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数日前から兆候はあった。電源が入りにくい。レンズカバーが半分しか開かない、ズームがきかない…等々。まあバッテリーが弱っているとそんなこともあるし、と事実を直視せずに自然回復を願っていたのだった。が、とうとう最後の時が来た、愛用のデジカメ。奇跡を願ってチャージが済んだばかりの予備バッテリーに入れ替えて起動。瞬間、動いたが数秒もすると、外れた歯車をむりやりモーターで回そうとするような頼りない機械音がするばかり。もう動かない。それでも3年くらい働いてくれたのかな。取材でも使うし、散歩に持ち歩くし、メモ代わりにも使っていたし、と酷使したのは間違いない。
新機種の話をしたり、古くなってきた現役機種に文句をつけはじめると不機嫌になり挙動不審になるところが不思議のひとつでもあり、可愛いところだ、というのは、昔はマックのことだった。冷蔵庫が不吉な音を立て始めると、炊飯器も同調し、洗濯機までもが怪しげな動きをする、という電気製品同調の反乱の件はよく知られている(ほんとか)のだけれど。今現在もっとも使用頻度の高い「家電製品」はノートPCとデジカメだ。ノート(旧型のThinkPad)も今や風前の灯だ。いつだったか、フルチャージしてあるのにACアダプターを外すと5分で動かなくなると文句をつけた。これが今では、電源アダプターを外した直後に警告が出る。「すぐにバッテリーを交換するか、チャージしないと止まるぞ」といった脅し文句だ。まさか、とたかをくくっていたら本当に直後に電源が切れた。こいつも時間の問題だ。きっと。
ズーム比は小さいし、手ぶれ補正もないし、ISO感度も低いし、などと愛機を愚痴ったこともある。仕方ないか。この年末に痛い出費だが、仕方ないよね、さて次はどの機種にしようかなとひそかに楽しみなのも本当の気持ち、ふふ。写真は、昼飯に向かう道すがら撮影した中野坂上近くの光景。文字通りの最後の一葉(1枚)だ。
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