猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

アンナの光

2013-10-05 | アート
         

  数年前、平日に休みをいただき友人と佐倉のDIC川村美術館に行った
  当日は天気もよく、館内の全ての絵画や彫刻をゆっくり見て回った

  その中でも印象に残っているのは、上記のアーネット・ニューマンの「アンナの光」だった
  特別につくられたような作りの部屋に学芸員がポツリと座っていた
  その部屋は光や照明が十分考えられていた
  白いカベであるため、「アンナの光」の独特な赤色が、見れば見るほど柔らかく変化してみえた
  とても女性らしい、あたたかい絵画に思えてきた
  もちろん心理状態にも影響を与えるのだろうが、やさしく包まれたように思えた


                     


  今般、その絵画が売却されると聞いて軽いショックを覚えている
  売却値は約100億円、売却先は海外の企業とだけ新聞に載っていた
  
  本物を見る機会があっただけでも幸せかもしれない
  現代アートといえば、マーク・ロスコかニューマンか

  近代絵画とくに印象主義の絵画だけが人気となる今の日本の状況の中で
  現代アートをもっと知らしめる企画を実施してほしいものだ


                     

ブックカップ

2013-09-23 | アート
       


    アートと言えるのかわかりませんが、プロダクトデザインとしては素晴らしいです
    新聞に出ていたブックカバー(合皮製です)がかわいい

    カップの持ち手がついていて、カバンからすぐに出せるのです
    また、栞がティーバッグ風になっていてこれまた素敵なアイデアです


       


    皮の色もイエロー、ブラウン、ピンク、ホワイトなどあるし
    ひとによっては、ノートとペンを入れて愛用している人もいるらしいです
    製造元は、アイデアが斬新なアッシュコンセプト(台東区)です
    動物の形のブックエンドなどかわいくて、印象的なグッズを作っています


    是非ひとつ買って使ってみたいと思います
    

                      

仕事帰りに・・・

2013-09-09 | アート
      


  最近の美術館は金曜日の閉館時間が遅い
  このため、平日仕事帰りに行くことができる
  約束がない時は利用している

            

  調べてみるといろいろな美術館でこのサービスを行っている
  東京都美術館は夜9時まで(ただし9月末まで)
  六本木の森美術館は火曜日を除き夜10時まで
  森美術館では、夕方5時以降の来館者が約3割もいて特に女性客が多いという

  以前友人と待ち合わせをして、夜六本木の国立新美術館に行ったら
  とてもよかったことを覚えている
  今は18時まで勤務時間なのでなかなか時間が取れないが

  でも仕事帰りにリフレッシュできるので、とてもよいことだと思う
  たまには夜のお酒のお誘いを断って美術館に行くのもよいのではないか
  ともかく土日の昼間の美術館の混んでいるのにはつくづくいやになってくる
  それで今美術館に行く時は朝一番に行くことにしている


            

ニケ像の大改修

2013-09-07 | アート
          

  ルーブル美術館は、真中のピィラミッドをはさんで右側がドウノン翼、左側がリシュリー翼、
  センターはシュリー翼と呼ばれる
  半地下から3階まであり、膨大な美術品が展示されている

                  

  その中で見てみたいもののひとつがサモトラケのニケ像だ
  ニケ像は2階のシュリー翼からダリュの階段を上ったところにある
  その背後と天井の空間が写真で見るとすばらしい

          

  今回の大改修は約2年かかるのだが、新聞に書いてあった中でいいと思ったのは美術部長の言葉
  「女神の乳白色、台座の青みがかった灰色が復活し、美しいコントラストが見られるはず」と言う

  そうか、そうだったのか
  高さ5.5メートルは台座を含めた高さだ
  台座の大理石は23個に分解して、洗浄、再構成するという
  その台座はよく調べてみると、大きな舟の形をしている
  そうだギリシャのロードス島民がシリアとの海戦に勝利して作った像だった
  海の女神は舟の上にいるのだ

  まさか像の色と舟の色のコントラストがそんなにも美しいとは思ってもみなかった

  あと2年後には見に行きたいし、工事費の一部を個人寄付として募っているという
  今回の工事を知ることで、ニケ像の全体像の写真を見ることができ、
  さらにルーブル美術館への興味が湧いてきたこのごろだ


                  
  

ミケランジェロ展

2013-09-04 | アート
        

  今年3月にラファエロ展を見に行ったがしっくりこなかった 
  ダヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエロの3人の中で誰が好きかと言われたら
  私は、ミケランジェロが好きだ
  建築家でもあり彫刻家でもあり絵描きでもある彼の才能が素晴らしいから
  もちろんシステーナ礼拝堂の天井画に圧倒されて、ダヴィデ像やピエタ像に感激したからだ

                   

  でも今回西洋美術館で開催される「ミケランジェロ展」はまた趣きが違う
  今回のウリは大理石の彫刻画「階段の聖母」である
  約15歳前後で制作したと思われ、当時の彫刻の創始者ドナロッテイの得意とする
  ステイアッチャート(極薄肉浮彫)を用いているのがすごい
  立体感やダイナミックさが際立つがこれがまさか15歳ころの作品とは
  
  今回の出展品は彼の子孫のカーサ・ブオナローティのコレクションから約60点が紹介される
  クレオパトラのデッサンも見たいし、レダのデッサンも良さそうだ

  こういう大切な作品を長期貸出してくれることに感謝している
  保険金がばかにならないだろうなと思ったりする

  開催期間は9月6日から11月17日まで、上野の国立西洋美術館で見ることができる
  是非見てください
  私は7日の土曜日に行き講演会も聞きに行く予定です