『司馬遼太郎と丸山真男』
中島誠・著/現代書館1998年
司馬さんSideで読んでしまいます。
その点を考慮して読んでください。
この本は福沢諭吉批判がすごいと思う方も
おられるかもしれない。
しかし、民間人といいながら、朝鮮半島へ
行った福沢諭吉を伊藤博文よりの悪人と、
とらえる方がおられます。
それは正しいと思いますが、この本では
書かれてなかったので省略します。
このことを書いたのは、福沢諭吉批判は、
当を得ているとこの著者の書いておられることでも、
納得できるものでした。
福沢と勝との争いは有名です。
咸臨丸にどちらも乗って米国へ渡航しました。
その後も勝は東大をつくり、福沢は慶応をつくった。
この図式から生まれると解説する書もありました。
福沢という差別主義者が生み出した。
その思想を鵜呑みしている人たちには、
それは民主主義の思想からかけ離れたものだと
指摘します。
何度も書きますが、「天は人の上に人をつくらず……」
というのは、啓蒙主義者として書かれたことで、
上になるのは学問があるなしと福沢諭吉はかいています。
これでは民主主義ではないと指摘する人がいます。
この著者がどうして福沢諭吉のことを多くかくかは、
丸山真男が福沢諭吉をとっていたからです。
現代日本の大きな問題も、福沢の間違った思想から
はじまっていると彼は書いている。下「」引用。
「一国の独立と国民一個の独立(自立)を一つのものとして追求したのが福沢諭吉であり、生涯にわたって福沢の矛盾に満ちた思想遍歴を辿ったのが丸山だったわけだから、生前の丸山さんに、一度、日本は独立国でしょうかと聞いてみたかったとも思う」
司馬遼太郎は坂本龍馬や西郷隆盛をとっていた。
志の大切さを司馬は、
役に立つとはただ単に、機能すればよいてのではなく、
「志」がなければ、人間の行動しての意味がないと、
司馬は常に言っていたという。
これは実に大切なことだろう。
司馬さんは環境問題についても語っている。
「司馬は、日本は、このままだと森林と土地の荒廃で亡びるかもしれないと言って、それが遺言のようになった。丸山も、市民のネットワークの必要性と、それによる日本再生の可能性をうたいながら亡くなった。」
目次
中島誠・著/現代書館1998年
司馬さんSideで読んでしまいます。
その点を考慮して読んでください。
この本は福沢諭吉批判がすごいと思う方も
おられるかもしれない。
しかし、民間人といいながら、朝鮮半島へ
行った福沢諭吉を伊藤博文よりの悪人と、
とらえる方がおられます。
それは正しいと思いますが、この本では
書かれてなかったので省略します。
このことを書いたのは、福沢諭吉批判は、
当を得ているとこの著者の書いておられることでも、
納得できるものでした。
福沢と勝との争いは有名です。
咸臨丸にどちらも乗って米国へ渡航しました。
その後も勝は東大をつくり、福沢は慶応をつくった。
この図式から生まれると解説する書もありました。
福沢という差別主義者が生み出した。
その思想を鵜呑みしている人たちには、
それは民主主義の思想からかけ離れたものだと
指摘します。
何度も書きますが、「天は人の上に人をつくらず……」
というのは、啓蒙主義者として書かれたことで、
上になるのは学問があるなしと福沢諭吉はかいています。
これでは民主主義ではないと指摘する人がいます。
この著者がどうして福沢諭吉のことを多くかくかは、
丸山真男が福沢諭吉をとっていたからです。
現代日本の大きな問題も、福沢の間違った思想から
はじまっていると彼は書いている。下「」引用。
「一国の独立と国民一個の独立(自立)を一つのものとして追求したのが福沢諭吉であり、生涯にわたって福沢の矛盾に満ちた思想遍歴を辿ったのが丸山だったわけだから、生前の丸山さんに、一度、日本は独立国でしょうかと聞いてみたかったとも思う」
司馬遼太郎は坂本龍馬や西郷隆盛をとっていた。
志の大切さを司馬は、
役に立つとはただ単に、機能すればよいてのではなく、
「志」がなければ、人間の行動しての意味がないと、
司馬は常に言っていたという。
これは実に大切なことだろう。
司馬さんは環境問題についても語っている。
「司馬は、日本は、このままだと森林と土地の荒廃で亡びるかもしれないと言って、それが遺言のようになった。丸山も、市民のネットワークの必要性と、それによる日本再生の可能性をうたいながら亡くなった。」
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