磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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154甘党ハードボイルド!

2007年03月25日 | ライト小説
アカネさんシリーズ001
恋のタイムマシーン

十三、バック・テュ・ザ・ヤング



154甘党ハードボイルド!



中根は白岩が本当に敏腕の刑事だったなんて、思えなかった。

恰好はつけているけれど、あれじゃテレビ番組の刑事だわ。

本当の刑事があんなに恰好つけていたら、ギャグでしかないわと、屋敷の人たちの間でもちきりになっていた。

「早く、見つけてくださいよ。白岩刑事さん」

「刑事はもうやめた」

「見つけないってことですか?」

「そうじゃない。敵はこの元警視庁敏腕刑事、白岩が登場したことに恐れおののいているのだ。へたな刺激をすれば、人質の生命が危険というものだ。フフフ…」

「そうでもないんじゃないですか」

「何をいう!」

「このことは、社長に伝えますよ。せめて、公園の公衆電話から、だれが無言電話するか、調べてみてはどうなのよ。ただの“いたずら電話”とすまさないでくださいよ」

「ただの“いたずら電話”? “いたずら電話”は場合によって、傷害罪にだってなるんだ。気軽に考えてはいけない」

「なによ。わたしは“いたずら電話”なんかしないわよ。それよりも、もしかしたら、無言電話をかけているのは茜お嬢様かもしれないのよ。見合いをしたその夜に行方不明になったのよ。相手のことがいやで、家出なされたのかもしれないわ」

「それも、そうだ。では、行ってくる。もし、犯人からの電話があったら、引き延ばしてください。携帯電話で、わたしにすぐに知らせること! 相手の電話番号もメモしておくことだ。わかったな」

「ええ」

三十分ほどして白岩刑事はもどってきた。

「電話ボックスに、茜お嬢様の指紋がたくさんあった。つまり、これは誘拐ではない可能性が強くなった」

「それだけじゃ、決まらないでしょう?」

「そのとおりだ。だから、可能性だといったはずだ」

白岩刑事は、甘納豆を食べはじめた。現実にハード・ボイルドに生きるのは疲れる。

健康食品はかかせないと味わって、食べていた。








閑話休題

藤村屋さんで、動画。

ちりめん山椒や、卵焼きを

つくっておられる場面が視聴可能です。

痛快!エブリディが
おばんざいの取材に来てくれはりました










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