そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

天国の本屋~恋火

2008年09月20日 | ラブロマンス/青春


2004年 日本 111分
■2008.9.7 DVD
■監督  篠原哲雄
■出演 
   竹内結子(翔子/香夏子)  玉山鉄二(健太)
   香里奈(由衣)  新井浩文(サトシ)
   香川照之(瀧本)  香川京子(幸)
   原田芳雄 (ヤマキ)

 《story》

「願いはかなう。想いは伝わる。」
「大切な人を失ったあなたと、
    大切な人を残してきたあなたへ。」

ピアニストの健太は、楽団を解雇され、自暴自棄になっているところをヤマキに天国の本屋に連れて来られた。そこでバイトをするはめになる。子どもの頃憧れていたピアニストの翔子に会う。彼女は片耳が聞こえず、ピアノを弾けないでいた。かつての恋人が花火師で、花火が暴発し片耳が聞こえなくなったのだ。その後、不治の病で入院し死んでしまった。恋人の花火「恋火」を見ることなく、二度と会うこともなかった。恋人のために作曲していた組曲はラストが未完成のままだった。健太は、彼女と一緒に曲を完成させる。一方、健太と同じく生きたまま天国に連れて来られた由衣は、自分のために交通事故で死んだ弟に会うことができた。翔子の姪である香夏子は、叔母である翔子の恋人に、もう一度「恋火」を作ってほしいと頼む。

 本当に天国があったらな

もうそんな空想の世界のことを信じなくなってしまった。座敷わらし、幽霊、山の神様、秘められた超能力、異次元の世界、タイムトラベル・・・・・映画の世界では、そんな夢のような話をどんどん実現させてくれるけど、昔ほど「もしかしたら」なんて思わなくなった。そんな不思議な体験をすることができるのではないかと、胸をわくわくさせていた時代が懐かしい。天国・・・そんなものがあったら・・・
心の問題を解決するために、こうして天国の人たちが手助けしてくれたらどんなにすばらしいことだろう。みんな同じ事を思うにちがいないから、天国は大忙し。まるで心を病んだセラピーワールド。でもまあ、あんな落ち着いた自然があふれた世界だったら、現実の世界よりいいかもしれない。好きな本も読めるし。

以前読みかけてやめていた本を最初から読んだ。辻内智貴の「青空のルーレット」「多輝子ちゃん」  うん、一気に読んだ。おもしろかった。生きることがうれしくなっていくような作品だ。人と人とがつながって、夢を追いかけ、お互いに夢を大事にしあい、「生きている」実感がわく。生きるために生きているのではない。夢を追い求める自分を感じたくて生きている。年をとっても夢を持ち続けたい。ただ生活するために毎日を必死で働いているのではない。自分だって夢がある。子どもにも夢がある。その夢を持ち続けていけるように、楽しく生きていこう。よし、映画を見るぞ。


ノートに眠った願いごと

2008年09月20日 | ラブロマンス/青春


2006年 韓国 106分
■原題「TRACES OF LOVE」
■2008.9.6 DVD
■監督 キム・デスン
■出演
   ユ・ジテ(ヒョヌ)  キム・ジス(ミンジュ=恋人)
   オム・ジウォン(セジン=喫茶店のウエイトレス)  
   チェ・ジョンウォン(ミンジュの父親)

 《story》

「海に浮かぶ砂丘 谷を染める紅葉 
   命を呼び覚ます雨音 秘密を運んでくる風
      すべて 
           あなたに見せたいわたしの宝物だった。」
「10年後-彼女が残した新婚旅行へ。失われた「想い」を捜して」


ミンジュは旅番組のテレビディレクター。司法研修員生のヒョヌからプロポーズされる。ある日、デパートに家具を見に行く約束をするが、ヒョヌの会議が長引き、ミンジュはデパートの地下のコーヒーショップで待ち合わせをすることにした。しかし、突然デパートは崩壊して、ミンジュは帰らぬ人となる。それから10年、ミンジュの父親が突然訪ねて来て、ミンジュの1冊のノートを渡す。そのノートには、ミンジュが夢見た新婚旅行のの計画が綴られていた。ヒョヌは、その計画に沿って旅することを決意。ヒョヌが、ミンジュとの思いに浸りながら歩いていると、行く先々で同じ女性と出会う。声をかけともに行動したとき、その女性が語る言葉がかつてヒョヌがミンジュから聞いた言葉であることに驚く。その女性は、デパートが崩壊したときに地下のコーヒーショップの店員だったのだ。瓦礫の下敷きになり、彼女はミンジュの話で励まされた。そのとき聞いた話があのノートの新婚旅行計画だった。ミンジュは息絶え、彼女は救出されたのだ。

 美しい景色、美しい思い出、美しい出会い

ミンジュが意図したとは思えないけど、そうとらえて新しい人生を歩むヒョヌをのぞみたい。そのノートが彼女の思いを伝えると同時に、新しい出会いに導いたのだと思いたい。人生の目標を失っているヒョヌに、自然はこんなに美しく、歩むことはこんなに楽しくて、人を愛し生きてほしいと伝えているのだと。自分のことは思い出の中に、新しい世界を旅してほしい。まだまだすばらしい街、景色、できごとがいっぱいあるはず。そんな前向きに語るノートなんだと。それが彼女の願い事なんだと。

久しぶりに子どもが帰ってきた。仕事の関係でしばらく自宅にいるようだ。元気そうでなにより。映画のことを話せるのがうれしい。1週間に1度映画館に行きたい。そうすることって贅沢なことだろうか。レイトショーで1200円、月4回行ったら4800円。タバコも酒もやらない。少ない小遣いを唯一映画鑑賞に使う。できればだれかと行きたいけど、付き合ってくれる機会も少ない。ストレス解消。しかしながら、最近は、疲れ果ててしまって、外出する気力がなくなってしまった。見たいけど、体がしんどい。昨年より、映画館に行く回数が減った。でも、見たいよね。週末、行きたいよね。