人間は、もともと「マイナス思考」の人が多いらしい。
それを、あえて「プラス思考」に変革するためには、本人の努力と強い意志が必要だ。
子どもの頃、苦労したという自覚はもっていなかったが(比べようがないので)・・・
私は本来、絵に描いたような「マイナス満載の考え方をする子供」だった。
近所の大人たちから、私を称して「明るくて、楽しい子ね」とよく言われたのは、
親に心配をかけないように、子供ながら「大きな仮面」をかぶり通してきただけだった。
20代の前半までは、心の奥底に潜む“暗い塊”と、全てに覆いをかけたような考え方と
他人に対しては“決して本性を見せない性質”は、変わらず・・・・・
今、思えば本当に、一人ぼっちで、切ない時間を過ごしていたように感じる。
人生の転機となるような、幾つかのきっかけと、素敵な人との出会いによって、
徐々に心が解き放たれていくことにはなったが・・・・・
私自身の場合は(ながぁ~い)時間をかけて、変化していったように思われる。
単純に一言では語りつくせないが・・・・あえてそうしてみれば・・・・・
マイナス思考だった私が、プラス思考になったのは、「ケセラセラ」という言葉があり、
その精神を受け容れたことと、その覚悟(決意)をしたことにあるだろう。
※「ケセラセラ」とは、スペイン語で「どうにかなるさ」という意味である。
そして、何よりも重要な要素は、「自分自身を大切な存在として認識すること」。
自分が背負っている境遇や生い立ちを、たとえ“苦難だ”と感じてしまっても・・・
それを乗り越えることで、「自分を成長させることができる」と思えたことも大きい。
今の私が、より身近に感じているのは、「日々の生活を楽しむこと」、そして、
「常に肯定的にとらえながら暮らせるように努力すること」。
もちろん、肩に力を入れることなく、さらりと全ての出来事を受け容れられる度量と
余裕があれば、何もこわいものはない。
また、今後の課題として思い描いているのは、社会や他人のために最善を尽くしたり、
自分の価値観で自分を取巻く全ての人や仕組みにかかわっていくこと――。
それはきっと、「プラス思考」なんて小さな世界を飛び越えて、自分に大きな自己実現と
自己成長をもたらしてくれることだろう。
そんな余裕のある“豊かな生活が送れる未来”を、今は願うだけである。