ニュース雑記帳

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横田早紀江さん、米国公聴会で拉致問題証言

2006-04-28 14:57:17 | Weblog

横田早紀江さんが27日、米下院外交委アジア太平洋小委員会の「北朝鮮の人権状況と国際的拉致問題」を主題とする公聴会で、韓国人拉致被害者家族とともに拉致問題についての証言をされました。今夜には、ブッシュ大統領とも面会して、米国の拉致問題への取り組みの強化を依頼されるそうですね。

このニュースを見ながら・・・これで、少しでも・・・ううん、出来れば画期的に、拉致問題が解決に進むといいなぁと、そう願わずにいられません。

それにしても・・・「横田さんが、米国の公聴会に呼ばれている」「ブッシュ大統領とも会うらしい」というニュースを見ていて感じる、日本のマスコミや世論の、アメリカという国やブッシュ大統領に対するイメージが、どうもいつもと違っている気がするのは、わたしだけでしょうか。

日本人は、基本的に親米家だと思います。アジアにありながら、いつも目が欧米に向いている・・・特に米国に向いているというのは、自他共に認めざるを得ないことだと思いますし。けれど、米軍基地の問題やら、イラク侵攻の失敗やらで、今までの絶対的アメリカ依存体質を修正したい気分が生まれてきているのも、また確かなことだと思います。以前は、ごく一部の人しか口にしなかった辛口の米国批判を、今では、一般の人たちも日常的に口にするようになっていると思います。

憲法を改正して自衛隊を正式な存在にしようという流れも、国粋主義とか軍国主義というより、米国から自立したいという気持ちが強いのではないかと、推測するのですが、そんなことはないでしょうか。米国の遣り方に不満があっても、違うと思うことがあっても、国防に関して、完全に米国におんぶにだっこしてもらっている立場では、ハッキリと意見も言えないですからね。

というようなこともあってか、最近、米国やブッシュ大統領に対して、今までに比べると、どこか批判的に感じられたマスコミの論調や世論が、ここにきて、一気に変わってしまっている気がするのでする。喩えが、適切ではないかもしれませんが・・・熱心なカトリックの信者さんが、ローマ法王に直接嘆願を許された時みたいなとでも言いましょうか・・・やけに、米国の政治家たちや、ブッシュ大統領が神々しく祭り上げられている感じがするのですが、それは気のせいでしょうか。

たしかに、それだけの力と、それだけの影響力を持つ人たちで、彼および彼らが味方に付いてくれれば百人力ってことなのは、十分に理解できます。だから、わたしだって、これで拉致問題が解決に向かうなら、ブッシュのイメージ云々なんて、どうでもいいや・・・とも思います。けれど・・・やっぱり、心の隅で思うのです、「力って怖い」。

力の弱いものが何かを欲するとき、自分の力では何も出来ないので、どうしても力の強いものを頼らざるを得ません。それが嫌なら、自分が力をつけるしかありません・・・それが、まさに今、わたしたちの世界を支配している力の法則です。が、わたしは、その流れに乗りたくない・・・けれど、乗らなければ、波に飲み込まれ溺れてしまう・・・ああ、いったい、どうしたらいいのでしょう・・・完全に、袋小路にはまり込んでいます。