ノストラダムス予言書解説.11

今回、紹介するのは次の詩です。

1987年12月20日出版
五島 勉著「ノストラダムスの大予言・日本編」
P.181より

「諸世紀」第4巻29番
日の国はメルキュールによってエクリプスをかくす
第二の空にしか置かれない
火と金属の神により エルメスは祈らされる
日の国は純粋な、きらめきとブロンドを見るだろう

一行目の“メルキュール”は、ハイテクや通信を示しています。
そして“エクリプス”は“日食”のことで、ここでは1990年代の、日本の経済不況を表わしています。

したがって一行目は、インターネットや携帯電話の普及が、1990年代の不況を緩和することを表現しています。

三行目の“火と金属の神”とは、アメリカの軍事力のことです。
そして“エルメス”は、一行目の“メルキュール”と同じく、ハイテクや通信の意味もありますが、ここでは日本そのものを表わしています。

つまり三行目は、日本がアメリカの軍事力に頼りきっている状況を表現しているのです。

そうすると二行目~三行目は、日本がアメリカの属国であることを示していることになります。

ところが、なぜか四行目で、“純粋なきらめきとブロンド”で象徴される、日本の輝かしい未来が予言されているのです。
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ノストラダムス予言書解説.10(アメリカとソ連)

今回は、1991年にクウェートをイラクから解放した湾岸戦争と、その前後のことを予言した詩を紹介したいと思います。

1991年2月14日出版
アーサー・クロケット著、南山 宏訳
「ノストラダムスの極秘大予言」P.129より

「諸世紀」第2巻89番
ある日、二人の偉大な指導者が友人になり
彼らの権力は増大するだろう
新しい土地の力は絶頂に達し
血の男に数字が報告される

一行目の“二人の偉大な指導者”とは、合衆国大統領ロナルド・レーガンと、ソ連邦書記長ミハイル・ゴルバチョフのことです。

三行目の“新しい土地”は、言うまでもなくアメリカのことです。

四行目の“血の男”は、イラクのフセイン大統領を指しています。
それから“数字が報告される”は、湾岸戦争時、イラクとクウェートをどれほど多くの多国籍軍が取り囲んでいるか、フセイン大統領に報告したことを表わしています。


さて、こうしてアメリカは、この1991年の湾岸戦争の勝利で、失いかけていた誇りを取り戻し、20世紀末の繁栄へと歩み始めたのです。
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ノストラダムス予言書解説.9(バブル②)

一回空きましたが、前回に引き続き、日本のバブルについての予言です。

前回は土地バブルに限定したものでしたが、今回は土地だけではなく、株や、その他の投機対象品をも含めた、バブル全体についての詩です。

1987年12月20日出版
五島 勉著「ノストラダムスの大予言・日本編」
P.126より

「諸世紀」第4巻30番
11回以上も 月は日の国を望まない
すべては増大し、そして水準をドッと下げる
あまりに下がるので 人々は、わずかな金しか縫いつけれない
飢えとペストのあと その秘密が現われるだろう

一行目の“月”は欧米を、そして“日の国”は、もちろん日本を示しています。
したがって一行目は、日本と欧米は心から信頼しあえる関係にはなれない、ということを表わしています。

二行目~三行目は、言うまでもなく1980年代から1990年代にかけての、バブルとバブル崩壊を表現したものです。

四行目の“飢え”は、地球上で飢餓が絶えたことはありません。そして“ペスト”は、伝染病全般のことを表わしていて、ここではエイズを指しています。


さて、二回にわたり日本のバブルの詩を紹介しました。
五島勉さんは、バブルの崩壊など、その気配さえ感じられない1987年に、ノストラダムスの詩からバブルと、その崩壊を読み取っています。
見事です!
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ワールドカップ

今回は、ノストラダムス関連ではありません。

さて、サッカー・ワールドカップで、日本の予選リーグ敗退が決定しましたね。

今回のワールドカップについて、私のホームページで、
http://jns.ixla.jp/users/ryuji58517/top_003.htm
「あまりよい結果は出ない。」という予言を紹介していることもあって、応援に力が入りませんでした。
そのため、正直ホッとしているところもあります。

ところで、JJという人が、2chのオカルト板で、
http://hobby7.2ch.net/occult/
たたかれています。

彼は、今回のワールドカップで、日本は大躍進すると予言していたからです。

それから、このJJという人は、予知夢によって10年後、20年後の日本のことや、国際情勢について、いろいろと予言しています。
基本的には、世の中は現在の延長線上にあると考えているようです。

それとは対照的に、私は15年後には、世の中は一変していると考えています。

つまり、JJ氏の予知と私の予想は、まったく相容れないものとなっているのです。

JJ氏予知夢年表
http://snow.kakiko.com/korea02/e_select/e_jj.html

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ノストラダムス予言書解説.8(バブル①)

今回と次回は、日本のバブルを予言した詩の紹介です。
今回は特に、土地バブルに限定したものです。

1987年12月20日出版
五島 勉著「ノストラダムスの大予言・日本編」
P.169より

「諸世紀」第3巻34番
日の国の欠陥が現われるとき
平坦な日の上に怪物が出てくる
それは、まったく違う言い方で説明され
シェルテ・ナギャルド それに対する備えは何もないのだ

一行目の“日の国”は、言うまでもなく日本のことです。
そして“日の国の欠陥”とは、日本経済が土地の値段に支えられていたことを指しています。
二行目は、1980年代の、土地の値段の大暴騰を表わしています。

三行目は、1980年代までの『土地の値段は決して下がることはないという信念』すなわち“土地神話”のことを言いたいのです。

そして四行目の“シェルテ・ナギャルド”は、大暴騰のあとの大暴落のことです。

通して読むと、日本の土地バブルの崩壊を表現したもの、ということが理解できると思います。
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チェルノブイリ

今回は、ノストラダムスではなく、ヨハネ黙示録の予言です。

さて、1986年4月26日に、史上最悪と言われるチェルノブイリ原発事故が発生しました。
この事故が起きたとき、予言研究者の間で、ヨハネ黙示録の予言が成就したと騒がれたそうです。
なぜなら、新約聖書のヨハネ黙示録に、次のような記述があるからです。

「ヨハネ黙示録」第8章10節~11節
第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明(たいまつ)のように燃えている大きな星が、天から落ちてきて、川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。
この星の名は“にがよもぎ”と言い、水の三分の一が“にがよもぎ”のように苦くなって、そのために多くの人が死んだ。

その解説ですが。
一行目~二行目の“燃えている大きな星が天から落ちてきて”という表現については、次のように考えられます。
「ヨハネ黙示録が成立した、紀元一世紀頃には、地上で大爆発するものといったら火山くらいしかありません。そのために、“燃えている大きな星が落ちてきて”という表現しか、できなかったのだと思います。」

あとの部分は、明らかに放射能汚染の様子を表現したものです。

しかし多くの人は、次のように考えるでしょう。
「確かに状況は似ているようだけど、これがチェルノブイリ原発事故のことだと言われてもな~。何か決めてはあるの?」

決め手はあります。“チェルノブイリ”は、ロシア語で“にがよもぎ”のことなのです。
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ノストラダムス予言書解説.7(同時多発テロ)

前回に引き続き、2001年9月11日の、アメリカ同時多発テロを予言していると思われる詩の紹介です。

1987年12月20日出版
五島 勉著「ノストラダムスの大予言・日本編」
P.160より

「諸世紀」第5巻32番
すべて恵まれているところ、とてもうまく行っているところ、日の国と月よ
豊かに満ちあふれているところ、その荒廃は近い
おまえの幸運を虚しくするものが、まもなく空から襲う
同じ国の中に、七番目の暗礁も来る

一行目の“日の国”は日本、そして“月”は欧米を示しています。

三行目の“空から襲う”は、もちろん“ニューヨーク貿易センタービルへのテロ”を表わしています。

そして四行目の“七番目の暗礁”は、ヨハネ黙示録にある“異常気象と大地震”のことです。
あとは説明の必要はないでしょう。書かれてあるとおりの内容です。

さて次回から、少し時代を遡りたいと思います。
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ノストラダムス予言書解説.6(同時多発テロ)

今回と次回は、2001年9月11日の、アメリカ同時多発テロを予言していると思われる詩を紹介したいと思います。

2002年1月1日出版
五島 勉著「イスラムVS.アメリカ、終わりなき戦いの秘予言」
P.83より

「諸世紀」第10巻65番
おお広大なローマよ、おまえの荒廃が迫っている
おまえの防壁だけではない、おまえの血にも、おまえのサブスタンスにも、荒廃が迫っている
その複数の手紙の中の残酷なものが、忌まわしいV字型の刻み目をつくるだろう
鋭く、とがった鋼鉄が、すべての袖にまで傷を負わせる

一行目の“広大なローマ”は、アメリカのことです。
二行目の“防壁”は“軍事力”、“血”は“精神と心”、そして“サブスタンス”は“物資”という意味で、ここでは“経済”のことを表わしています。

したがって、一行目~二行目は、アメリカの衰退を予言しているのです。

三行目の“複数の手紙の中の残酷なもの”は、テロリストたちがメールで連絡を取り合っていたことを表わしています。
そして“V字型の刻み目”とは、“大木を切り倒すときに、その根本近くにオノで入れる小さな切り目”のことです。

つまり、三行目が表現しているのは、「同時多発テロ自体は、アメリカの致命傷にはならない。しかし、何度も繰り返しオノを振り下ろすことで、アメリカという巨木も倒れる日が来る。」ということです。

それから四行目は、同時多発テロに続く、アフガニスタン攻撃の様子を表わしたものです。
具体的に言うと、四行目は、“複雑に張り巡らされた洞窟の奥にまで到達する爆弾(バンカーバスター)”のことを示していて、この爆弾は、アフガニスタン攻撃のとき多く使われたのです。
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ノストラダムス予言書解説.5

今回は、次の詩を紹介したいと思います。

1991年2月14日出版
アーサー・クロケット著、南山 宏訳
「ノストラダムスの極秘大予言」  P.15

1990年11月5日出版
五島 勉著「ノストラダムスの大予言・中東編」
P.212より

天空から降臨する新しい指導者が人々をひとつにし
すべての党派は滅び、また新たに生まれ変わる
高位の聖職者はより高い支配に従う 天使たちの喜びの姿が見える
赤い男は底なしの穴で消滅する
 (ナンバー不明)

詩の内容から明らかのように、前回の“シレン”の詩と同様、世界的な聖人の、出現の予言です。
こういう予言は、ノストラダムスの詩の中に結構あります。
この詩は、その中の一つです。

一行目~三行目は、だいたい、そのとおりの内容と考えてよいでしょう。

それでは四行目の、底なしの穴で消滅する“赤い男”とは、いったい誰のことなのでしょうか。それを説明したいと思います。

さて私が、2004年のアメリカ大統領選挙のニュースを見ていたとき、民主党は青、共和党は赤、で表示されることに気づきました。
そして、その数日後、新聞で次のような記述を見つけたのです。
「いつしか、赤いアメリカ(共和党)、青いアメリカ(民主党)、と呼ばれ始めた。」

つまり、予言詩四行目の“赤い男”とは、アメリカ共和党の誰か、おそらくジョージ・ブッシュ氏のことを指しているのだろうと思われるのです。
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ノストラダムス予言書解説.4

今回は、前回に引き続き“シレン”の登場する、もう一つの詩を紹介したいと思います。

1988年9月30日出版
川尻 徹著「ノストラダムス、メシアの法」
P.139より

「諸世紀」第6章70番
偉大なシレンが世界の指導者となるだろう
たいへんに愛され、畏怖されたのちに
彼の名声、称賛は天をも越える
彼は勝利者の称号のみで大いに満足する

この詩は、読んだとおりの内容です。
ここでは、“シレン”の人物像について考えてみたいと思います。

“シレン”は、原文では“Chyren”となっています。
私は、これを日本語の“試練”だと考えています。

つまり“シレン”は、厳しい“試練”に耐えぬいた人物だということです。

そして、もちろん“シレン”は、“試練”の意味を理解できる‘日本人’ということになります。
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