11月26日(水)より
9時から手術。
手術後は疲れてすぐに眠るだろう、と思いきや!
まったく眠らず動きっぱなし。
「看護婦さんだけでは無理」ということで、
夜の付き添いをすることになった。
予定外だぁ・・・!
●「トイレくらい行かせてもらわな、どもならん!」
術後は、紙おむつか、人工的な排尿か?
と問われ、日頃使っている「紙おむつ」をお願いした。
ところが、
「漏れた時のため」と「自ら排尿する」とは、
同じ「紙おむつ」でも違うらしい。
「トイレに行く」と言ってきかない。
安静にするどころではない。
「トイレくらい行かせてもらわな、どもならん!」
人としての権利権を守るがごとく、
どすの利いた声である。
体に手が触れようものなら、
「邪魔されてなるものか」と振り払う。
その様は、明らかに異様・・・!
認知症からくる症状かと思ったが、
全身麻酔の後にある「興奮状態」らしい。
●首の点滴も抜いてしまった!
「これだけは絶対にはずされないように」。
「これ」とは、首にとりつけた点滴。
私はそれを監視しなくてはいけないのだ。
うとうと・・・ハッ!
まさか・・・
首の点滴がはずされている・・・
ほんのちょっとの隙に やられた~!!
夜半の1時だというのに
お医者さんも駆けつけて、処理してくださる。
私がついていながら・・・・申し訳ない。
しかし、一睡もしないで動きっぱなしの人の「監視」には、限界がある。
このようなことに毎晩つきあっている人もいるのだろう。
夜半に眠れていたことは、ありがたいことだったんだ。
●「睡眠の注射」が効かない・・・。
夜半3時、看護婦さんが言い出した。
「睡眠の注射を打ちましょうか?」
副作用はないのだろうか?
咄嗟にそう思った。
しかし、これでは私の身ももたないし、
母もますます異常になっていく。
注射をお願いする
しかし・・・!
注射の効果は、まったくなし・・・
へえー、効かないことがあるんだぁ!
●「子守唄」も効かない・・・。
母:トイレに行ってくるわ。
娘:今日は紙おむつでしような。
何を言っても、この繰り返し。
ふと、思いついたのが、「子守唄作戦」。
よし!
ところが・・・
寝させてもらえない、同じことに何度も答え続けてきて、
イライラ・・・!
優しい声なんて・・・
子守唄なんて・・・無理だー!
そこで、心の中で歌いながらお布団をとんとん・・・。
母:なんや?
娘:子守唄でも歌おうかと思って。
母:そうやな。
母は私の頭をなぜながら、
五木の子守唄を歌い出した。
「逆やん!」と思いつつ、私は「子ども」になりきることにした。
なんと母は、2番までを全部歌いあげたのだ。
こういうことは、よく覚えているんだよなあ。
歌いきって、母は言った。
母:さあ、あんたはもう寝な。
私はちょっとトイレに行ってから寝るから。
ああ、今夜はまだまだ終わらない・・・!
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