そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ルームメイト2

2007年05月04日 | サスペンス/ミステリー

2005年 アメリカ 92分
■原題「Single White Female 2 : The Psycho」
■2007.4.29 wowow
■監督 キース・サンプルズ
■出演
   クリステン・ミラー(ホリー・パーカー)
   アリソン・ラング(テス)
   トッド・バブコック(デヴィッド)
   ブルック・バーンズ(ジャン)
   フランソワ・ジロディ(レナード)
   トレーシー・マッコール(レイシー)

 《story》
ホリーは、やり手のキャリヤウーマンで、同僚とルームメートとして暮らしていた。ある日、恋人であり得意先ののデヴィッドとその同僚が浮気をしているところを目撃する。そこで新しいルームメート先を見つけ引っ越す。そのルームメートのテスと次第に親しくなっていったが、テスがホリーの服を身につけたり、同じ色の髪にしたり、異常な行動を取り始める。

 「パニックルーム」を想像していたのだが
イメージとかなりちがった。少しがっかりだった。ルームメートの制度自体、日本にはないだろう。アメリカの大きな家だからできることだ。ワンルームで生活する日本ではありえない。3LDKでも同じじゃないかな。
精神的に異常な人なんだろうと思う。もしかしたら病気であって、本来は殺人を犯す人ではないかもしれない。そんな訳あり的な、悲しみを伴うものだと、同情もするが、初めから異常者=殺人者=モンスターみたいな構図があって、善と悪がはっきりわかれていて、淡々としていた。ラストは、墓から手が出てくるみたいな、新しい殺人者の誕生みたいな、そんな雰囲気があった。PART3ができるのだろうか。

公式サイト「ルームメイト2」

 「きれる」
自分が短気になって失敗しないようにと願っている。しかし、最近は、人がきれて自分にとばっちりがこないようにと願っている。きれやすくなっていく人間。ストレスのためなのだろうか。理性が弱まり、自分を心からコントロールする力が弱まっている。突然ナイフで刺されたり、火をつけられたり、なぐられたりしたらたまらない。人間が持つ怒りや悲しみは、あって当然。それを持たない人はいないと思う。喜怒哀楽があるから人間であり、もちろん怒りも悲しみも経験する。でも、それをいったいどこにぶっつければいいのだろうか。今の日本はそれを弱い立場の人に向ける。学校でも、社会でもそうなのだ。強い者には向けない。向けさせない仕組みができつつあるのだ。怒りや悲しみは、権力をかざす者に対して生まれる。しかし、そこにそれらを向けられないからこそ、弱い立場の者の前で「きれる」