あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 075 茜が茜になりすます 「茜、明日、機材がとどいたら、特急で直してあげるでごじゃります!」 「あっ、そう。でも何日もかかるんでしょう」 「ええ! でありんす!」 「よかった!」 「どうしてでありんす?」 「この世界が好きなんですもの」 「でも、この世界のオカネお嬢様が行方不明では世間が騒ぐでごじゃります。そのあいだ、こちらのオカネお嬢様になりすましていて欲しいのでありんす」 「ええ、いいわ」 「それなら、明日、大学に行ってくりゃしゃんせ!」 「ええ。楽しみだわ」 あの小一郎もきっとスカートをはいて、不気味な黄色の声を上げていることだろう。 「その言葉づかいも直して欲しいでありんす。ここの世界では、そんな話し方はとても男性らしいことなのでありんす。もっと、女らしい言葉をつかってくだしゃんせ!」 茜はうれしくなっていう。 「わかったぜ」 ポーズまで決めている。 「なんか、むかしの日活映画のスターみたいね」 「日活映画のスター、そんなのわたし知らないでありんす!」 「だから、むかしのって言ったのよ、失礼しゃちうわー」 茜はオカネスキーから言われて、この世界での茜が着ている茜の価値観では、男物の服を着た。 「その方が、お嬢様らしくっていいですわよ」 明日は大学が楽しみだわー。 学長もスカートをはいているのかしら? どんな、お化粧をしているのかしら……。 おもしろいわね!
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