日がさして気温が上がると、雨のほうがいいかと思うし、週末また梅雨が戻ったら早く明けないかと思うに違いない。今日は出かける用事もあるし、雨や霧の日が恋しい水曜日。
デジカメのファイルを整理していたら、霧に煙る杉木立の墨絵を見つけた。5月下旬に清里スケッチ旅行で出かけた王滝に向かう山道をスケッチした。まるで「水墨画」のように山道に霧がわき、杉の木立や潅木、熊笹がぼーっと現われては消えて、と絵心をくすぐったのだった。
ひと月ほどスケッチを寝かせておいてから、先日えいやっと一気に描きあげた1枚。ふう、やれやれと筆をしまい、墨が乾いてから床に置いて記録しておいたものだ。雰囲気は出た。出たのだけれど、こうして離れて見ると大きな欠点が少なくとも三つ見える。
偶然とはいえ、予想よりもうまく描けた部分が二つ。差し引き、一つマイナスだけれど、手直しすればまだ救済できるかもしれない。しかし削るわけにはいかない墨絵だから、手を入れてもっとダメになる可能性も高い。いいさ、その時は描きなおすから、と少し心に余裕が生まれたのが今年これまでの収穫だ。
1年の折り返し、後半に向かって自分の欠点が見えてきた。無知の知という自覚が大事、と言い聞かせる。
深山の、今にも熊が出そう、すばらしい!
でも、このにじみが案外に面白いかなと、そこいらは気にいってます。それでも欠点が目についてアレなのですが、もう少し手を入れてなんとかなるか、この週末にためしてみます