総理がコジキでコジキがソーリィー 126 自殺したかった凶悪犯 なのに、小説家は“闇”を希望のように伝えている人たちがいる。 彼らの心の闇を照らせば、必ず“魂の殺人”が行われていたのだ……。彼らもまた被害者という答えが導かれるのは、わかっている。 --だからこそ、そんな答えを出したくないから、彼らは上辺だけの理解をする。 つまり、いつもの心に“闇”をつくったからこそ、理解できたという上辺だけを繕っているのだ。 人が人をころすのは昔からあることで仕方がないこと。 戦争はむかしからあることで、なくなることはない……。 まず、彼らのこころがそうなのである。 --殺人をした少年も、傷ついた魂を見ようとしなかったのだ。 今にも死にそうな少年の魂を殺そうと自らしたのである。 --マスコミでは、この前の十七歳の事件でも「人殺しを一度してみたかったんだ」と科学の実験のようにいった。 これを大見出しにしていた。 あるニュース解説者は、冷静な答えを言っていた。 「こういう犯罪者は過去にもいました。でも、その少年は一年後の公判で言いました。自殺したかった、でも一人で死ぬのが怖かった」と。 少年は一年たたねば、自分の心の中のことを表現することができなかったのである。 --“闇教育”では、そんな弱音は吐いてはならないことになっている。 彼はそんな負け犬になりたくはなかったのだろう。 負け犬よりも犯罪者を選んだのである。 彼のまわりには、合法的犯罪者がほとんどであるから、彼はそれを選択したのかもしれないという人もいる……。
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