天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

新天地で

2014-05-11 17:38:39 | 動物
太陽がぼちぼち、夏の顔をチラつかせ始めた今日この
ごろ。

件の庭のアリたちの動きが俄然、活気づいてきました。

今朝ほども、多くの食糧補給係と見られるアリたちが、
巣の周りを忙しそうに動き回っていましたよ。

思わず、「ご精が出ますね!」なんて声をかけたくなり
ました。

そんなアリたちが、たまに食べ物を求めて居間に入り
込んで来る我が家なのですが……

三日前の木曜、こんなことがありました。

職場の学校の昼休みに、お弁当を開いて、ちょっとび
っくり。

ほんの小さな、体長わずか7ミリ(?)ほどのイモムシ
くんが、机の上でモゴモゴと動いているではありませ
んか。

どうやら、このイモムシくんは、私のお弁当の包みに
紛れ込んで、運ばれて来てしまったようでした。

バスと電車を乗り継いで、はるばる数十キロの距離を
移動したわけです。

一瞬、「あちゃー」と思いました。

付いて来ちゃったか。

困りましたねえ。

このまま机の上に放っておけば、間違いなく天国行き
です。

それは、あまりにも辛いことでした。

そこで、私にできるだけのことをしようと決断。

ティッシュにイモムシくんをそっと包んで、オフィスの
外へと向かい……

キャンパスのすぐ隣にある公園の、小さな丘にのぼ
り……

小さな桜の木の根元の、クローバーの葉っぱの上に、
イモムシくんをそっとおきました。
(今日の写真は、その丘です。今はもう、桜は散って
しまっていますが。)

体をくるんと丸めて防御の姿勢をとっていたイモムシ
くんは、クローバーの葉の上でゆっくりと時間をかけ
て体を伸ばし、ちょっぴり安心したように見えました。

そして、強い風にあおられながらも、しっかりとその
葉にしがみつき、「生きよう!」という意志を見せて
くれているようでした。

「こんな遠くに連れてきちゃって、ごめんね。」
「落ちないように、気をつけて!」
「クローバー、口に合うといいね。元気でね!」

そんなことを心で語りかけて、イモムシくんと、さよ
ならをしたのでした。


数十キロも離れた、新しい環境の下で生きていくこと。
イモムシにとってそんな経験は、きっと奇跡に近いで
しょう。

そんな大変な局面に立ち向かおうとしているイモムシ
くんの勇気にエールをおくりたい……

そう思いながら、ふと、あのことを思い出しました。

それは、行方不明になっている、マレーシア航空370
便に乗っていた人たちのこと。

4月12日の記事で紹介した、あの話が事実なら、彼
らは今、どんな日々を送っているのでしょう。

確かめるすべはないけれど……

新天地での、彼らの日々に幸あれ!
コメント
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