磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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076 今どき

2008年01月23日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


三、なんて! すてきな世界




076 今どき


中根がカファオレをそそいでくれた。

テーブルをみわたす……。

さすが茜だわ! 朝食にはこれよね。

私と好みがいっしょ。

「その髪型、なんとかなさったほうがいいですわよ」

中根は姉か母親のようにいった。

「いいえ、このままでいいのよ」

だって、もとの世界に帰ったとき、髪の毛はすぐにはのびては来ないじゃないの。

そうなったら、小一郎とかに「おお、オッカネー、失恋でもしたのか、髪切って」とか、言われるに決まっているのよ。

女が髪をきったら、すぐに失恋って結びつけたがる。

その単純さが、かわいくないのよ!

まったく茜の気持ちもわからないではない。

こういうことを、現在、セクハラ行為のなかにも、含められているのも至極当然のことかもしれない。

だけど、考えてみれば、この世界では男は女で、女は男の立場にいるわけよね。

だったとしても、私はやっぱり、この髪形がいいわ。
--髪形も好きなのがいいわよ!

それに元の世界に帰ったら、困るものね……。

「でも、お嬢様、学校に行かれるとき、まわりの人たちがおかしいと思うのじゃないですか」

「いいのよ。パパは男性開放運動を好のんでいるのよ。その娘なのよ」

「それはそうでしょうが……」

オカネスキーがド派手な化粧で入ってくる。

「あらあら、中根さん、今どきの若い人たちには、若い人たのファッションがありゃしゃんせ!」

「ありゃしゃんせっていってもね……」

「ファッションに敏感なのは、今の若者の特徴でありゃしゃんせ。それでよろしおす!」








閑話休題

アメリカの選挙も

あまりよいものに思えませんね。

国のあるべき姿なんて

こととは関係のない論争。

あれじゃ、アメリカが

よくなるとは思えません……。

システム以前の、

候補者の心構えが、

好きになれません……。










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