!

ゴキゲンで「ビールをもう一杯か?」と思案しつつチキンのグリルを待っていたら、
このなめろうにトマトやレタスなどをつけあわせた同じような皿がどん、と置かれた。
??? 「ちょっと、これ注文していないんだけど?」と英語で言っても伝わらない。

ウェイトレスのおねいさんは、スマホを出してロシア語と英語の翻訳アプリを起動。
「私はこれを注文していない」というのは通じた。そしてチキンを注文したことを
説明すると、間違った料理は下げていった。

ちょっとすると、俺がメニューを指さして注文したおねいさんがやってきて、翻訳
を提示し、うらめしそうな顔をして「あなたはあれを指さした」と提示して、俺に
スマホを渡して返答を促す。謝るのも変だし、相手を非難もしたくなかったので、
「悲しい誤解でしたね」と提示。すると"do you cook chicken"と出してきた。
「あなたは鳥を料理するか」ときたもんだ。意味はわかったが、冗談で返したい
気持ちをおさえて「けっこーデス」と店を出ることにしたのでした。ちと残念w