さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

高遠なつかし館

2018年12月31日 | 関東甲信越



さて高遠城址から降りてきて、次なる見物は「高遠なつかし館」。



この手のものは必ず見る。「こんにちは~」と入ってみると、係員さんが「おっ!見物
ですね?」とお決まりの「意外にも来たぞ」反応。



うむう、わりと小さい。



古道具が並んでいます。どうやら町の名士がゴソッと提供したようですね。



たしかに懐かしい品々ですが。。。



骨董品としてはそれほど貴重な品ではないかもしれませんが、捨てるにはもったいない
という微妙な線の品々か?



戦時中に金属が集められ、それに「これだけ出したぞ」という記念撮影。お釜が戦艦に
なっちゃったりしたわけですね。しかしお釜がなくなって、ご飯どうやって炊いたの?


進徳館

2018年12月29日 | 関東甲信越



空は澄みわたり風は冷たい。柿の実が鈴なりだ。



高遠城址のはずれにあったのが「進徳館」。江戸末期に建てられた藩学校です。



高遠の藩主、内藤頼直が「興国の基礎は藩士を要請するにあり、藩士を養成するには
文武を奨励するより先なるはなし」と、子供たちに学問と武術を教える学校を作った
そうです。



武士の子供たちが住み込んで、熱心に勉強したのでしょう。なんとなく緊張感あふれる
空気が感じられました。



四書五経を勉強していたようで、真ん中が孔子様だそうです。江戸時代ですから中国の
学問を中心に学んでいたようですが、のちには洋学も勉強したそうです。教えるほうも
学ぶほうも、ひたむきに打ち込んでいたことでしょう。



鎖国していたから、資料もなかなか集まらなかったことでしょう。いまは恵まれすぎて
いてスミマセン。。。



ここは8棟あったそうですが、いまは2棟しか残っていません。明治に入ったら
取り壊されちゃったんだってさ。



地面には霜が降りていました。ザクザク音を立てて歩くのは久しぶり。



敬虔な気持ちにさせてもらいましたー。



すごく大きな柿の木。



少しアップにしないとね。



お城の門だけが残されていました。なんか悲しい遺跡です。


冬の高遠城址公園

2018年12月26日 | 関東甲信越



高遠城址公園です。桜が満開のときは、さぞや素晴らしい景色でしょう。いまは冬~。
窓口にはもちろん人はいません。



さあて、また想像力で楽しもうではないか。

 こんな感じでしょ。



ここも全部ピンク一色になるのであ~る。



手前が桜色、遠くの山と空は青で、うっとりする色のコントラスト。



来るのに観光バスが数珠つなぎだっていうから、渋滞から解放されたら今度は人がワンサカ。
私の母親は混雑した観光地が好きですが、私はこういう誰もいないほうが好きですねー。



一年間で一週間くらいだけのプライムタイム。だからこそ人を呼ぶのか。



桜の木の庭園状態になっているから、こういう門を見ると城址だということが思い
出されます。



「高遠閣」といって、観光客の休憩所。この地域の集会場として建てられたそうです。



桜の時期は、ここで宴会でもやるのかな。


高遠歴史博物館に行ってみたが

2018年12月24日 | 関東甲信越



高遠の町中から城址方面へ登ってゆきます。誰も人はいなくて、とても贅沢な時間。



登り道をせっせと歩いて行くので、寒い空気のなかでもだんだん体がほてってきます。
酒を飲んだせいもあるかな^^;



むむむ、これだけ人っ気がないのに、車もまったく走ってないのに歩道橋があるっつーのは
どういうことでせう。桜の季節には人でごった返していて、車が数珠つなぎだったり?



寂しいこの季節のほうが、ここを訪れるにはいいのではないかー?



さて歴史博物館に到着。まったく人がいないが。。。



ぐはっ! 12月はずっと休館中! 人がいないはずだ! がーん!!!



しかたなく城址へ向かう。いろんな店があるが、ぜんぶ閉まっている。暖かい季節だけ
なんですかねー。



おおお、桜が満開ならさぞかし壮観でしょう。いいのです。想像力でピンク一面を
思い浮かべてみようではないか。人がいなくて満開の桜を心の目で見る!



想像力で五平餅を食べて、それからソフトクリームを食べる!


高遠へ到着

2018年12月22日 | 関東甲信越



伊那からバスで高遠へ到着しました。バスターミナルは「高遠駅」といいます。むかし
伊那から高遠まで鉄道を敷く計画があったそうですが、採算が取れそうにないので計画は
消滅したそうです。だから「駅」という名前がついたのかな。



なかなか風情のある町のようですね。伊那からバスしかないという陸の孤島のような
土地なのですが、城址はあるし、歴史は古い町なのです。



おお、ナイス歪み具合。その向こうのプレハブみたいな直線と比べると、ずっと味わいが
ありますよねえ。しかし散髪屋が向かい合っているのか?



高遠は桜で有名です。「ノア」のマスターに「これから高遠に行く」と言ったら、「桜の
季節は観光バスがぞくぞくとやってくる」と言っていました。たしかにこういう桜が満開の
時期には、さぞや壮観でしょう。

桜は自然に成長したものではなく、品種改良したものを植樹して育てたものだから、桜で
有名な所は巨大な庭園だろうと池澤夏樹が書いています。たしかにそう。高遠の町全体、
そして城址公園を全部ひっくるめて、ここは大きな桜の庭園なのでしょう。



ぶらぶらと歩いて昼飯はここにしました。



蕎麦屋は酒が飲めていい。寒いので燗にしてもらいました。酒は地酒の「仙醸」。
野沢菜っぽい突き出しもいいねえ。



鴨つくねつきのざる蕎麦を注文。鴨は歯ごたえがしっかりしていてとても旨い。そばつゆ
には味噌と山わさびが出て来たぞ。溶かして食べろと。右はクルミのたれ。



おおお、大根おろしではないか。なので味付けに味噌と山わさびなのかー。大根おろしで
蕎麦を食うのは、あわら温泉以来だなあ。あんときゃ薬味もなく、ひたすら大根だったが。
自分で味噌と山わさびを溶かして食べてみると、これはこれでまあまあ。右のクルミだれと
順番に食べるのもいい。



やっぱり昼酒でほんのりあったかくなって歩くのはいい。こちら名物のソースかつ丼と
ビールも考えていたが、蕎麦に日本酒でよかった。さむいもん。



城というのはだいたい山の上にあるもの。少し歩いてゆくと、遠くに山が見えました。



だーれも歩いていません。みんな車に乗るからなあ、というんじゃなくて、そもそも
車も走ってねーぜ。そうだ、この歩いている道も全部舗装されているから、人っ気がない
のが不思議に思えるんだ。土の山道なら人がいなくても気にならないかも。人口が少ない
人の通らないところを立派な舗装道路にするって、誰も乗っていない電車を走らせるような
ものなのかもしれませんねェ。