さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

立山カルデラ砂防博物館

2023年06月29日 | 関東甲信越


ケーブルカーを降りて、ついに立山アルペンルートもおしまいです。数分後に富山行きの
電車が出発するところでした。次は1時間後。急ぐ旅ではなし、このあたりを散策して
みましょうか。何もなかったら喫茶店でもあるかな。


すぐ近くに川がある。


立山連峰から流れてくる水はとってもきれい。あの山の上の雪解け水だなあ。


駅をはさんで反対側に行くと、「立山カルデラ砂防博物館」なるものがありました。
おお、これは入れねヴァ。無料エリアと有料エリアがありました。1時間もないので
なんちゃらシアターがある有料エリアはやめておき、無料エリアに入ってみる。


おお、通ってきた雪の壁だ。いまはバスより少し高い程度だったけれど、こりゃ5倍
くらいの高さがあるぞ。すごいねェ~~w


砂防っつ~のは、切り立った谷に流れる水は大雨が降るとすぐに氾濫し、鉄砲水が
発生するので、それを食い止めるべく何か所も水を堰き止めて、災害を防ぐ工事
なのです。


土砂災害の映像がありました。広島であったなあ~。


そうそう、熊本地震でも山が崩れましたね。

狭い谷底を流れる川が氾濫すると、何トンもあるような巨石なんかが一気に山から
崩れ落ちてくるという映像もありました。そしてそれを防ぐために砂防を作り、
長い年月をかけて山を整備してきたという映像など、ひとつ数分のプログラムを
結局全部見ました^^; これでおいらも砂防博士!


砂防工事をするために活躍したトロッコ列車もありました。


急な山の斜面で作業をするため、こんなふうにスイッチバックを何度も繰り返して
トロッコは上り下りをしたそうです。


アルペンルートを降りていく

2023年06月27日 | 関東甲信越


ホテル前の弥陀ヶ原から山を降りて行きます。バスに乗るにはホテルのフロントを
通して予約しておかなければなりません。宿泊客は俺ひとりだったのですが、
昨日向かいのホテルに泊まった中華系家族が同じバスに乗ろうとやってきました。

俺が先に並んでいたのですが、降りる客が出ると中華系お嬢さんがさっと横はいりして
バスに乗り込みました。中国人は列の順番を守る習慣がなく、我先にと割り込みます。
文化の違いとはいえ、ここは日本。郷に入っては郷に従えっつ~のw


立山アルペンルートもいよいよ終盤。ここ弥陀ヶ原から美女平(名前がいいねえ♪)に
行き、そこからケーブルカーで立山駅に、そしてローカル線に乗って富山に向かいます。


バスのなかで、「ナントカ山、すんごく高いんだよォ~」と説明がありましたw


七曲りとかいって、ヘビがのたうつみたいなワインディング道路をバスは進みます。
こういうところ、きのう歩きましたが登る場合はけっこう大変なんですよ。


なんどもUターン!


ひゅうう、と回るとずんずん降りて行きます。高低差すごいよー。


称名滝という、4段になっていてすごい落差の滝を通過。バスは一度止まって、
乗客みんなが見られるように徐行してくれました。


直径10mとかいう巨木も通過~。


杉。花粉イヤ~ヨw


なんの木だったっけ、とにかく素晴らしい原生林だと説明がありましたー。


んで美女平に到着。その名前の由来が書いてありました。美しいお姫様が、許婚者に
会いに来て、時が来るまで会えないと追い返されたときに、一本の杉にそのせつない
気持ちを祈ったそうで、のちにその杉は「美女杉」と名付けられ、この辺りが「美女平」
と呼ばれるようになったとか。俺なら帰さねーなーw

そのときに歌った歌を三度唱えれば、男女を問わずその恋が成就すると信仰された
とか。ホントカヨw ちなみに杉は2本立ってるが? その歌は画像をクリックして
大きくして見て下さい。


離れて全景を撮りました。おそらくは右のほうでせう。みなさん、この画像を見て
祈ってみんさい。うまく恋が実ったら、メッセージかコメントをヨロピコ(^益^)w
ムリだと思うけど


下界に降りてまいりました。


んでケーブルカーに。


みなさんサササと席をとったら、俺だけ立つことになりましたw でもすぐだよ^^;


右奥が電鉄の立山駅。そして電車が入ってくるところでした。


弥陀ヶ原の湿原を一周した

2023年06月25日 | 関東甲信越


弥陀ヶ原の湿原散策、もう少し先まで歩いてみようと進んできました。
あいかわらず鳥の声があちこちから聞こえています。

ずっと誰もいません。平日の早朝はねらい目の時間帯ですね。この時間は弥陀ヶ原の
ホテルに宿泊した人しか歩いていないはず。マイカーは入れないところですから。
前夜に立山荘に泊ったのは俺ひとりでしたから、こういう贅沢な散歩ができたん
だなあ^^


もやがなければ、ずっと向こうには富山の市街地が見えるはずなのです。


ここは「ラムサール条約」に登録されています。主に水鳥の保護のため、それらが
生息する湿地を守っていこうとする条約なのです。だから鳥の鳴き声パラダイス
なんだなあ。


あの先あたりまで行って戻ろうかと考える。ゆるやかな下りなので、ついスイスイ
進んでしまうのです。(これが帰り道に登りになって、結構大変だったんだ)


そろそろ時間的に戻ったほうがいい、と思ったところで、大回りコースの一番先まで
来てしまいました。2時間コースと言いながら、片道40分もかからなかったぞ?
それならと、同じ道を戻ることはせず、横に曲がってぐるりと一周することに
しました。(しかし、帰り道は意外に登り坂がこたえて、ヒーコラ時間がかかったの
でした。。。)


せっかく来たんだし、こんな素晴らしい大自然をひとりっきりで堪能したんだし、
行かないよりは「行ったけど、ちと疲れた」のほうがいいよねえ♪


戻る道はちょっと難所もありました。


小川の上を、石を飛び移っていかなきゃならないところもあったぞ。


雪に埋もれて道が見えないところも。気をつけないと、雪があると思ったらボコッと
下に落ちてしまうようなところも。わからないからちょっと怖かったーw


弥陀ヶ原の湿原を散策

2023年06月24日 | 関東甲信越


弥陀ヶ原の朝を迎えました。山を下るバスは9時なので、朝食後に湿原を散歩する
ことにしました。


ホテルのすぐ前から散策路が始まっています。朝の7時台だけに、誰もいません。


静かで広々としており、空気はひんやりとしているが寒くはない。実に気持ちが良い。


ぐるりと巡るコースは、小さく回る1時間コースと大きく回る2時間コースのルートが
あります。まあ1時間ほどで帰ろうかと歩いて行きました。


まもなく水たまりが見えてきました。これが「ガキの田」と呼ばれています。
地獄に落ちた餓鬼が飢えをしのぐため田植えをしたという伝説があるそうです。


冷たそう。このエリアは立山の噴火の際に起こった火砕流のあとなのだそうです。


「ガキの田広場」に出ました。ベンチがあるので少し座る。この広々とした場所で、
鳥の鳴き声がまわりから聞こえてきます。「ワッホゥ!ワッホゥ!」これはカッコウ
でしょう。「ウォー、ウォフェホウ!」これはホーホケキョのウグイスですね。
これが360度から、まるで自分のまわりにあちこち配置されて、みんなで順番に
とぎれなく鳴いています。遠くの山から、驚くほど近くから、俺ひとりのために
一斉に合唱してくれているよう。なんとまあ素晴らしい音楽会でしょうか。


小回り1時間コースの半分までやってきました。でもまだ20分経っていません。
それなら大回りでもいいか?


せっかく大自然の中、誰もいないところをひとりで歩いているので、とりあえず
もう少し先まで足を延ばしてみよう。あまり遠ければ途中で引き返せばいいじゃないか。


立山カルデラ展望台と夕日

2023年06月22日 | 関東甲信越


立山荘にチェックインしましたが、日暮れまでまだ時間があるので、歩いて約20分
という「立山カルデラ展望台」まで行ってみようと考えました。宿の人に聞くと、
「しばらく行ってないからいま雪がどんな状況だかわかりません」とのこと。こちら
スニーカーで軽装ですからね。まあ足がずぼっと入ってしまうようなら断念すれば
いい。そう思って部屋に荷物を置き、玄関を出ようとすると、別のスタッフの人が
「どんな様子だか見てみようと、先に上がって行きました」とのことでした。

雪はそれなりに積もっているが、わりと固くなっているので上を歩けるぞ。おそらく
スタッフの足跡と思われるものを見ながら登っていきました。


道は雪でわからないところもあるが、ポールが立っているのでなんとか。


息を切らせながら頑張りましたよー。腰はなんとか大丈夫(^益^;


展望台まで行くと、宿のスタッフの人がいて、先導・偵察(?)をしてくれた
お礼を言いました。もちろんあちらはずっと(?)先に来ていたので、入れ違いに
降りて帰りました。


絶景ですぅ~~(-ω-)/ 画像の中央右あたりにあるのは滝です。


滝をアップ。動画で水が落ちているのも撮影しました。


これは翌日訪れた「立山カルデラ砂防博物館」に展示されていた地図です。いまいる
展望台は小さい字ですが左にあります。そこからこのぐるりと山に囲まれた大きな
谷(カルデラ?)を目の前にしているのです。


だ~れもいないところでこの迫力の景色をひとりじめであります。


宿に降りてきました。雲で見えませんが、富山の市内方面に日が沈んでいきます。
まだ太陽があるうちは空の青が残っていますね。


下界は雲海に包まれておりますな。


最後のかけら。。。


太陽は向こう側にいってしまいましたー。ロマンチックな瞬間だが、、、

さておき、夕食時に大きな食堂に行くと、奥のほうにひとつだけセッティングされて
おり、そこに座るようにと言われました。酒の「立山」を注文したときに、スタッフの
おねいさんに「もしかして今日の宿泊客は私ひとりなんでしょうか」と聞いてみると、
少し笑って「そうです」とのこと。こんな大きなホテルに俺ひとりかい~~~w
そういえばチェックインのとき、自分の名前を言う前に既に俺の名前が入った紙を
出してたからなあ。。。

夕方風呂に入ったとき、誰もいないので「来ないといいな~」と思いながらひとりで
入りました。そうとわかりゃ、もう一回のんびり「貸し切り風呂」に入って、湯舟の
はじにタオルを置き、そこに頭をのっけて寝っ転がりました^^

夕食の際、スタッフのお嬢さんとしばし話をして、ここは空が晴れていればきれいに
星が見えると教えてもらい、スマホに撮った星の写真を見せてもらいました。何せ
標高2000mで、まわりに明りがないからなあー。しかし残念ながら空は曇りでしたw

以前に標高2300mの千畳敷カールにある宿に泊まったとき、高山病の症状が出て
頭痛がして一晩眠れないことがありました。ここも2000mなので少し心配していま
したが、幸い頭痛は起こらず。しかし夜はずっと眠れなかったなあ~。酒を1本だけ
だったからということかどうかはわからない。