磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

干潟は生きている

2006年01月17日 | 読書日記など
『干潟は生きている』
   栗原康・著/岩波新書129 1980年

干潟の大切さを教えてくれる本です。
1980年の出版された本です。



渡り鳥にとっても干潟は大切なものですね。
これは多くの人が知っておられるかもしれませんね。

干潟には渡り鳥の餌である貝などもありますし、
葦など生えているところでは巣をつくることもできる。
なくてはならないものでしょうね。

魚にとっても、稚魚や養魚にとっての学校や
保育園といわれてもいますね。

この当時にはなかったバイオ・テクノロジーも開発されています。
この本では下水処理は単に濾過するだけで、汚泥を処理していない
とかかれてあります。

最近はバイオ・テクノロジー、つまり微生物をつかって処理を
しているらしいです。ここをクリック。

この本が出版されたときには、もちろんこんなことは書けませんでした。
失われた干潟の自然をもとめて」というサイトがあります。
もう、干潟を埋め立てるのは古く、堤防をつくるのは
治水としても愚かな方法といわれています。
当時も理解されていたことでしたが、与党はそれを強行。
マスコミで伝えられていたことですね。

また教育の現場でも干潟なども教えられておられるようです。
吉海小学校5年松組  実践記録 ~研究授業編~
環境・公害教育 大幡小学校
けっこう充実しているのでは?

大人の教育はどうなっているのだろうか?




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【エネルギー問題】

もくじ

国民のためのエネルギー原論-THE NEW ENERGY CONCEPT AFTER 3.11-

原子力発電をどうするか-日本のエネルギー政策の再生に向けて-

京都議定書で加速されるエネルギービジネス

舛添のどうなる日本?どうする日本? 国民で考えるエネルギー問題


[燃料電池]
燃料電池車・電気自動車の可能性
【ニュース】家庭用燃料電池今秋発売&原発癒着!?
【燃料電池電車】&【原発ひび割れ】20060405&0415

[メタンハイドレート]
“燃える氷”巨大なガス田、新潟沖に? 2006年2月

■石炭火力発電■

松浦火力発電所建設がもたらすもの-火電とわたしたちの生活-

■古い本■

エコロジー神話の功罪-サルとして感じ、人として歩め-





核関連Web小説






死神の知恵

2006年01月17日 | 短編など
死神の知恵

眠りにおちかけていた。

睡魔というものは、
そのまま落ちれば気持のいいものだが、
誰かが声をかけてきた。

「なあー」
と低い声であった。

どうして俺の部屋に人がいるんだ。
俺は不安になり、意識をとりもどそうと努力する。

「なっ、なんだ、貴様!」
「あはは……。俺か、俺は死神だ」
「死神、うひゃー……」
男は顔面蒼白になった。

「あはは……。怖がることはない。
おまえほど悪い奴は
そう簡単には死なないさ。あはは……」

「それならよかった」
男は胸をなでおろした。

「ところでなあー。
俺はおまえに頼みがあってきたんだ」

「頼み、この俺に」
「あー、おまえしかいないのだ。
おまえみたいに悪いやつは、
地獄でさえ見たことがないよ」

「えっ、そんな私は悪いことなど
はしていませんよ」

「わかっているさ。
おまえが法律とやらに
ひっかかるような悪いことをしていないことを」

「そうですか。悪い噂でもたったら……」
「さすがにぬけめがないね。あはは……」
「それでは明日も早いので、また今度きて話してください」

「もう出勤しなくってもいい」
「どうしてですか」
「これをやろう」
死神は棒を手渡した。

「この棒がどうしたのですか」
「人並みに生活できる棒だ」
「そりゃ、ありがたいですね」
男はすぐに棒を奪い取った。

「ところで、頼みとは、私と代わってほしいのです」
「私って、私が死神になるのですか」
「そうだ。もうおまえは出勤しなくてもいい。
だから、私と代わってくれたまえ。
きみなら、私のように悩むことはない」

男は死神の仕事をした。
あの世に死人を送るだけの業務である。

その棒は一人送ると、
1回願いをかなえてくれるのである。
朝から酒を飲んでいた。

男がつとめていたお店では、
男のことを噂していた。
「死神になったんだそうですぜ」
「あいつにはぴったりかもなあー。
人情がないんだからなあー」

一人、あの世に送れば、一つ願いがかなう。
男はうれしくって仕方がなかったっ。

葬式は何てステキなことだろうと男は思った。
たくさんの人が涙を流しているにも関わらず。

自分の願いをかなえるために、
たくさんの人を殺していった。

そして村には誰もいなくなった。
だが、ノルマがあった。
三か月に一コは魂を送ることだった。

死神がやってきた。
「契約を守ってもらわないと困る」
「でも、働きすぎで、
魂ってのがないんでさあー」

「いや、一コある。それはオマエの魂だ。
地獄で特等席が待っているぞ」
「でも、俺も死神だ」

「いや、おまえは死神の代理でしかないのだ。
死神はこの私だ。さあ、地獄へ行くがいい!」

死神「この話からは教訓というのを
導きだすことができる。
いいかい? 
他人のことを思わなければ、
多くの富をえることできる。
しかし、しょせんは地獄の産物ってことさ」

永遠に欲の虜であり続けねばならぬのだ……。


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D121.行方不明

2006年01月17日 | 【小説】 レインボー...
IX.だいだい色の部屋(虹の世界)

D121.行方不明





 ジャンボ・トンボが笛をふくと、ギーギーと大きな音をたてて大きなとびらが開いた。

「わぁー、すごい。むこうに広い広い世界があるのね」
 ジャンボ・トンボは、チョッキに笛をしまいながら、面倒そうに話す。

「いいや、広いようで狭いんだ」
「狭いようで、広い」
 カールは、ジャンボ・トンボにきこえるようにジャンボ・トンボの耳もとに近づいた。

 ストーンとカールはジャンボ・トンボの背中から落ちた。

 ユリカは、
「わぁー、カール。あー、どうしょう。ねぇ、ジャンボ・トンボさん、助けてあげてよ!」
 と叫んだ。

 ジャンボ・トンボは、
「だめ、だめ。ぼくは停留所から停留所までしか乗せられないんだ。より道はしないことになっているんだ。僕は真面目でエリートで知的な公務員に憧れているんだよ」
 と、つっけんどんに言った。

「そんな! カール、どうなっちゃうの。カールのことを見捨てておいて、どこが真面目で知的なのよ」
 ユリカは困って、泣きそうになっていた。

「ぼくは掃除嫌いが、きらいなのさ」
 ジャンボ・トンボはそう呟いた。

 ユリカはちゃんと聞こえなかったので、しかめ面をして、
「なんて、言ったの」
 と尋ねた。

 ジャンボ・トンボは
「大丈夫、大丈夫さ」
 と吐き捨てるように言って、停留所にとまった。

 ユリカは、ジャンボ・トンボに、なんと言えばいいのか考えていた。

 ジャンボ・トンボは、おおへいに
「さぁー、おりて、おりて」
 と言った。

 その冷たい態度を見て、ユリカは、むかっとした。

「ねぇ、どうして、カールを助けてくれなかったの」

 ジャンボ・トンボは、さらに面倒そうに、
「大丈夫さ」
 と言い飛んで行こうとしだが、ユリカはジャンボ・トンボをつかんではなさなかった。

 ジャンボ・トンボは、
「おれ様のことを、いったい誰だと思っているんだ」
 と、すごんだ。

 おそろしくってユリカは、手をはなした。

 でも、くやしくって、
「じゃ、あなたは、いったい誰なのよ」
 と怒った。

 ジャンボ・トンボは、
「おれはこんなこと、すぐやめてもいいんだぞ。おれの別名は“ほうき”っていうくらいなんだからな」
 と掃き捨てた。

 それから、ジャンボ・トンボは、帽子をとってあいさつして、また黄色の部屋に飛んで行こうとしたが、戻ってきて、
「そうだ、おまえにボーナスがある。チラシ抑えで新記録を作ったからなあー」
 ジャンボ・トンボは、ポータブル・テレビをくれた。





閑話休題

ドイツが環境先進国なのも、

読む本が違いますね。

ミヒャエル・エンデに、

ケストナー

素晴らしいですね。







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