木曜の夕方、日暮里方面での打ち合わせの後、常磐線で上野に。山手線に乗り換え東京まで出て、そこからJR中央線で直帰の予定だったけれど、上野駅のホームを歩いている間に気が変わり、公園口改札から上野公園に向う。
20数年前、隣駅の御徒町の小さな雑誌社で編集の仕事していた頃は毎年、上野公園で花見して繁華街に繰り出した。夏の動物園に不忍池(しのばずのいけ)、真冬の広小路の飲み屋に年末のアメ横。10数年間なじんだ生活空間が急に懐かしくなり、夕暮れの公園をぶらぶら歩いた。
不忍池の柵越しに覗いた巨大な蓮の森は凶暴なまでに威圧的だけれど、よどんだ水に引き寄せられるように集まった人々がベンチに座り、池の中の森に向き合う。おでん屋の屋台に灯がはいり、背広姿のおっさんが丸椅子に腰をおろす。何かいいことを期待してノラネコが足元に集まる。
ネオン輝く広小路から御徒町駅まで歩く。大きな通りの右手には福神漬けの酒悦本店もすぐ隣のビルに鈴本演芸場も健在だ。よかった、と何だか安心して鍋横入り口の前から駅に入り、夜の東京駅に向った。
手術を終え、ようやく退院してすぐ、次女の上野高校(上野公園の敷地内にあり)の入学式でした。
式を終えて上野の春爛漫を楽しんでぶらぶら。
散りかけの桜を眺めながら、生きてまた桜を見ることができたんだなーと。
上高では、冬季のマラソンコースは不忍池だそうで、娘は「ああーやだなー今日は、バズ(しのばずのバズですね)○周だよー」とか言ってました。
その後何度か上野公園に足を運びましたが、あのときの春の上野は忘れられません。
一番上の写真、「バズ」に向かってくつろぐサラリーマンの後ろ姿、ワイシャツ姿とベンチにかけた上着の置き具合、なんかいいね♪
ですね。しかも退院直後だとなおさら。
マラソンコースが「バズ」ってのは楽しそうにも
思えるけれど、走る本人はそれどこじゃあない
んだろうなあ。
仕事の合間に動物園行ったり、夜は繁華街に飲み
に出たりとこちらはそんなしょいうもない思い出
ばかりです