さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

スイカ 「ドバイ」から「わけあり」まで

2019年07月25日 | らくがき



スイカが好きです・・・

そりゃあ地方都市の寂れた居酒屋で飲む酒や、そこで働くエプロン姿が素敵な女性
なんかも好きなんですけど、そういうことじゃなく、シャクシャク食べる夏のスイカが
大好きなわけです。

近年はスーパーで切ったやつが売られています。あれって、パックに入っている冷えた
アジフライ(2つ入り)とか、自分でビニール袋に入れる焼き鳥(タレ)くらい許せん。
だってスイカは包丁でパカッと切るのが大事じゃん?ビールとかワインとか、自分で
栓を開けるのが大事なプロセス。自分で背中のファスナーを引き下ろさないと、最初から
下着まで脱いで出てこられちゃあ嬉しさ半減でしょうが!(ちとずれたか?)

でも、おかあちゃんがスイカ好きだったけれど、晩年は重くて持てなかったから、
小さく切って売っているのもしかたないのかなー。

さて、届いたのは鳥取のブランド、「大栄すいか」。大栄町のスイカは日本一!
ふっふっふ、それはすでに食べたことあるんだよ。。。今回はそれだけじゃねえ。


「ドバイの太陽」なんだよ! ジャパニーズ・ウォーターメロンって書いてあるだろ。
シールの下のほうを見て( ゚д゚)クレ。アラビア語で書いてあるんだよ(^益^)b
アラビア語は右から左に読むんだ。そんなん知ってても読めないけど。

むかし鳥取の飲み屋で、「アラブの大金持ちは、大栄町のスイカにいっこ何万円でも
出すそうだぞ」というのを聞いたことがあります。ほんとにそうなんだよ!!!
んで大栄町のスイカのなかでも一番品質の高いやつを、「ドバイの太陽」と名付けて
ブランド化したわけだ。鳥取の太陽を浴びたスイカなんだけど。

たしかに美味い。シャクシャクと歯触りが良く、甘くて汁気たっぷり。

文句のつけようがない隙のなさ。・・・しかしなぜだ?この微妙に満たされない気持ちは?
そォ~だっ、これは清水の舞台から後方伸身2回ひねりをしながら飛び降りた気持ちで
シャトー・ムートン・ロートシルトを飲んだときの気持ちだ。

香り、深み、味わい、すべての要素にひとつの難点もなく、完成されたバランスの良さ。
だからこそ感動がないんだよ。まるで銀座の高級クラブか?ものすごく高そうなソファーに
座り、最高級のシャンパーニュが出され、すらりとした美女がおそらく1時間以上はかけた
化粧姿でそつのない丁寧な応対をしてくれるっつーかー。行ったことないんだけど。

すると金持ちは決して喜びの連続ではないな。普段からドバイの太陽を食ってロート
シルトを飲み、銀座の高級クラブで「まーね」とほどほどに満足はするが、感動はない。
むしろ「このスイカ旨くないな」とか「このワインは酸っぱいな」とか、ホステスに
「つまらないやつだな」と不満があったときに、「はずれ」に慣れてないことが問題だ。
ちょっとしたことで不快になりやすく、満足感が当たり前になってしまっているだろう。

そうなると幸せなのは、「このスイカ当たりだよね!」とか、「このワインはえらく
コスパがいいよねェ」と喜んだり、うら寂れた横丁の居酒屋で話の面白いバーさんに
気に入られたりするほうなんだろうなあ~。ムム、それは俺だ。



こちらは土佐から取り寄せた「わけありスイカ」。安いのです。返品不可。こんな小さい
のが段ボールにいくつも入っていました。小さすぎて売り物にならない?たしかに傷も
ある。そういえば傷のついたスイカって、売ってないよねー。



皮がない!なかなか甘いよコレ。全然「できそこない」ではないぞ?
売ればいいじゃないか。「傷があるから100円引き」とかにすれば売れるだろう。
曲がったキュウリも売れ!皮に傷のあるナスも売れ!失敗したケーキでもいい。
「はずれ」のなかに、「当たり」あり。


横浜の散歩と日本郵船歴史博物館

2019年07月21日 | 関東甲信越



山下公園から大桟橋を経て、今度は日本郵船歴史爆物館へ向かいます。



船荷を運んだ道だから、橋が立派なこと。



汽車ポッポも通過したのかな。



いまはただの散歩道。



この近所には高層マンションもたくさん立っています。少~し惹かれるけれど、やっぱり
古い居酒屋のある繁華街のほうが好きかな。



さて日本郵船歴史博物館に到着。残念ながら写真撮影が禁止なので、私のお話だけです。

展示は近代日本海運の黎明期から今日に至るまでの、日本郵船の社史をたどっています。
明治期に日本が世界に向けて船を出したこと、豪華客船の時代、戦争時の苦労などが
紹介されていました。

立役者は三菱の創始者、岩崎弥太郎です。この土佐の男、長崎の炭鉱でも銅像にお会い
しましたが、あちこち出てきやがる。そもそも維新政府が紙幣貨幣全国統一化を行った
ときに新政府とつながってたもんだから、今でいうインサイダー取引で大儲け。

海運業が戦争にからんで政府と癒着しているもんだから、そりゃあ大発展するわな。
でも、家訓の一番にくるのは「天の道にそむかない」だったそうです。。。ウームw



さあて戻ってきました。まもなく今回の旅も終了。



せっかくなので、昼酒はやっぱり中華街へ。



基本はこれで。



私はエビチリよりも、こちらの揚げたほうが好きです。酒のつまみ系だからか。



これも結局つまみ系(^益^)w



紹興酒は甕で頂きました~。これもいいやつは味がまろやか♪


横浜の港を散策

2019年07月19日 | 関東甲信越



横浜、大桟橋から赤レンガ倉庫方面へ散歩は続きます。



昨日の深夜、ほろ酔いで歩いたところ。



橋の上に線路が。港なので、船が到着する桟橋から荷を運ぶのでしょう。川崎の
海芝浦では工場に線路が入っていたし、小樽では運河横の倉庫に線路が引き込んで
いましたねェ。



紫陽花かー。



ちょうどいい頃に、ビールを飲ませるテラスがありました。



英国式のエールがありましたー。あちらでは11時がパブの開店時間。飲み過ぎた翌日、
起きたらパブの開店時間になっており、飲んで帰ったら眠くなってしまい、午後に寝て
しまって起きたら夜の酒の時間になっていた、ということがありました。さすがに
やや自己嫌悪になりました。。。 でも今となってはいい思い出♪(^益^;



なつかしいフィッシュ&チップス。ポテトの細さがアメリカンだが。。。
さらにレモンや変なマヨネーズなんかもアメリカンだなw
しかし、ヴィネガーがあったので許そう。ビチャビチャに浸けて食べるのだ♪

よく一緒に食べたケビン、俺が"The Man of Cod"と名付けてやりました。あるとき
ケビンのお母さんが「あんたはいつもフィッシュ&チップスを食べてるわよね」と
いったとき、ケビンは「さきち・にタラの男と言われたよ」と話したら、涙が出るほど
笑っていたそうです^^



おっと~、網走で飲んだ青いビールもあったぞ。



この線路は本当に使っていたものか? それとも装飾でつけたのかな?



「ランドマーク」という名前はぴったりだね。あそこに泊まるのもいいなあ。
あ~でも、1泊の料金が他のところなら3泊できるかなー。酒と同じだなあ。
「つるし大吟醸」を1杯飲むなら、普通の純米吟醸3杯飲めると考える。でも人生、
たまには思いきった贅沢も潤いになりますからねー。そおか、一緒に飲む人、一緒に
泊まる人によるのかあ。たしかにひとりでランドマークに泊まってひとりで
「つるし」を飲まないだろうからなあ。。。


横浜港 大桟橋 国際客船ターミナル

2019年07月17日 | 関東甲信越



山下公園から、あちらに見えるは大桟橋。客船ターミナルです。



ちとお散歩してみましょう。



巨大な客船が着くところなので、すごく長い。ウッドデッキの感じがいいですねェ。



巨大なビルを横倒しにしたような客船が着くのでしょう。
ああいうのに乗って、何か月も旅するのにも憧れます。
しかし、よほど相性のいいキャポーでないと大変ですよ。なにせずっと密室で一緒だもの。

そういうところだと、気まずくならないように普段に増して気を遣うのかしらねェ。
自然体で全然気を遣わずに楽しくいられるような相性のいい人もいますけれどねー。



この桟橋、巨大なくじらのような形をしておりますが、内部は柱のないがらんどう。
中を見たかったけれど、ちょうどイベント会場になっていて、入れませんでしたw



先端までやってきました。潮風が心地よい。



くじらを思わせる形ですが、波のうねりをイメージしているそうです。



むこうには横浜ベイブリッジ。むかーし車で通ったこともありました。



暑すぎず、天気も良くて爽やかな風が吹く、のどかな散歩ができました♪


山下公園の散策と消極的能力

2019年07月15日 | 関東甲信越



朝の横浜・山下公園です。梅雨だというのに、心がけがいいぜ~。
・・・って、「雨男」とか「雨女」と同じですよね。たくさん人がいるのに、「お前が
天気決めてんじゃねーぞ」と思いませんか?



ホテル・グランドは「スパゲティ・ナポリタン」発祥の地。2000円しても食べようと
思っていたのですが、結局昼はまた紹興酒と中華料理を選択してしまいました^^;



あちこちに修学旅行の子供たちが歩いていました。年を取ると、無条件に「いいな~」と
思います。しかし子供たちにとっては、班分けに熾烈な神経戦があったり、人間関係に
苦しむ修羅場だったりすることも多いんですよねー。・・・でもいいな~♪



花が咲いています。デエトコォスだのう~。



赤は映えますねー。



黄色もいい。私はたんぽぽが好きです。原色は強い印象。



これは薔薇なのかな(花の種類にうといw)。花びらが完璧な美しさ。



私が好きなのはコレ♪ 色は薄い紫で、花びらも薄くてたよりなさげ。自己主張は少ない
ですが、そういう可憐なつつましさに惹かれます。どおしてだ?

「女は控えめで、主張するな」「俺が守ってやる感」とかに取らないで頂きましょう。
私が思い起こすのは、ロマン派詩人ジョン・キーツの"negative capability"です。

文学において偉大な仕事を達成する人間を形成している特質、それをぼくは「消極的能力」
と言っている。つまり人が不確実さとか不可解さとかの迷いのなかにあっても、事実や
理由を求めていらいらすることが少しもなくていられる状態のことだ。


はっきりしないことの一番奥には、事実や理由から独立した素晴らしい真実らしきものが
ある。そこに美があるというのです。

完璧な花びらの形に整っていて、色はくっきりとした原色。ひとつも隙のない作り物の
ような花が最高の美でしょうか。それは違うでしょう。

ではさりげなく控え目で、わかっているのにダメなところばっかり。
そんなところが一番
素敵って、どうやって説明したらいいんだろう?「よくわからない。迷いのなかにあっても、
少しもいらいらしなくていられる状態」、人生は複雑なんだよ、と受け入れられるには
ちょっと修業がいるようですね。