さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

部屋で映画を。そして暗い気分に。

2023年07月29日 | らくがき


東京は37度だの38度だのという猛暑の連日。ホテルの宿泊費は上がりっぱ
なしだし、旅行は少し控えて部屋で映画を観ています。井上尚弥の試合が
見たくてLeminoのお試し視聴をしており、いろんな人に面白かった映画の
お勧めを聞きまくって片っ端から観るのです。

映画も本と同じで、本屋には山ほど並んでいるが、自分にとって面白い
本はごくわずか。ベストセラーや人気ものだって当てにはならない。
しかし自分の知らないエリアできっといいものがたくさんあるはず。
というわけで、知り合いに新しい世界を紹介してもらうのです(^益^)b

そこで推薦されたのが、このハリウッド映画「バットマン」ときたもんだ。
まず絶対に自分では選びません。推薦されても映画館には行きません。
無料視聴期間で、観るに耐えられなければ止めてしまえばいい、という
気軽さから観ることにしました^^;

アメリカ映画ではお決まりの正義と悪。まあそこまで単純でもなく、悪い
奴らは一掃すればいいのか、いや簡単に殺せばいいというわけではなく、
頑張って平和をもたらすんだ、という努力を続けるべきか?なんて葛藤が
あるわけです。

しかし、これまたお決まりの主人公の格闘術修行(せいぜい10分くらいなの
ですが)、カンフーめいたものから忍者の飛んだり消えたりという訓練まで!
後半の悪者たちとの戦いでは、銃を相手に格闘技の肉弾戦で何人でもブッ倒し、
また剣術の立ち回りも。「スターウォーズ」でもそうでしたが、どうして
最新式の銃を雨あられと撃ってくるのに剣や素手で闘うのかーしーら。

主人公には絶対に当たらない。いや必ず腕か肩にかする。混雑した道路を
主人公が車やバイクで疾走するが、他の車は並んでいないのでジグザグに
ひょいひょいと追い抜かしていく。うちの近くの甲州街道なんて、いつも
ぎゅう詰めに車が並んでるぞ?しまいにゃ人がワンサカいるショッピング
センターをすごいスピードで通り過ぎて行く。正義の味方が一般市民を
何人も轢き殺すこと間違いなさそうだが、、、もちろんそれはない。

「くだらねー!」と言ってはいけません。これは「ルール」なのです。
それを受け入れて楽しむものなのです。水戸黄門だって、助さん格さんと
少人数で悪人大勢を懲らしめるではないか。大怪我する人が皆無で。
ウルトラマンだっていきなりスペシウム光線をぶっ放しはしないではないか。

ホームドラマだってそうです。何人かがワイワイやってるとき、きちんと
順番にセリフを言います。私が日々目の前にしている会話は、やたらに
人の発言途中でかぶせて自分の話したいことを強引に割り込んで話す人や、
お互い相手の話は話半分にしか聞かずに、一応は「フンフン」言いながら
微妙にずれた会話を続ける人たちなんかがいるぞ?あんまりきれいに
順番に話すのが不自然だと思い始めると気になるものです。

つまり映画に「リアル」を要求してしまったら面白い作品じゃなくなっちゃう。


「こっちのほうが面白い」と言われて、バットマン2作目の「ダークナイト」
を観た。「暗い夜」ではなく、「暗黒の騎士」です。バットマンに敵対する
すんごい悪者「ジョーカー」が登場。金儲けやのし上がりたいという野望
ではなく、とにかく混乱と恐怖をまき散らしたいというハチャメチャな
悪人だ。こういう極悪人に、正義の味方はどう対処したらいいのか?

そういう葛藤は、「ならず者国家は爆撃してせん滅するべきだ」という
米国政府の方針に対するアンチテーゼなのかしら?


これはバットマン・シリーズじゃありませんが、「ダークナイト」で
出てきた極悪人ジョーカーに扮した犯罪者の話です。生まれも育ちも不幸で
大人になってピエロの恰好をしてアルバイトをしている主人公。ひどい目に
遭い続けて誰にも助けてもらえないどころか目もかけてくれない生活に
ついにプッツン。狂った殺人者となってしまうのです。

これはもうリアルすぎるアメリカ社会の闇を描いています。よく出来てる
だけにうんざりげんなりさせられる。救いがないからなー。いや~んw

小説でもありますよねえ。子供たちの残酷さをリアルに描いたゴール
ディングの「蠅の王」とか、全体主義の恐怖政治を描いたオーウェルの
「1984年」とか。「いい作品」だけど、「とことん嫌~な気分にさせ
られる作品」。そうだ、俺がファンである倍賞千恵子さん主演の映画
「PLAN75」もそんな暗い気分に落っことされる作品だ。なんでわざわざ
げんなりさせられるために観たり読んだりするのか。。。

そんな世界に住んでなくてよかった、とほっとするとか、そんな世界に
させないぞ!と力が湧いてきたりするのかな。w(ಠ_ಠ)w


上山田温泉の夜

2023年07月21日 | 関東甲信越


ホテル圓山荘には居酒屋が入っています。ひとりで温泉の豪華な夕食は食べるのも
大変なので、こちらに来て一杯やります。画像は生ハムトマト。生ハムは「まーねー」
ですが、トマトは美味い。


地酒の呑み比べセット♪ 昼の蕎麦屋でも飲み比べセットだったな。。。
去年いた店員のおばちゃんはいなくて違う人だったのが残念。


信州サーモンも頂きましたー。


さて本番の(?)温泉街スナックに繰り出す。あまりにも数が多くて、もう最後は
テキトーに決める。少しはずれたところにある店を選んだが、なんとほぼ満席。
こういう地元民に愛される店はきっといいだろう。


愛想を振りまくというよりは、親切な食堂のおばちゃんというタイプのママさん。


常連のおじいちゃんが、みんなで食べようといまが旬のあんずを持ってきました。
「ハーコット」という、生食で美味しいブランドあんず♪ なかなか食べられないぞ。
土産に持って帰りたいと思って売っている場所を他の人たちに聞いてみたが、農家や
道の駅といったところはみんな車でないと行けないところ。この温泉街や駅前には
店がありません。「あとは西友だなあ」ということで、翌日帰り道に寄ってみる
ことにしました。

あんずを持ってきてくれたおじいちゃんは、くるみも持ってきました。「これはなあー、
鬼ぐるみといって、普通のちいさいやつよりも立派なんだぞ」と繰り返していました^^;

みんなこの調子で和気あいあいと楽しくやっていたのですが、一番はじっこに座って
いるおじいちゃんは困ったちゃんでした。「浅草のひと!」と俺に何度も話しかけ、
「スナックで働く外国人女性に頼まれて金を貸したら、そのままドロンされた」
というくやしい思い出話を延々と話す。おそらくはみなさん何度も聞かされているので、
新参者の俺をつかまえて話したかったのでしょう。その話が酔っ払ってきたもんだから
何度も何度も何度もリピートwww

しまいにゃ怒った大声で繰り返すもんだから、隣のおばーちゃんやママさんにもたしなめ
られるのだが、全然止まらないwww いけませんなあ、こういうところで((+_+))


こちらで獲れた岩魚を焼いて出してくれました。カラオケを勧められて、ヘタなのに
「千曲川」を歌う。酔っ払ってきて一回歌うとリミッターが解除されるので、
結局みんなでグルグルと何度も歌うw となりのおばーちゃんはカラオケが大好き
らしく、「他の店に行って歌おうよ!」と俺を誘う。「だってここで歌えるじゃない」
とやんわりと断りを入れる。どんな店かわからんしな。。。

しばらくすると、「車で送るから一緒に行こう!」という。なんと酒を飲んでなかった
のね。でもどこに連れて行かれるかわからんしな。。。

下心で金をむしられたおじーちゃんは、最後までその恨みを喚いていましたw
残りの人生、立ち直ってしあわせに過ごしてくれよー。


なかなかのひとときでした。最後にはあんずを「3つ持っていきなさい」と持たせて
くれたのでした^^


戸倉上山田温泉に

2023年07月19日 | 関東甲信越


諏訪を出て、戸倉上山田温泉に向かいます。梅雨で全国的に雨模様ですが、なぜか
この旅の山梨、長野だけは降ってません。昨日は諏訪湖のほとりをブラブラし、
今日は駅から歩いて温泉に行く予定ですが、どうやら傘をささなくてすみそう。
素晴らしく運がいいです。こういうときに「普段の心がけがいい」という人もいますが、
このエリアだけにそういう人たちが密集しているわけでもあるまい。電車の広告で
「どんどん運がよくなる!」なんて本の宣伝を目にしますが、そんな本を読んで
運を変えられるなら、それは「運」ではないだろうに。そういうものにすがりつく
人は心がけがよくなくて、悪い運にまとわりつかれてるんでしょうなあ^^;


篠ノ井線に乗って山を越えると、千曲市を見渡す絶景スポットに出ます。


♪川~の流れ~に~、はぁ~な~び~ら~を~~~♪ ゴキひろし「千曲川」っス^^


「おばすて」というすごい名前の駅です。夜に「出る」かな?ここから電車は
掲示にあるようにスイッチバックで降りて行きます。

ここから上山田温泉に4㎞ぐらい歩いていくということも考えましたが、いつ雨が
振り出すかわからない天候なので、今回も電車で行くことにしました。


篠ノ井駅からながの電鉄に乗り換えて行きます。


去年の12月以来の再訪だ。


酒蔵がやっている蕎麦屋に♪ 飲み比べセットを楽しみつつ、蕎麦は普通の汁と
とろろ、くるみ汁があるのが嬉しい^^ なかなか人気でいつもいっぱいの店ですが、
車で来る人が多いせいか、ほとんどみなさん酒を飲んでません。酒蔵なんですから
飲むべきでせうに!


千曲川を渡って上山田温泉郷に歩いて行きます。


雨も降らないので、宿泊する圓山荘を通り過ぎて千曲川のほとりを歩いて行きます。


それにしても湿度がすごい。汗じとじとwww


これを聞くためにやってきたんです。ボタンを押すと、五木ひろしの「千曲川」が
流れるのだ。スローにのんびり歌ってます。ここではフルコーラス流れます^^
まわりに誰もいないので、2回聞いて一服しました(^益^)w


昔の初恋の想い出を歌う曲。♪わ~すれェ~なぐぅさに~ 帰らぬ初恋よォ~~w


ホテルにチェックイン。広い露天風呂をひとりでのんびり♪平日はイイ。
この宿、チェックイン時に「職業」を書かされます。去年「あ、これ・・・」というと、
おねいさんは「簡単に会社員とかでもいいんですよ~」と言いましたが、無職なんですw
「隠遁」とか「御隠居」とか書こうか迷って、漢字が大変だなと思って「無職」と
書きました。なじみの酒場でその話をしたら、「ハイパー・メディア・クリエイターって
書けば?」と言われてそんときゃ悪くないな、と思ったのですが、えらく胡散臭いぢゃ
ねーか、と思い直し、今回は「作家」と書きました。どうも「酒」とか「放浪」とかの
キーワードを入れて、カチコイイ名前がまだ思い浮かばないのです。だいたい「職業」
って何で求められるんでしょうね。人を認識するとき、「酒飲み」でいーぢゃねーかw

それで思い出した。小樽のなじみの酒場で、そこの店員さんが他の客に俺を紹介する
とき、「この人、花粉症の人でね・・・」とか、「働いてなくて飲んで歩いてる人」
とか言われました。職業で紹介されるよりはいいかも、と思いました^^;


諏訪でいつもの酒場に

2023年07月17日 | 関東甲信越


甲府の朝を迎えました。雲で富士山は見えない。


いつも乗る各駅停車で上諏訪に昼時に到着。昨夜はくさ笛で枝豆、ノアでナッツだけしか
食べていないので、暑くて疲れるし、体力回復のために奮発してうなぎを食べようか。
諏訪はうなぎが特産らしく、駅から湖に向かう途中にはこんなふうにいくつもうなぎ屋
さんがあります。画像で奥の「おび川」に入りました。


あとから入ってきた老夫婦のジイサンのほうが、何やらえらく威張っていて不愉快な
態度。せっかくうまいもん食べるってのに味が8%くらい落ちたなーw


松竹梅の竹です。真ん中のレベルだと、すきまからゴハンが見えるのねw
ビールはぐっと我慢しました。夜にかなり飲むからな。。。


ホテルのチェックインタイムまで、諏訪湖のほとりで黄昏れる。長い間座っていると、
ジョギングやウォーキングで通過して行った人が戻ってきて2回見たりする。
小さい子供を抱えている若いお母さんが通過し、どこかで遊んだのか、ずっと歩いて
いたのか、しばらくして戻ってきて反対側方向に通過した。重いだろうに、暑いのに
母の愛は強い。

画像では水陸両用車が湖上を進んでいます。このあとでホテルに向かうとき、道路を
走っていました。あれは一度大阪で乗ったことがあります。さすが大阪、ガイドの
おばちゃんはお笑いを交えながらずっと楽しいトークを続けていましたね。諏訪じゃ
そうはならないだろうなあ~。

いつも楽しみにしているネオステーションホテルの大浴場、サウナを堪能する。
ミストサウナもあり、それは少し熱めの湯が霧状に降ってくるのです。乾燥したサウナ
より呼吸器によさそうだし、心身共に汚れが落とされていくよう。そして水風呂と
源泉かけ流しの湯に交互に入る。これが極楽。

温泉の効能がいろいろ書いてある。自律神経失調症?過度な飲酒の記憶喪失症には
効くのかな?


さて「とんちん」に。右のポンパドールはそのあとです(^益^)b

とんちんの女性店員さんは、曜日によって違います。この日はいつもと違う人だな、
と思ったら、隣りのポンパドールのママさんが休みなので、そちらに助っ人に行き、
玉突きでこちらにも助っ人が来たということでした。違う店なのに、店員を融通し合い、
お互い飲みに来るし、俺みたいに客もいったりきたりなのですw


ここは飲みホなので、ついついいろんな酒を飲み過ぎてしまいます。前々回には
2軒目のポンパドールで記憶を失ったので、今回は意識して控え目に。。。


この日はポッカリと誰も来ませんでした。途中で常連さんが顔を出して、隣の
ポンパドールに来たけれど、目当ての色っぽいママさんが休みなので、今日は帰ると
言い残していきました。その人、前回はモエ・シャンドンをみんなに振る舞って
いたので、いくらくらいするんだろうと聞いてみたら、モノのよるけれど1マソ?
という話でした。むむむ、、、


というわけでポンパドールに。本来とんちんにいるはずの店員さんが助っ人のママさんを
やっていました。なんか混乱して変な気分^^;

前々回、すっかり記憶がなくなるほどに酔ってしまい、翌朝にホテルでハッと目覚めた。
なにやら妄想で(?)ママさんにホテルのほうまで送ってもらったような気がして
いたのですが、他にお客さんがいっぱいいたのに外まで歩いて来るはずがない、と
思っていました。前回、その夢(?)の話をしたら、「そうよー、さきち・さん、
すごく酔ってたので、送って行ったのよー」という驚きの発言。妄想じゃなかった
のかw

というわけで、次はお礼に菓子折りでも持っていくか?それともあの常連さんの
ようにシャンパーニュでも開けるか?と思っていたのですが、この日はなんとお休み
だったので、どちらにせよお流れとなったのでした。。。


こちらもめずらしく他に誰も来ませんでした。どっちも満員になったりガラガラ
だったり、なかなかちょうどいい感じになりませんね。いつもはとんちんに
いらっしゃるなじみの店員さんと楽しく過ごしました(^益^)w


飲むためだけに甲府に

2023年07月15日 | 関東甲信越


例によって各駅停車に乗り、飲むためだけに甲府にやってきました。3週間ほど前に
来たばかり。旅行サイトに溜まっていたポイントの有効期限がまもなくやってくると
気づいて、無駄にするならなじみの酒場に行くかとやってきたわけです。七夕だなあ。
織姫と彦星君、1年に一回しか会えないと? 1回でも会える相思相愛の恋人が
いるなら幸せでしょう。「残り半分しかない」と「残り半分もある」という考え方の
違いってか?「全然ない」人から見れば贅沢もんじゃねーかーw


さて例によって夕方に出動だ。スチワーデスの隣に「キング珈琲」なんて喫茶店が
あるんだな。今度行ってみようか。。。


もはや全然「ニュー」じゃない銀座街に入っていきましょう。


あれっ? えいじ閉まってるぞ?! ワンオペだからこういうこともあるかーw


くさ笛はテレビに続けて出たりしていつも混むようになってしまったので足が
遠のいていましたが、しばらくぶりに入ってみました。早い時間でもいっぱいで、
一番はじっこになんとか座れました。新しい短冊が増えています。なぜか古いやつと
かぶっていますが、値段は同じ。長年値上げをしてないところが偉いね^^
女将のトヨコさんも元気いっぱいでした。


ビールのあとにいつもは並んでいる日本酒を順番に行くのですが、ノアに行く前に
酔っ払い過ぎるのが続いていたので地域限定クラフトチューハイなるものを試して
みる。はっはっはw


日が長くなったなー。2軒目なのにまだ明るい。


マスターも元気でした。今年になってから少しやせてきてます。暑くてあまり食欲が
出ないんだってw

このときにいた先客は元ダイヤモンド加工の会社の人。甲府は宝石加工の産業が盛ん
だったのです。アフリカに原石を買い付けに何度も行ったという話をしていました。
ザンビアでは、空港のトイレで当時衆議院議員だった元首相の細川氏に会ったとか。
あちらは視察(?)で来ていたそうで。のちに総理大臣になる人の隣に並んでションベン
したというのが自慢らしく、この夜だけで3回も言っていたので、この30年あまりで
いったい何回その話をしたんだろうなあ、と思ったりしたのでした^^;