磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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アレルギーっ子の暮らし応援Book

2006年01月25日 | 読書日記など
『アレルギーっ子の暮らし応援Book』
   佐藤のり子/東京新聞出版局2005年

何度も書いていますが、僕もアレルギーです。
今は落ち着いていますが、子ども時代は大変でした。



学校の先生には主治医から書いていただき、
ご理解できるようにもっていく必要があるようですね。

入園優先や職員加配などもある地区によってあるそうです。

学校は薬の投与はできないというけれど、
何のために保健の先生はいるのだろうか?
もう少し柔軟な発想をしていただきたいものですね。

小児アレルギー学会では、
「食物アレルギーによるアナフィラキシー 学校対応マニュアル 小・中学校編」を公開しています。

処方できる医療機関と登録医のリストは「アナフィラキシー対策フォーラム」にあります。

「学校環境衛生の基準」の改訂についてというのがあるそうです。この基準満たしてもらいましょう。

学校で農薬が撒かれる場合があるそうです。
それは構内の木々に対する消毒だったりするそうです。
農林水産省の『住宅地等における農薬使用について』をプリントして配るといいそうです。


僕は幼稚園のとき、三色弁当でしたが、五色弁当を推薦されていました。
二色増えていました。
海外旅行のときのアレルギー用の食事を注文するための英会話も書かれてあります。

アレルギーだけに関したことではありませんが、対人関係で大切なことは、「説得よりも納得」でしょうね。別の言い方をすれば、力でおさえこむのではなく、理屈で話しをしてあげて欲しいと思います。

自治体(公立小学校や保育所含む)におけるアレルギー個別対応給食に関する要望書の例が書かれてありました。

アレルギー対応食品というものがあるらしいです。下「」引用。

「治療として除去食物療法を行いましょう。
 厳格な除去をしていた頃は、「金持ちしかできへん療法やん」と言われたこともありました。なにしろアレルギー食品は高い!自然食品が一般食品の1.5から2倍なら、アレルギー食品は2~3倍近くします。でも除去食をしないでいたとしたら、どうでしょう。病院通いをくり返し、交通費・診察代・薬代など、それに勝るとも劣らない金額を払う羽目になるのです。同じ払うなら症状で苦しむより、健康で家族が笑って暮らせるほうがようですよね。」

【アレルギーショップ等のレトルトパック・冷凍食品等】
ヘルシーハット
辻安全食品株式会社
中野産業株式会社
アルファ食品(株)
アレルギー・アトピー対応食品


この著者が書いておられるように、
いろいろなことを考慮して、
パンよりも米飯がいいですね。


【関連記事など】

環境汚染からみたアレルギーとのつきあい方 アレルギーっ子の生活百科 第三版
アトピーは治る 誤解だらけの“環境病”


もくじ[健康・食品・福祉・医療]


【感想】アレルギー対応食が普通の食品の二~三倍なら、買える人もいるのではないでしょうか?
たしかに、苦しむよりはいいでよすね。薬を飲むのも、楽なことではありませんし。
もっと安全な食品が簡単に安価に手に入る社会であってもらいたいものですね。


偉大なる童話作家の洞窟

2006年01月25日 | 短編など
偉大なる童話作家の洞窟

童話作家になりたい僕の夢。
どこか外国の街?
おそらくデンマークを旅している僕は
あるビルの中を訪れた。

ビルにはペンキでガラス張りに絵がかかれ、
あまり愉快にかいてるあので、
ここはどこかと訊ねたかった。

すると、ガラス張りの下に洞窟が見えた。
ビルの中に洞窟?
不調和な感じだが、何か愉快だ。

ガラス張りの右へ行って、
階段をおりて、ホールから
その洞窟を訪れることにした。

洞窟のなかから何か楽しい音楽が
流れていた。

うんとなかを見てみると、大勢の人たちが
大人から子どもまで踊っていた。

「わーい、楽しそうだな」
何って思って、なかに入りたい気持にかられ入っていった。
いつもの自分とは違う。
いや洞窟の中の人たちが何だか違う感じがした。
洞窟はなだらかな階段になっていて、
天井はホールの様になっていた。

そして天井は音楽とともに色々な絵が浮かびあがった。

「ディスコかなあ?」
と思って踊っている気のよさそうなおばさんにきいた。
「ここはどこなんですか?」
「ここはいいでしょう。偉大な童話作家がつくりあげた
夢の洞窟なのよ」
「それで、ここはどこなんですか」

「本当に楽しくって、偉大なる童話作家はすばらしい物を
残してくれたでしょう」
と踊りながらおばさんは話した。

「えっ。偉大なる童話作家が」
僕は驚くとともに、こんな素晴らしいお酒を飲まないで、
こんなに楽しく踊っている人たちはみたことがなかったので、
「おばさん、僕も童話作家なんです」
と言ったが、おばさんは素知らぬ顔で、
楽しく踊り、おじさんとおばさんが僕の手をひいて踊り出させた

「ねえ、ここはいたいどこなの。
あの洞窟の底の黒く光る所には何があるの?」





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もくじ--童話作家--


【想起】この偉大なる童話作家はアンデルセンでしょう。
アンデルセンの伝記では、彼は女性にもてなかったので、
舞踏会では踊る相手もいないとか、相手を断られたとか、
そんなことが書かれてありましたね。

しかし、童話という芸術では彼はうまく人を踊らせてくれるし、
彼自身も踊っていた。だれよりも上手に華麗に踊っていた。

そして、その彼が生まれたのは、
深い悲しみ、苦しみ、絶望からだったと僕は思っていたのでしょうね。

たぶん、そんな感じだったと思うけど、
夢で見たのをそのまま書いているだけといえば、そうです。(-_-;)


D129.ラッキー・マザー

2006年01月25日 | 【小説】 レインボー...
X.赤色の部屋(虹の世界)

D129.ラッキー・マザー





「環境によって、生物は形を変えていったんだよねえー」
「そうみたいねえ、海で生物は生まれたのよね」

「そう人間は肌の色で差別というのをしているらしいが、人間だって最初は一つだったんだよ」

 人間の細胞の中にミトコンドリアがある。その中に遺伝子を持っている。その遺伝子は母方からしか遺伝しないのである。そのDNAを調べていくと、母がわかっていく。

 それを研究したのが、ハワイ大学遺伝学部のレベッカ・キャン教授である。各国の女性のDNAのルーツを捜す研究をしたという。十五万年前の彼女はアフリカにいたという。彼女はミトコンドリア・イブ、ラッキー・マザーといわれている。彼女のミトコンドリアだけが受け継がれたというのだ。
 しかし、仮説でしかないという学者の意見もある。

「そうよね、差別はいけなわいよね」

「動物……、遺伝子は大切なもので、人類はその貴重な種を受け継いでいくと昔は本に書かれたあったものだ。しかし、ハエと人類の遺伝子はそほど違いもないという」

「えっ、ハエと……」
「そうだよ。人間さまの方が偉いかい? それなら、空を飛べる人がいるだろうかあー。あー、いやいや、もう言い争いはする気はない……」

 人間は空など飛べもしないし、植物のように自らだけでは生きてはいけない。

「ハエと人間がそう違いがないのか」
「もちろん、遺伝子のことじゃよ。人間には文化がある。しかし、最近の人類はとくに先進国といわれている悪い道にそれた人たちには、文化がわからなくなってきている。食べ物についてでもある。伝統食はいいものじゃよ」

「それはママにもきいているわ。でも、私のおじいさんはやりすぎよ」

「いや、菜食主義も悪いものじゃない。よく考えておられると思うよ。食物だって環境の一つで軽んじてはいけないことだよ。日本人の子供たちは、カレーやハンバーガーなどの柔らかいものばかりを食べるようになって、噛むことが少なくなり、顎の発育が悪くなって、歯並びが悪くなるし、それから肩凝り、腰痛に悩んでおるそうじゃないか」

「カールのように、野菜を食べまくったらそんなことはないでしょうね」
 ユリカは笑いをこらえていた。

「そのとおり、ア・ハー」
「どうしたの、カール!」

「もう、もとの世界にもどれるよ」
「本当?」
「本当さ。さっき、あのフクロウさんにきいたんだからね」
 フクロウの親子がウインクした。

「じゃ、どうすればいいの」
「簡単さ。それは……」
「それは?」
「それは、今、一番、言いたいことを大きな声で叫ぶんだ」

「今、一番、言いたいことを大きな声で叫ぶのね」
「そうさ」

「そうすると、この不思議な世界から出られるのね」
「そうさ、はやく、言ってごらん」
「えっ!」

 スゥーとユリカはおなかにいっぱい空気をすいこんだ。

 そして、
「ママ、大好きよー」
 と、われんばかりの声で言った。

 ユリカの体は浮き始めた。蝶のように手を動かしている。ユリカは赤色の部屋の天井をぬけ出した。

「わーい、ふしぎな世界から出られたわ。カール、カール」
「はへー、ここまで来ちゃった」
 カールはポツンと言った。

「カール、ここお空」
「そう、虹のてっぺん」
 黄金の龍の上にカールもユリカも乗っていた。

「七色の虹が輪になっているのね。虹は本当にふしぎね」
「本当だね」

「ここから、どうやっておりるの」
 ユリカはカールにきいたが、黄金の龍が、
「まかしておきな」
 というと、黄金の龍はクルクルと回転しだした。

「そう、わー!」

 ユリカは七色の虹をすべりおりて行く。速度を落そうと思って蝶々のように手を動かすとスピードは少し遅くなった。それでも景色はだんだん線のように流れていく。

 黄金の龍の体は虹色に輝いていた。虹という字は文字として見ると、虫という字がついているが、龍のことであるという人がいる。蛇という字にも虫がついているでしょう。蛇神というのがいて、その進化していったものが龍神だという人もいます。

 七色に輝く龍は、すがすがしい笑顔でいる。

「わー、あそこがオレンジルーム、あそこがブルールームがあったところね」
 ポケットの中のカールも地上にすごい勢いでおりて行く。目の前は、七色の光がさまざまに混ぜられ、地上についたと思ったとき、黄金の龍の顔が太陽のように眩しく輝いた。ユリカの目はまっしろになり、意識を失いました。




閑話休題

このシーンは少しかえました。
雨漏り師匠のおかげです。
蛇神と龍神のことは、
ここをクリックしてくださいませ。

南米でも龍神信仰があるとは知りませんでした。

今読んでいる本では、
アレルギー子どもの食事には、
やはり和風がいいし、お菓子も洋菓子よりも、
和菓子の方がいいように書いておられます。






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