ニュース雑記帳

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厚労省の「タミフル」をめぐる対応について

2007-03-23 22:16:27 | Weblog
ふむ・・・どうなんでしよう、厚労省。インフルエンザの特効薬と言われている「タミフル」の使用制限・・・う~ん、どうなんでしよう。

今まで、タミフル服用後の異常行動は、タミフルが原因だとは言えないと、因果関係を「否定」・・・おっと、ちがった「否定的」としてきたわけですが、何キッカケで、その判断を変えたのでしょうね。それが見えないから、どうもスッキリしないんですよね。

どっちにしろ、こういう判断が難しいことは、お察ししますよ。厚労省の判断で、薬業界も医療現場も、大きな影響を受けますしね。

患者側から見ても、厚労省が厳しくしすぎてというか、もたついているが為に、現在最良の治療が受けられないで苦しみが続く人、時には命を落とす人もいるわけだし。逆に甘すぎれば、こんどは薬害の被害をうける人だって出てきてしまうわけだし。

かといって、いつも迅速に的確な判断を下すなんて、ハッキリ言って不可能だし・・・結局、何をしていても感謝されず、文句ばかりぶつけられることになって可愛そうだとは思うんですけど・・・・でも、厳しい言い方をすれば、それが厚労省の仕事ですからね、大変だろうけど頑張ってもらわないとね。

で、わたしが思うのは・・・こういう機関に必要なのは、毅然とした態度なんですよね。傲慢でいろとか、聞く耳を持つなとか、絶対に間違いを認めるなって意味ではないですよ。そりゃぁ、間違っていたと分かったなら、面子とか立場とか、そんなものはかなぐり捨てて「違ってました、訂正します!」と言ってもらわなきゃダメなんですが・・・「間違ってたわけじゃないけど、でも、だから、あれで、それで、これだものだから」なんて感じの、曖昧な態度が、一番、信頼を失う態度なんですよね。だから、とにかく、しっかりした態度で臨んで欲しいと、わたしなんかは、それを一番に期待しますね。

こういう場合の流れって、素人が考えるに

第一段階・・・タミフル服用後の異常行動が報告されています。が、因果関係を明確に証明できません。ですから、タミフルに関しては「功」を取って、使用の制限などはしません。が、現実に、異常行動は起こっているのですから、医療現場は、そのことを使用者及び、その家族のよく伝え、注意を促し、使用後の経過を確かめて厚労省に報告して下さい。

第二段階・・・データが集まってきました。タミフルと服用後の異常行動について因果関係が疑われます。暫定的に、使用を制限します。

第三段階・・・明確な因果関係は認められませんので使用を許可します。もしくは、因果関係が認められましたので使用を禁止します。

だと思うんですが、一段階での対応が、ちゃんと出来てなくて、なのにナシクズシに二段階に進んだから、なんだか釈然としないわけじゃないですか。だから、そういうところを、今後、なんとかしていって欲しいと思います。