磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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地球温暖化とCO2の恐怖

2006年01月19日 | 読書日記など
『地球温暖化とCO2の恐怖』
  さがら邦夫・著/藤原書店1997年

地球温暖化の本です。
やはり気になるので手にしました。



CO2も怖いものです。
こんなニオス湖の惨事では1700人が被害にあい
生命を落としたそうです。
日常ある物質だから、安全なものとは限らないようです。

この本にはかいてありませんが、地球温暖化が悪化すれば、
海底の液化CO2が噴出する危険性もあるという。
その危険性を提唱する学者もいれば、
最近のニュースで地球温暖化防止のために、
空気中のCO2を液化して海底に処理しようという、
危険を伴うだろう行為を唱える政府関係者もいます。

この惨事はテレビでも放送されました。
タイトルは何ですが、実話です。
この本では詳しく科学的に書かれてあります。


海外の研究文献(アメリカのR・F・ビッツ氏の論文)では、1949年には、健康な成人の尿から重炭酸イオンはほとんど検出されなかった。

三大学共同の測定では、東京、金沢に住む人たちの、尿の重炭酸イオン濃度が急増しり、東京では正常値の上限16倍も高い濃度を示した人さえいたという。

「重炭酸イオン」が増えているとなぜ危惧されるかは、下「」引用。

「友田教授が顔を曇らす。「重炭酸イオンの許容濃度は人によって差があるので、影響についてはまだ分っていない。現在、考えられているのは、重症の糖尿病や呼吸不全のときに併発する『酸性血症』みたいな症状があらわれるかもしれないということです。酸性血症では尿から重炭酸イオンが検出されており、血液が酸性化してからだに大変な負担になっているんですよ。」

志村教授の研究によると、稲作や、リンゴなどは
CO2をたくさん放出する。
なかでもリンゴが放出するCO2の量は多く、
地球温暖化に対する農業の影響も無視できないという。

この本でも食料危機のことが書かれてありました。





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リンク集(環境問題)


いたずら卵

2006年01月19日 | 短編など
いたずら卵

ミー君のうちには鶏が二羽、
うずらが二羽いました。

ミー君は遊びから帰って、
うずらが卵から
離れているのを見ました。

ミー君はこれはいいぞと
鶏の卵とうずら卵をいたずらして、
とりかえっこしました。

「へへへ……」

ミー君は家のなかに行きました。

ミー君は悪戯したことなど忘れて、
すっかり漫画本を楽しく読んでいます。

「ミー君、じゃ行ってくるわね」
「うん」
「明日の朝、目玉焼きを
自分でつくって食べるのよ」

パパとママは夜行列車に乗って
田舎の結婚式へと行きました。

ミー君はミルクを飲んで、
ふとんに入りました。

「あー、よくネタ。お腹ぺこぺこだ」
キッチンに行きました。

「僕は目玉焼きは得意なのら」
冷蔵庫を開けると、
「あらー」
まあー、何と大きなうずら卵でしょう。

「わかったぞ。うずらが昨日の
悪戯の仕返しをしたのだなあー」
ミー君は思いました。

「よし、うずらの卵も鶏の卵も、
卵は卵。大きな卵も卵は卵。
よし、目玉焼き作っちゃおう」

ミー君は卵をフライパンのへりで叩くと、

「あれー、卵の中に入っちゃう」
卵の中はこんなに息ぐるしいのだろうか、
とミー君は思いました。

ミー君は隣のお兄さんに、
卵から成長していく鶏の図を
見せてもらっことがありました。
あの卵のなかにいるときみたいだなあー。

「息苦しいなあ」
あれ、僕、腕も足もないぞ。
ミー君は思いました。

「くそー、辛いなあ」
と、ミー君は思っていると頭が出てきました。
小さな手がでてきました。

「こうやって、卵の中の生き物は
大きくなるんだなあー」

「あー、すっかり体ができてあがったぞ」

「それにしても、卵の中は狭苦しい」


ジリジリジリ……。
「うん、7:30か」
ミー君は手足もバタバタさせていました。

ミー君はこんな悪い夢を見るのは
きっと悪戯をしたせいだと思いました。

そしてあわてて、
うずらの所へ行きました。
でも、元どおりになっていました。
隣のおばさんが来て、
すぐ気がついて直してくれたのでした。

「早く生まれてこいよ。
殻の中は息苦しいもんなあー」
ミー君はうずら卵に話しかけました。



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D123.内容よりも見た目の消費者

2006年01月19日 | 【小説】 レインボー...
IX.だいだい色の部屋(虹の世界)

D123.内容よりも見た目の消費者





「鳥たちにDDTは安全なものであると言っていましたが、DDTを飛行機から散布すると鳥たちは死にはじめました。けれど、DDTは直接かけても鳥は死なないと研究者たちは言いました。しかし、DDTを直接かけても死ななくとも、DDTをかけられた虫たちを食べた鳥は死んだのです。このことを警告したのが、『沈黙の春』レイチェル・カーソンでした」

 カーソン女史の写真が映る。DDTの危険性を教えてくれた学者です。

「彼女は警告しました。DDTは危険であること、そして多くの化学化合物が野放しに使用されていると。それは、われわれをモルモットにしている実験場のようだと警告したのです。そして、カーソン女史はさまざまなことを我々に教えてくれたのです。土は虫や微生物によって作られたこと。それが、どんなに素晴らしいものか。また、化合物によって死亡した人たちの記録を記載していました」

 有吉佐和子の写真が映る。
「日本でも、このようなことに興味をもった人がいました。その人の名は有吉佐和子といい、『紀ノ川』などの名作を書いた小説家でした。彼女はカーソンの文章を読み、そして彼女なりにも研究していたことを小説によって表現しました。彼女もまた有機農法の素晴らしさ、化学化合物の恐ろしさを教えました。有吉佐和子が強調したことは『複合汚染』というものでした。それは、一つの物質では起こらない現象でも、二つの化学化合物が混ざることにより、汚染が始まるということです。どの化学化合物とどの化学化合物が混ざるとどのような作用をするのか、そんなことを研究しつくした人もなく、化学化合物は承認され発売され使用されるのです。まさにカーソン女史がいったように、私たちが住む世界が実験場となっているのです。この地球をビーカーや試験官にしているというわけなのです」

 くしゃみをする人がテレビにうつっている。

「今、花粉症のアレルギーの人たちが増えています。化学物質過敏症という症状に苦しんでいる人もいるのです。この病気にかかれば、苦しい生活を送ることになるのです。それは多くの人が体験しています。もしかしたら『複合汚染』の結果だろうという人がいます。しかし『複合汚染』は簡単に因果関係を証明できることではないのです」

 このみんなが住んでいる世界を実験室しているといっても過言ではない。どの化学製品と化学製品が混ぜればどうなるかまでは実験もしていないだから……。

 リンゴを食べるカールが映っている。
「昔のヨーロッパの人たちは、リンゴに虫がいると、そのリンゴは美味しいといって、虫が食べていないところを切り取り食べたものです。それは智恵のあることです。ところが、現代の日本人はどうでしょうか。形のいいもの、色艶のいいものを選ぶのです。そうすれば、虫つきのリンゴは売れません。売るために農家は作っているのです。ですから、農薬を使うというのです。われわれ消費者が賢くなければ、農薬を食べることになってしまうのです。また、キュウリは重石をつけられ、まっすぐにされたというのです。まっすぐなキュウリをつくるために、曲がる方向側のキュウリの側面に成長促進剤を塗って、まっすぐにするというのです。キュウリは曲がっている方がいいのです。薬がその分使われていないのですから、曲がったキュウリを買いましょう」
 カールは美味しいものしか食べなかったわと思い出すユリカは、あの美味しかった食べ物を思い出した。

 スーパーマーケットの食品売り場がうつる。
「ところが、消費者はまっすぐなキュウリがいいと思いこんでいるのです。それは間違っています。リンゴもワックスがかかっているものは、艶があるのは当然ですが、ワックスを食べることにもなるのです。あなたはリンゴの皮を剥くから関係ないといっても、ワックスがかかっているようなリンゴに農薬の影響はないとは言えないのではないでしょうか」
 男の人がテレビの画面にマイクを握り話していた。




閑話休題

近所のスーパーでは、農家の人の写真が

つけられた商品が売られるようになりましたね。

そのキュウリはまっすぐではないし、

長さもちがったりします。

食物も人間と同じで生物です。

工業製品のような規格が必要なのでしょうか?


カボチャの茎に接ぎ木したキュウリはまずいです。

皮も堅いのですが、長持ちするというので、

お店ではこちらが主力商品になっているといいます。

昔からのキュウリは皮も薄く色も黄緑色で、

とげとげがあって、

シャリシャリして美味しいですね。








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