そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

犬神家の一族

2007年05月07日 | サスペンス/ミステリー

1976年 日本 146分
■2007.5.3 BS2
■監督 市川崑
■出演
  石坂浩二(金田一耕助)
  高峰三枝子(犬神松子)
  三条美紀(犬神竹子)
  草笛光子(犬神梅子)
  あおい輝彦(犬神佐清/青沼静馬)
  地井武男(犬神佐武)
  川口晶(犬神小夜子)
  川口恒(犬神佐智)
  金田龍之介(犬神寅之助)
  小林昭二(犬神幸吉)
  島田陽子(野々宮珠世)  坂口良子(那須ホテルの女中・はる )
  小沢栄太郎(古館恭三弁護士)  加藤武(橘警察署長)
  大滝秀治(大山神官)  寺田稔(猿蔵)  横溝正史(那須ホテルの主人)
  岸田今日子(琴の師匠)  三国連太郎(犬神佐兵衛)

 《story》
大財閥を築いた犬神佐兵衛は、不可解な遺書を残し他界する。事件が起こることを心配した弁護士の助手が、金田一耕助に援助を頼む。しかし、耕助が到着した日、その助手が毒殺され、事件の幕が開いてしまう。腹違いの三人の孫、野々宮の孫娘の遺産相続にまつわる奇怪な殺人事件が起きる。

 独特な雰囲気を醸し出している
この独特な雰囲気が何とも言えない。懐かしくもあり、怖くもあり、人間の醜さを滲ませながらも優しさが裏表になっている。無邪気でもあり鬼にもなる登場人物たち。意糸がねじれてもつれてうっちゃりたくなるところを、金田一耕助が絶妙に糸をほどいていく。じっさいのところ、何がどのようになっているのか詳しくはわからない。金田一のように、はっと発見して、わかったと言えないつらさがある。それでも金田一が謎解きをしたら、何もかも終わったような気持ちになれる。この映画は3回くらいみただろうか。やっと3回目にしてわかったこともある。頭の悪い私には難解なのだが、あのおどろおどろしい雰囲気がたまらない。出演者を並べてみると、なんと豪華なメンバーだろうとあらためて感じる。

  夢「叔母」
久しぶりに夢を見た。叔母が出てきた。母方の妹だ。私が小学生のときに20才くらいで、よくかわいがられた。ある日、筆箱を買ってきてくれた。喜んで包みを開けた。でもその筆箱は、ふたがあるだけの簡単なものだった。落胆を隠しきれなかった。叔母は私がもっと喜ぶと思っていただけに、「どうしたん?」という顔をしていた。その頃の筆箱は、磁石で止めるようになっていて、中が層に分かれているものが人気があった。だから叔母が買ってきてくれたものはあまりに簡素なものに感じられた。それがうまく言えなくてだまっていた。あっけらかんと、「こんなのみんな使ってないよ」と言えばいいのに・・・
夢の中で、あの頃の若いままの叔母が家に来た。私の家は小高い丘の上。叔母がもう帰るというので、送ることになった。息子が駅まで車で送るという。後から考えると不思議な光景だ。若い叔母。今の自分。大人になった息子。ありえない構図だった。元気でおられるだろうか。うまく話ができない私は、あの頃のことを話せないでいる。

 うれしさと寂しさ
成人した息子を見ていると大きくなったものだと喜びがると同時に、家を離れ巣立っていく寂しさがある。大学ではなく専門学校を選択した。CGの道に入りたくてコンピューターの専門学校の道を選んだ。自分で決めたことだから、それでいいと思った。自分の考えを持ち、自分で道を切り開いていくことが大切だ。2年間の学習を得て、就職を果たした。その間、作品が新聞に載ったり、パンフレット掲載されたり、うれしいこともあった。毎日、地道に通っていた。私の大学生のときと比べたら、数段真面目に勉学に努力していると思う。
ゴールデンウィークに帰っていた、息子も福岡に帰った。広島では友だちに会って、不摂生な生活だったが、福岡では健康的な生活が送れるように望んでいるよ。