写真は古いポストカードコレクションから
赤貧洗うが如しの友人のイラストレーター・高橋克也の個展の案内ハガキが届いた。おお、まだ生きながらえて元気でやっていたんだ♪ 友人とはいってももう何年も会っていないし、かつて一度しか会っていないし、せいぜい賀状の交換をしているくらいだけれど、古い友人なのだった。さかのぼれば、うーん、古い話だ、ぼくが個人事務所で仕事していた頃、ニフティ(旧ニフティサーブ)全盛の頃だから90年代の最初。フォーラムで知り合った仲間だった。当時から貧乏だった高橋は、それでも生き延びる意欲にあふれ、あやしい同人誌活動を楽しみながらこつこつとイラストレーター活動を続けていた。そんな貧乏人を訪ねて京都に出向き、居酒屋でおごってもらったのだから、今さらながら自責の念に身もだえする。にしても、今も貧乏変わらずというのも見事としかいいようがない。
でも色鉛筆(とパステルもかな)でいい絵を描いている。作品集をかねたサイトで素敵な作品が見られる。ここ→「高橋克也イラストレーションファイル」
今回の個展は「色鉛筆の色をぎりぎりまで引き出そうと、力ずくの新技法に挑戦した新作シリーズを中心に展示します。大樹をたんねんに描いたセンチュリアシリーズや、ミニチュアシリーズ、絵本原画なども出品」ぜひご観覧いただきたいけれど、何でまた南青山などといったこ洒落たところでやるのだろう。似合わない。国分寺や国立の多摩地区にもギャラリーはあるのだから、と思うけれど、やはりメディアの目につきやすい場所がいいのかもしれない。プロのイラストレーターなのだから売れないといかん。
高橋克也イラストレーション展(Powered Pencil)
■2005.11.21(月)~11.26(土)
■ 午前11時~午後7時
最終日午後5時まで
■SPACE YUI
■港区南青山3-4-11 ハヤカワビル1F
■電話 03-3479-5889
近くについでのある方には是非ご覧いただきたい、素敵な絵の展覧会です。
それにしても青山のギャラリー、似合いませんか。いや、よくみんなからも云われるんですよね~。
じっさい僕自身も、青山あたりはまわりの空気がふだんと違うもんだから、息苦しくなることがあるほどです。なのでいつも青山に出向くときは、大阪・天王寺界隈で採取した新鮮な空気をボンベに詰めて持ってゆき、3分に一度のペースで吸入しながら歩いてます。身体になじんだ空気って、やっぱり気持ちいいですよ~。
あ、それから作品についても過分のお褒めにあずかり恐縮です。あれ、色鉛筆だけで描いてるんですよ。品質はともかくとして、時間だけはめいっぱいかけてていねいに作ってますので、よかったらぜひご覧くださいね。