第一次世界大戦を考える

いつも見ている“田中宇”さんのページの、コソボ独立に関する記事の中に、第一次世界大戦について書かれている部分があります。

その記事は、こちら↓
http://www.tanakanews.com/080226kosovo.htm

上の記事の5番目の節「バルカンと近代史」の中に、次のような記述があります。

『(私が見るところ、)第一次大戦は、産業革命がイギリスから欧州大陸に伝播した結果、ドイツが国民的職人気質によって19世紀後半にイギリスをしのぐ産業大国に発展し、東欧から中東へと勢力圏を拡大していった過程で起きている。

ドイツは、東欧にあった衰退中のオーストリア・ハンガリー帝国を傘下に入れ、さらに南東のバルカン・中東地域で衰退中だったオスマン・トルコ帝国に触手を伸ばした。
これは、先にオスマン帝国を解体しようと試みていたイギリスにとって大きな脅威だった。

イギリスは、経済の競争ではドイツに勝てなくなったが、国際政治の謀略や諜報軍事活動では経験が長く、ドイツより勝っていた。

そこでイギリスは、ロシアやフランスを誘ってドイツ包囲網を作った上、諜報力を駆使してバルカンの紛争を激化させ、戦争を起こしてドイツを潰した。これが第一次大戦である。』

いかがでしょう、なかなか興味深いと思います。
イギリスは、ずるがしこい国ですね。
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