![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/e1/8c33f4760aa962bfc911b09e3b145740.jpg)
「山笑う」は、好きな春の季語だ。寒々とした無彩色の冬山が、芽吹きはじめ、彩りあふれる春の山に移ろう季節、山が笑うのだ。「ふぉっほっほ」と笑い声こそ聞こえないものの、やっと暖かくなったじゃないかとにんまり微笑む姿が浮かぶ。
羽村の実家から多摩川の土手まで散歩に。釣り人を横目に河原に腰おろして、対岸の柳とその奥の山並みをさっとスケッチ。姿形にはかまわず、木々の新芽や枯れ草からのぞく立木の若葉、そしてみずみずしく脱皮したセミのようにつやめく山並みのを紙にしみこませる。
ちょっとスケッチ、の時に持ち歩く固形絵の具を、プラスチックの筒の部分に水をいれた「簡易筆」でといて、スケッチブックに色をのせる。真っ白な紙から山の笑いが浮かんできたらいいのだ。
鉛筆でスケッチして、うまくしあがったら墨で「清書」する水墨画も、モノクロームの想像力を刺激して楽しいのだけれど、ときどきは色をたっぷりちりばめた水彩を描きたくなる。色が欲しいだけだから下書きもせずに、筆だけを走らせる。構図や濃淡に腐心して息つめるようにして紙に向かう「絵画」とくらべて、落書きの楽しさは、どれだけ心が躍るかがキモだ。
まだまだとらわれているけれど、春。もっと心開かないとつまらない。
羽村の実家から多摩川の土手まで散歩に。釣り人を横目に河原に腰おろして、対岸の柳とその奥の山並みをさっとスケッチ。姿形にはかまわず、木々の新芽や枯れ草からのぞく立木の若葉、そしてみずみずしく脱皮したセミのようにつやめく山並みのを紙にしみこませる。
ちょっとスケッチ、の時に持ち歩く固形絵の具を、プラスチックの筒の部分に水をいれた「簡易筆」でといて、スケッチブックに色をのせる。真っ白な紙から山の笑いが浮かんできたらいいのだ。
鉛筆でスケッチして、うまくしあがったら墨で「清書」する水墨画も、モノクロームの想像力を刺激して楽しいのだけれど、ときどきは色をたっぷりちりばめた水彩を描きたくなる。色が欲しいだけだから下書きもせずに、筆だけを走らせる。構図や濃淡に腐心して息つめるようにして紙に向かう「絵画」とくらべて、落書きの楽しさは、どれだけ心が躍るかがキモだ。
まだまだとらわれているけれど、春。もっと心開かないとつまらない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます