ニュース雑記帳

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無資格ヘルパー派遣、看護師&準看護師の助産業務指示

2006-08-25 17:41:10 | Weblog
先日、無資格ヘルパーをヘルパーとして派遣し、摘発をうけた社会福祉法人(?)がありましたね。

今度は、看護師や準看護師に助産婦の仕事をさせたと有名産院が摘発されていました。

たしかに、無資格の人を派遣して、それで介護保険から支払いをうけるというのは、ルール違反ですし、看護師や準看護師といえど助産婦の資格のないに、妊婦の内診をさせるのも違法でしょう。

ただし、背後に見える、両者に共通する問題点・・・つまり「慢性的な人手不足」ということは、彼らの犯した罪と、それに見合う罰の問題とは別に、緊急かつ真剣に論じられなければならないと思いますよ。でなければ、同じことが、またどこかで起こると思います。

たとえば、ヘルパーの仕事は、相当な訓練と知識がないと決して出来ないというような仕事ではないのですよ。特に、仕事内容を体に触れないで主に家事をする「生活援助」に限れば、下手なヘルパーさんより、ベテラン主婦の方が巧く出来るかもしれません。また、体に触れる「身体介護」の仕事にしても、家族に体の不自由な人がいて世話をした経験のある人なら、新米ヘルパーより、よほど的確な介護が出来るかもしれません。

看護婦さんと、助産婦さんの違いと言うのは、わたしにはよく分かりませんが、両者の間の違いと言うのは、気が好く気も利く家事上手の主婦と資格のあるヘルパーの違い程度・・・つまり、あともう少し専門的な知識をプラスすれば追いつけるくらいの差なのではないでしょうか。

だとしたら・・・今回、摘発をうけた病院や法人のように大きな組織なら、資格取得の為の費用を組織が負担するとか、研修の為の有給休暇を取りやすくすることによって、現スタッフの中から有資格者を増やすような努力が出来たのではないでしょうか。

また、それを行政側から支援する方法として、仕事を休んで講習を受けにいかなくても、現場何年以上のベテラン助産婦や、ベテランヘルパーに付いて、何時間以上の助手体験があれば、ペーパーテストで資格を得られるようにするというような便宜は図れないものでしょうか。

とにかく、なんとか、質の良い助産婦さんや、質の良いヘルパーさんを育成できなきゃ、同じようなことは、これからも起こると思います。だから、単純にルールを破った者を罰すれば終わりということじゃなく、それとは別に、根本的な対策を講じていくべきなのじゃないでしょうか。わたしは、そう考えますけど。