スーパー・ハードスケジュールのバスツアーもいよいよ最終日。
ふたたび500kmの長旅でウルムチへ向かいます。
途中こんな形をした木のあるところで休憩しました。
中国人は、なぜか「○×に見えるでしょ?」というのが好きなようで、これも
あっちから見るとナントカに見えて、こっちから見るとカントカに見える!などと
やっておりました。あまり関心がないので、わざわざチェングォに通訳を頼み
ませんでした^^;
はるかかなたの島国からやってきた私にとって、枯れた木がナントカに見える
ことよりも、この広大な大平原を眺めていたほうがずっと興味深い。
ツアーのメンバーはゾロゾロと広がって歩いておりましたが、例のドラえもん、
なんとボソボソと生えているこの葉っぱをむしってもしゃもしゃと食べていました。
是非ビデオに撮りたいような気がしましたが、目の前なのでさすがに無理^^;
チェングォも別の所から見ていたようで、あとで「見たかい?ドラえもん、葉っぱを
食べていたよ」と私に耳打ち。この葉っぱが食べられるなら、見渡す限り
御馳走が並んでいるってことじゃないかねェ(^益^;・・・コノシアワセモノ!
展示用?のパオがありました。
こちらのほうは丸太小屋。すきまを泥で埋めておりますが、雨や風で隙間風が
入ってきそう。しかも中は暗いでしょうねェ。。。
何かに見えますか? 無理やり見えたところでねェ…^^;
ところで長いバスの移動中、居眠りをして目が覚めたらまわりに誰もいない!
そういえば、チェングォに「トイレ休憩だよ」と言われて眠かったもんだから
「俺はいいよ」と応えた気がする…。
どれくらい寝ていたのだろう…。炎天下だもんだから、バスはエンジンを止めて
エアコンも止まっているもんだから、おそろしく室内の気温が上がり出した!
うげげ…。ドアは運転席のどこかをいじらないと開かない!唯一開く運転席
脇の窓を開けてみたが、俺が出られるほどのスペースはなさそう。頑張って
はさまったらどうしよう?!
そうこうしている間に気温はどんどん上がる。40度を越えたら日干しになりそう。
こりゃ大ピンチだ!ドアは全然開かないしー!バスの周りには誰もいない…。
しかたなく一番前に腰かけた。幸い数分経ってツアーのおばちゃんか帰って
来ました。バスに入ろうとしたのだが、こちらは「開かないよ」と身振り手振り。
そしたらやっと外から開けてくれ、無事に出ることができました…。_| ̄|〇
そこはなんかつまらん石の土産屋でした。。。
棒のアイスを買って食べてひと息^^;
チェングォと町を歩いていると、ご覧の通り、「美食街」という通りがありました。
ちょっと期待できますね。
ウルムチでの最初の食事と同じように、屋台での焼き物が主流でした。
なんとなく品揃えの良さそうな店を選ぶ。ここはどうも一番人気のようです。
肉、魚、野菜が山ほど並んでいるところで焼いてもらう食材を選び、奥の
テーブルに腰かけます。風向きによっては煙がモウモウと襲ってくるのだw
先日訪れたカナス湖で捕れた魚があったので注文しました。こちらの民族は
どこに行っても同じような中東系のスパイス味ですw 身は柔らかい。
飲み物はビールではなく、こちら特産の蜂蜜と柚子のような柑橘系の香りが
ついた飲み物。イスラム教徒は建前上、酒を飲みません。ちょっと寂しい(^益^;
ここで働いていた12歳くらいのお嬢さんが、「おしん」みたいでとてもかわいい。
注文を聞いて料理を運んでいます。目が合うと恥ずかしそうにニッコリ(^益^)
おぢちゃんも、つられて目が合う度にニッコリ(*´`*)…
食べていると、何やら店の人たちが口げんかを始めました。
隣の店のお嬢さん(20歳くらい)が、こちらの店の人たちをにらみつけながら
金切り声で文句を言っています。
こちらのおばさんも負けじと言い返しています。雰囲気はとても険悪(゜゜)
そうしているうちに、警察官がふたりやってきて、隣のお嬢さんを厳しい顔で
説得し始めました。どうもあちらのほうが分が悪いようです。するとお嬢さんは
一生懸命怒鳴り続け、ついには泣き声になってしまいました。
警察に押しとどめられては引くしかありません。お嬢さんは隣の店に引き上げ、
それでも憤懣やるかたなく、目に涙を浮かべながらずっと睨んでいました。。。
何があったんだか、こちらの幼いお穣ちゃんも心配そうに立っておりましたw
カナス湖の魚、羊の串焼き、そして名物のぶっかけうどん(?)となりました。
小さな田舎町ですから素晴らしい御馳走とはいきませんが、ばっちいドラえもんと
ホテルの円卓で食べるよりは、ずっと旅行に出た気分になれるお食事でした~。
しかし、まだこちら特産の砂漠ワインを飲んでないんだよ!いつになったら
飲めるんでしょーかっ!どこに行っても地酒を順番に飲み続けるポリシーの私。
ウルムチに飛んで来てから数日が経過しているのに、まだ全然飲んでないー!
ウイグルのお姫様に美酒を注いでもらうという日がくるのだろうか…。
連日の5時起きでの観光も夕方になり、もうホテルへ帰れるかなー、と思いきや、
やっぱりどこかに連れて行かれる。最後にゃトナカイさんの所でした。。。
ま、見るのはいいけど…。
ほ~ら、やっぱり土産屋に連れて行かれるー(゜゜)
トナカイの角を煎じた酒? 漢方薬? いらんっ!
このあと、なんとなんと四方八方で雷が鳴り、ガラガラドンドン!
そして黒い雲が広がってどしゃ降り!
砂漠の広がる地方だっていうのに、大雨になるとはw
廃墟じゃありません。いちおうホテルです。表は少しきれいにしてやがるのに^^;
先程の雷が落ちたせいで、ホテルは停電。フロントにはロウソクが灯っていた。
毎日似たようなフツーの中華料理コースで、また例のドラえもんと同席するのも
気が進まないため、贅沢にも団体観光パックのお食事はキャンセルし、街に
繰り出すことにしました。 ドラえもん、3人前食っていいぞ~(^益^)
チェングォの友人のウイグル人情報によると、この街には大きな通りが2つ
だけだそうですw
チェングォはホテルで食べようと、西瓜かメロンを買おうと物色。
黄色いやつが「ハミ瓜」といって、こちらの特産。当たりだと素晴らしく柔らかくて
甘いのですぅ~。行商のおばさんはメッシュの入ったメロンを勧める。
「日本のメロンだよ!」と自慢していました^^;
マスク・メロンじゃないよねえ。
ホームラン・メロンというのもあるよね。
アンデス・メロンって、アルゼンチンの山のことじゃなく、「安心ですメロン」の
略だって御存じでしたか?
例の固くて香ばしいパンを売っています。これ美味いんだけど、夕食にはなあ。
中国ではよくこのような少年が働いています。
がんばって声を出していました~。
このパンが固くて香ばしく、とてもおいしいのです。
砂漠を旅する人々だから、保存食として活用されたのでしょうね。
というわけで、またまた団体でのランチタイム。
旅行客としては地元の質素な料理を試してみたいものなのですが、いつも同じ
ような中華料理のコース。まるでひと昔前の温泉宿の定番料理みたい?
こちらの街道、一本道で狭く、このように観光バスがあふれているのであせります。
おいおいおい、どうやって乗り切るんだぁ?
横は崖だったりするし、舗装道路のはじっこは崩れていたりする。
タイヤ半分道路からはみ出しながら走ったりするのでヒヤヒヤw(゜゜)w
カーブですれ違ったりするときが一番恐ろしい。
ガードレールがなかったりするのに、崖の下は見えないくらい急だったり…。
この横をはみ出しながら急カーブを曲がる!とても寝てなぞいられない!
この運転手、早朝5時半から数百キロひた走り、夜の10時過ぎまでひとりで
運転したりしています。日本では「4時間以上ひとりで運転しない」となったのにw
全然それどころぢゃねー!
しかしこれだけ緊張する道ならば、居眠り運転などありえるはずがないか?
すんごい急カーブでは崖に向かって走っているよう。
あとでチェングォに「ビビったなあ~~。バスが崖を転げ落ちたりしないのかあ?」
と言うと、「たまに落ちるんだよ。同僚のひとりは、こういう道を観光バスで落ちて、
妻子を失ったんだよ。言わなかったけど…」と白状。ヤダネー!!!
ま、バスが崖を転げ落ちることもなく、無事に帰還できましたよ…。
il||li _| ̄|〇 il||li
タイトル、読めないよね^^;
「禾木」という村で、カナス湖の近くのモンゴル族のいる地域ってことなんですが。
ここではこんなふうに、小さな少年も馬を乗り回しています。
スイカとかメロンに目がいってしまう私(^益^)b
でもナイフはないし、大きなのをまるごと買っても食べきれないw
というわけで、こちら特産のトマトを一個、朝食に。
うまかったよー! 川で洗って食べました^^
そしてこれが梨。シャキシャキ、とてもジューシィで、しっかり甘い!
すっかり観光地化していて、こんなふうに小さな子供までが民族衣装を着て、
観光客を楽しませていました。
馬は沢山いて、観光客を乗せてお散歩。
あの上の高台は見晴らしがよいらしく、大勢登っておりました。
なにせ団体バスツアーで時間は限られており、急いで行って帰ってくるのは
うんざりなので、私はパス(^益^; 若者チェングォはしっかり登ってゆきました。
帰って来て様子を聞いてみると…
別によい景色でもなかったよ…
とのことでした^^;
ホレホレ、観光地化されているものだから、地元民が一生懸命舗装道路を
造っておりました。土産物屋が増え、トイレはきれいに整備されており、
ますます開発されてゆくのでしょう~w
すっかりおなじみの羊の串焼き。この煙は腹にしみますぞ。
麺をうっています。回転させながらビヨ~~ンと伸ばし、それをたたんでまた回転。
どんどん細くなってゆくのです。