晴れ時々休み

雨でも晴れでも地球は回る。夏でも冬でも日は昇る。だから一歩ずつ時々休んで前向いて歩く♪

稜線の風の如く

2009-10-21 | ●墨に遊ぶ・水墨画
40歳を前に遭難死した画家・犬塚勉の制作ノート、「稜線の風の如く」には「風景ではなく自然を描く」「自由でのびのびした自然な暮らしの中から作品が生まれる。自然があれば何もいらない」と書かれていた。

晴天の午後、窓から山並みを眺めていたら、それらの文章を思いだして御岳に向かう。遊歩道の散歩道で、前から気になっていた「気になる木」を四方から眺める。逆光が目に痛いけれど、ここかな、と位置を決めておおまかに鉛筆スケッチ。まだかたいススキの穂が、白い光を浴びて風に揺れる。

何度か通わないとどうなるかわからないけれど、ふと画題だけ浮かんだ。「秋風に寄りそう」なんてどうだろう、と自問。ちょっと情緒に流れすぎているか。だったら「気になる木」かぁ、CMじゃないしなあとぶつくさこぼしながら、とにかく観察する。近くで白鷺を見つけた。水面が、くだけた光をはね返す。風が吹いている。


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