さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

コリントス運河

2016年11月30日 | ギリシャ



コリントス運河にやってきました。ここは大きな町なのですが、観光するといったら
遺跡のほかは、これくらいしかありません。しかしアクセスが不便。1時間に一本の
バスで、途中で降りるところがわかりにくい。

ギリシャ語がまるっきりわからないので、そろそろ近づいたかな、と外を見ていたら
運河を通過してしまいました。あせって車掌さんに「さっきのところで降りるはず
だったんですぅ~!」と言ったら、ちょっと先で止まってくれて、なんとか行くことが
できました。



この赤線のところ、あちらとこちらを結ぶために切り開いたルートなのです。



高さ80ⅿ、幅23ⅿ、長さはなんと6343ⅿ。よくもまあ掘りました。



向こう側に船が留まっていました。通ってこないのかな?
鉄道の鉄橋もかかっています。ここを列車が通ったらビデオ撮影に絶好ですが、
なにせ本数は少ないし、時間もわからないので見られませんでした。



バンジージャンプの飛び降りる施設もありました。そういえば一番最初の画像に
写っていますね^^;



ガリガリと削ったのでしょうけれど、大変だっただろうねー。



さて昼時だったので、食事ができるような近くの店を探して少々歩きます。すると
なんか見たことのある景色?そーだー!先日オリンピアからのバスを降りたところ
じゃないかー!降りてすぐにタクシーをつかまえてホテルに直行してしまったけれど、
そのとき少しだけ歩けば運河を見られたのでした。。。
自分がどこにいるのかわからなかったんだもんなあw



ま、しかたねえ。とりあえずビールで喉を潤す。



またいつもの「やきとん」です。つけあわせも同じやつをいったい何度食べたことか。
(^益^;


オデュッセウス 7

巨人はオデュッセウスを殺してやろうと洞窟のなかで座り込むが、目が見えないのでつかまえられない。翌朝になり、家畜を外に出さなければならない。巨人は洞窟を少しだけ開けて、家畜だけを出そうと手で探りながら外に出すのだが、オデュッセウスと残った部下たちは、家畜の腹の下にしがみついて脱出できたのであった。

さあてようやく船で海に漕ぎ出したとき、オデュッセウスは巨人に向かって「この野蛮人め!お前の悪行の報いだ!」と大声をかけた。すると巨人はものすごく怒り、手にした大きな石を声のするほうに放り投げた。船の先にドボンと落ちた石の大波で、船はまた陸地に戻ってしまう。ふたたび必死で漕いで沖に向かう。

離れてくると、オデュッセウスはまた巨人に声をかけようとするが、部下たちが「やめてくださいー!」と止めにかかる。しかし頭にきているオデュッセウスの口は止まらない。「バーカ、バーカ!ざまーみろー!お前の目をつぶしたのは、オデュッセウスだよ~~~!!よぉくおぼえとけー。おとといきやがれえええ!!!」 大人げないよね…。


コリントス考古学博物館

2016年11月29日 | ギリシャ



遺跡の敷地内に考古学博物館があります。入場料は別にとられません。
それにしても首のない像がぞろりと並んでいます。後世の大事にしない連中が
やっちまったんでしょう。勝手に造って足すってわけにもいきませんしねェ。



凌辱の場面です。女性の頭が壊されてるしー。



女神アルテミスも頭がない~~。アルテミスはローマではディアナ。英語ではダイアナ
です。つまり月の女神。もとは弓矢を使って狩りをする、おてんば女神様です。
ご覧の通り、ミニスカートがトレードマークです。こりゃ萌える。。。
薄汚れた冷たい大理石だというのに、ひらひらとしたスカートの下に、むっちりした
腰回りとふとももがとても肉感的でエロティック♪



うちのとなり駅の居酒屋のじーさんが、なぜかこんなところにいました。猫背で
よぼよぼした感じですが、注文すると料理が出てくるのがとても早いんです。



さて、ここはもう外に出てきています。古代劇場の遺跡なのです。何やらいまだに
発掘中だとか。

 

こちらは音楽堂の遺跡。しかし、その真ん中に道路が通っているんです。


オデュッセウス 6

叩き殺した部下を食べて、腹が一杯になった巨人はゴロリと寝てしまった。ここでオデュッセウスは急所を一突きしてやろうかと思ったが、入口は巨人でなければとても開けられない大きな石でふさがれている。これは困ったぞ。。。 巨人が翌朝、また二人の部下をもしゃもしゃと食べてしまうと、家畜を出して洞窟の外に出て行った。そしてそのあとはしっかりと大石で蓋をしてしまった。

オデュッセウスは策をめぐらした。巨人が杖に使う丸太を削り、火であぶって固くし、それを隠しておいたのだ。巨人が帰ってくると、革の袋に入れて持ってきた酒を巨人に勧めて飲ませた。喜んだ巨人は「お前の名前は何だ」と聞いた。オデュッセウスは機転をきかし、両親がつけた自分の名前は「DAREMO―ORANWA」と答えた。

そのうち巨人は酒に酔って眠り込む。するとオデュッセウスは屈強な部下4人と力を合わせて先を尖らせた丸太を持ち上げ、巨人のひとつ目にグサッと刺し込んでグリグリグリ。巨人は怒り狂って大騒ぎ。その大声を聞いて巨人の仲間たちが洞窟の外にやってきた。「おうい、どうしたんだあ?中に誰かいるのかあ?」「誰もおらんわ!」これを聞いて、仲間たちは帰ってしまったのだった。

最初からこうなるのを読んでたの??? 


古代コリントスの遺跡 2

2016年11月27日 | ギリシャ



ここらは商店街のあったところです。今の日本の地方にも、寂れた商店街が
たくさんありますけれど。。。こちらは紀元前4世紀。実に2400年前!



ピレーネの泉。そういえば、コリントスの海辺にはペガサスの銅像がありましたよね。
この泉は、天馬ペガサスが蹄で大地を打ったときに湧き出たものだ、という説

あるのです。




水道が完備しており、ここは貯水場になっていたそうです。



大通りで、右は大浴場、左には公会堂があったとか。すごいー!



というわけで、広い遺跡をゆっくり一周しました。


オデュッセウス 5

オデュッセウスが帰国する前に、アルキノオス王のたっての願いで、これまでの長い冒険話を披露することになります。これが長い長い放浪の旅の話ですから、有名なところをいくつか紹介しましょう。

何日も激しい風と潮流に翻弄されて、ようやくロートパゴイ族の島に流れ着いたときは、人々は親切で美味しいロートスの実をいくらでも食べさせてくれた。すると仲間たちはこのままあてのない放浪を続けるよりも、ずっとここに住み着きたいと言い出した。それを無理やり船に乗せて、次はキュクロプス族の国に流れ着いた。

ここの土地は豊かで、作物はほうっておいても実り、羊や山羊がたくさん飼われていた。ここで十分な食料を手に入れたのだから、さっさと出航すればよいのに、オデュッセウスは部下を12名ひき連れて、ここに住むキュクロプス族が乱暴で野蛮か、礼節をわきまえた者たちであるのかを確かめに探検することにした。

ほどなく洞窟を見つけ、主のいない住処を調べてみる。するとそこには山ほどのチーズ、仔羊、仔山羊、乳などがあり、部下たちはさっさと取って帰ろうと主張したのだが、オデュッセウスはここの主の姿を見たいと思ってしまった。もしかすると立派な土産でもくれるかも、などと考えたのである。

すると、なんとひとつ目の巨人が帰ってきた。「お前らはなんだ。海賊か?」「我々は名高き戦士たち。苦労してこの地にたどり着いて困っているので、どうか客としてもてなしてくれぬか」「ふぁっふぁっふぁっ!」と巨人は部下を2人つまみあげ、地面に叩きつけた。頭がぶち割れ、その体を巨人は手でちぎってがつがつ食べてしまった!

     


古代コリントスの遺跡 1

2016年11月26日 | ギリシャ



この日はコリントスを訪れた目的である、古代の遺跡を見に行きます。朝はぶらりと
散歩。公園では、ご覧の通り、ベンチで一服できました。いっぱい吸い殻が落ちて
いましたからね^^ もちろん携帯吸い殻入れを持っているから私は捨てませんよ。



遺跡へ向かうバスは一時間に一本。ホテルのフロントでバス停の場所を尋ねたら、
係の人は「こっち側に入ってきて、このPC画面を見てくれ」とグーグルマップを
映してくれました。しかも3D。ホテルの出口から道路を進んで、「この場所が
バス停だからね」と示してくれて、親切にもバスのタイムテーブルを一日分全部を
ノートに書いてくれました。安宿のいいところは、人との距離が近いことだよねェ。



ガラガラのバスは山のほうへ向かい、ほどなく遺跡前に到着。バス停を見て下さい。
ちょっと笑えるよね(^益^)w



さてさて、どこもそうですが、人類の遺産である古代の遺跡、ガラガラです^^

前回の地図でご覧の通り、コリントスは海上交通の要所にあり、紀元前7世紀頃に
商工業都市として栄えました。



ギリシャに残るもっとも古いもののひとつとされるアポロン神殿。当時は円柱が38本
あったそうです。



間近に見ると、なかなかの迫力ですぜ。



ここはアゴラ。すなわち広場で、商店街が並んでいたところです。



きっと壮大な雰囲気の街並みだったのでしょうねー。



このとき、さっと雨が少し降りました。木の下によけて、半分埋もれている石の上に
立っていました。すると傘をさした係員の女性が近寄ってきて話しかけてきました。
「歴史的に重要な遺産の上に立っているのは・・・」
「うはっ!すみません!」とすぐに降りました。
え~~まさかね~~~、ですよねwww



石の上に、カメラは置いても怒られません^^ タイマーを使って自撮り(^益^)b


オデュッセウス 4

素っ裸のオデュッセウスは、おずおずとナウシカア姫の前に出て、女神とも思えるようなその美貌を讃え、自分が長い間海を彷徨ってきたこと、憐れみをもって今の窮状を救ってほしいと願い出ます。ナウシカアはおびえるお付きの女たちに、この卑しからぬ男に食べ物を与え、体を洗い、オリーブ油を塗ってやるように指示します。すると姿を隠して傍らにいる女神アテネは、オデュッセウスの背を高く、胸は厚く見せ、ふさふさとした巻き毛が花のように額に垂らすように見せてやります。

ナウシカアはその美しさに驚き、これはただ者ではないと思い、父である王のもとに連れて行ってやるのでした。まだうら若き乙女なので、人の噂にならぬよう、そっと後ろについてくるように配慮しながらです。アルキノオス王は、勇者オデュッセウスを卑しからぬ立派な身分ある男であろうと見抜き、客人としてもてなし、彼の素性を尋ねるのでした。

アルキノオスはオデュッセウスの苦労話を聞き、自分の娘の婿となり自分の地位を継いでほしいと考えるが、オデュッセウスの帰国の願いが強いことを聞き、彼に船を与えて返してやることにします。余興で円盤投げをやりますが、オデュッセウスはこの国の誰よりもすごい腕前を見せて、皆をびっくりさせるのでした。


コリントスの夜

2016年11月24日 | ギリシャ



オリンピアからのバスでの長旅を終え、コリントスの安宿にチェックイン。煙草が
吸える。いいぞ、うるさいEUのルールが届かないギリシャの田舎!



ひとり立つだけの空間しかない小さいベランダは北向き。つまり南向きのベランダが
並ぶ住宅地では、生活している人たちと顔を合わせてしまう。ちなみに一番右の
家、ベッドルームがまる見えでした。あの針金がよじれたような階段、一番上の
屋根が崩壊しており、左側がささっていません。歩いたら壊れて落ちそう。しかーし、
あれを大人が昇っていました!命かける価値はないと思うが。



ホテルから海岸までは、歩いて10分ほど。散策してみました。



ロマンチックな港町です。



こんなベンチで恋人と待ち合わせたら素敵ですね。



まもなく夕暮れ時。



イタリアもそうですが、ギリシャも夕暮れ時のまったりタイムが長い。私なんぞは
日本でよく6時どころか、5時に居酒屋が開店するのを待って酒を飲み始めます。
しかしこちらでは夜7時を過ぎても、このようにほとんどのみなさんが「フラッペ」
というアイスコーヒーを飲みながら、ダラダラとおしゃべりをしています。
ギリシャ人、酒は飲まねーの???



みーんなアイスコーヒー飲んでいますが、郷に入っては郷に従うのもたまらんので、
「ビールありますか?」と聞いてみたら、あるじゃないか。いや当然かもしれんが、
見事に何百人もみーんなフラッペなもんで。



夜の8時になっても、多くの人が食事をせずに、フラッペでおしゃべりをしていました。



こちらがっつり豚の焼き肉を食べました。昨夜は雨で食いっぱぐれ、朝はパンを
かじり、昼はバスの待合室でまた小さなパンをかじっただけなので、さすがに腹が
減った。このでっかいプレートを完食!

ホテルに帰って1階のバーに行く。「何かお勧めの飲み物は・・・」と聞くと、
「白、赤、ロゼ」とお答えになります。「いや、こちらの地方でおすすめの銘柄とか
ありましたら・・・」とさらに聞くと、若干当惑されて、もう一度「白、赤、ロゼ・・・」と
繰り返す。

う~~ん、やっぱり究極の地産地消。近所で作っている名もない安物しかないん
だな。「ではロゼで♪」と注文する。なんと真っ白い紙パックを出して、グラスに
なみなみと注いでくれました。表面張力!久々に私が居酒屋でよくやる水飲み鳥
になったのでした^^;お値段は一杯2ユーロだったか。 

オデュッセウス 3

オデュッセウスが深い眠りについている頃、女神アテネはパイエケス人の住む町へ歩いて行き、その国の王、アルキノオスの屋敷に、さらに王女ナウシカアの部屋に入っていった。(「風の谷のナウシカ」の名前はここから来ているそうです)
女神様は風の息吹のごとく、するりとどこにでも行けるのである。

ベッドで寝ているナウシカアは女神のように美しい乙女。傍らには二人の女中。どちらもまた優美の女神から美貌を授けられた美女!(状況の説明だけでコーフン状態!)女神アテネはナウシカアの親友の娘の姿となり、枕元で話しかける。「お洋服や下着がたくさんほうってあるのだから、それを馬車に積んで川に行って洗濯をしなさい」と。翌朝になり、娘はお父様にお願いし、馬車を用意してもらってから洗濯物を山と積み、お付きの美女たちと川に行く。みんなで洗濯をし、水浴びをし、それからオリーブ油を体に塗って、お弁当を食べてからボール遊びを始めました。(状況描写だけでコーフン!)

アテネは策略を巡らし、王女が投げたボールがそれて川に落ちるようにしむけた。お付きの少女たちが「きゃあ!」とあげた声でオデュッセウスは目が覚める。「ここは人間の世界か?あの娘たちは妖精か?とにかく助けを求めるしかなかろう」と、フルティンの下半身を葉っぱで隠し、お姫様にそっと声をかけるのでした。