■2005年 アメリカ 98分 スカラ座
■2006.1.19 試写会
2007.2.19 wowow (日本語吹き替え)
■監督 ロベルト・シュヴェンケ
■出演
ジョディ・フォスター(カイル・プラット)
ピーター・サースガード(カーソン)
ショーン・ビーン(リッチ機長)
マーリーン・ローストン(ジュリア)
エリカ・クリステンセン(フィオナ)
ケイト・ビーハン(シテファニー)
《story》
夫が事故死。その夫の亡骸と娘とともに、カイルは、アメリカに向け、旅客機で飛び立った。飛行機の中で数時間眠った。目を覚ましたカイルのそばに、娘の姿はなかった。機長の許可を得て、飛行機の中を探すが、娘は見つからなかった。調べていくうちに、乗客名簿に娘の名がないことがわかった。また、遺体安置所からの死んだのは夫と娘の二人であると連絡が入った。娘は本当に飛行機に乗ったのか。肉親の死という悲しみから、現実を受け入れられずに幻を追いかけているのか。真実は・・・。
「彼女は、航空機設計士。
そして、一人の母。
高度1万メートルの上空で、
幼い娘が失踪した・・・。
その時、最新鋭の旅客機は、
史上最悪の《戦場》に変わる--!」
「高度1万メートルの密室、
跡形もなく消えたひとりの少女・・・。
容疑者=全乗客425名。
--それは、史上最悪の飛行計画。」
久しぶりに行ったスカラ座、元朝日会館。エレベーターに乗って7階で降りる。そこに大きな映画館がある。小学生のときに、ここで「チャップリンの街の灯」を見た。視力が悪かったので、かなり前で見た。巨大スクリーンで、見上げてみた。懐かし映画館だ。今は、近郊にシネマコンプレックスがあり、駐車場も無料で、豪華なイスのお気に入りの映画館があるので、街中の映画館に来ることはほとんどなかった。今回は試写会に当たったので、思い切って出てきた。
映画館で見ると、ほとんどの映画がよく見えてくる。迫力があるからだ。大きな映像、そして音響。私はこの映画はおもしろかったと思う。途中あっけなく答えが出てくるが、何となくわかってくるので、ここら辺で後半のアクションに移ってもいいかなと思う。ジョディ・フォスターが好きなので、疑問点はよしとして、楽しんで見ることができた。最後はすっきりさっぱりかな。
フライトプラン公式サイト
2007.2.19 wowow (日本語吹き替え)
何が真実か見極めること
人に何か言われたら、「そうかなあ」と、それを信じて自分を疑うことが多い。でも、彼女はちがった。何が自分をそこまで駆り立てるのだろうか。目覚めたとき、娘がいたことが真実なのか、それともこの飛行機には乗り込んでいなかったのか、搭乗券も荷物もない、記録も残っていない。見た人もいない。私でなくとも、自分を疑うだろう。あの窓のハートがなかったら、彼女も自分を疑ったことだろう。何が真実なのか見極めることは難しい。目に見えるもの、耳に聞こえるものが真実であるとは限らないのだ。みんなが言うことが正しいとは言い切れないのだ。自分をも信じることができないなんて、つらく悲しいにちがいない。たとえ結果的にまちがっていても、自分を信じる勇気がいることがわかった。まちがいはこわい。本当は子どもはいなかったとしたら、飛行機から降りる自分は世界中を敵にまわしてしまったような挫折感を感じることだろう。それでも、どんな結果が訪れようとも、1%の可能性を信じて守らなければならないものが現れることがある。自分のためでない。もし、子どもがいなかったらそれでいい。でも、もしいたなら、救い出せるのは信じている自分だけなのだから。